'63 STRATOCASTER Sunburst/Rose
SOLD
'54年に誕生したフェンダー・ストラトキャスターは, 当初はボディにアッシュ材を使用したモデルだったが, '56年途中からはアルダー材へと変更された (ただし,木目の透けて見える白であるブロンド・フィニッシュは以降もアッシュ)。 ネックも,発表当初は指板をもたない1ピース構造のメイプル材で製造されていたが, '59年中期には,主に高級感を持たせる目的で,ローズウッドの指板が貼られるようになった。 そのローズウッド指板は, '62年中期まではネック本体のメイプル材との接着面が平面状の 通称“スラブ(フラット貼り)ローズウッド”であったが, 以降は写真の'63年モデルのように接着面が曲面状の 通称“ラウンド・ローズウッド”に変更されている。 また,指板に埋め込まれたポジション・マークの12フレット部は, この'63年モデルの場合(ネック・デイト,ボディ・デイト共に'63年1月)は, 2弦と5弦のほほ真下に位置しているが,'63年途中からはその間隔が狭くなる。
ピックガードは,ローズウッド指板が採用されたのとほぼ同時に(やや遅れる), それまでの白い1プライ構造の8点止めタイプから, この'63年モデルのような 3プライ(白/黒/白)構造の11点止めタイプ(通称グリーン・ガード)に変更された。 この'63年モデルの場合は,まだ'59年からと同一スタイルのピックガードだが, '63年後半にはセンター・ピックアップ左上のネジ穴の位置が, それまでよりもややブリッジ方向に移動する。
写真の'63年モデルほど綺麗なコンディションを保った, スパゲティ・ロゴ期のストラト('64年後半まで)は,近年は非常に貴重なものだ。
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