'75 STRATOCASTER Sunburst/Rose
SOLD
'56年中期以降のストラトキャスターのボディ材は, カスタム・カラーのブロンド・フィニッシュや'72年からの新色ナチュラル・フィニッシュを除き, 基本的にはアルダーだったが(ただし例外的にはバスウッド材も存在する), '74からは,ブロンドやナチュラル以外にも徐々にアッシュ材が使用され始める。 '75年になるとブラックやオリンピック・ホワイトはほとんどアッシュになるのだが, この'75年サンバースト・モデルにはまだアルダーが使用されている。
また,この'75年モデルはすべてのプラスティック・パーツがホワイトだが, 75年後期にはピックガードを皮切りに,おおむねピックアップ・カバー,スイッチ・ノブ, トレモロ・アーム・ノブ,コントロール・ノブ,トレモロ・スプリング・カバーの順に ブラックのプラスティック・パーツに切る換えられていく。
この'75年モデルのピックアップは,各弦のポールピース上部の高さが均一に揃えられた 通称“フラット・ポールピース・ピックアップ”となっている。 これは,ポールピース上部の高さが異なる,通称“スタガード・ポールピース・ピックアップ”から '74年後期に仕様変更を受けたものだ。 近年のヴィンテージ志向の流れでは, スタガード・ポールピース・ピックアップのほうが好まれる傾向にあるが, それが設計された'50年代当時は, 弦のゲージは太く,3弦はワウンド弦(巻弦)のものが一般的であったのだ。 現在のような細めの弦では,むしろフラット・ポールピースのほうが, 音量バランスが取りやすいという意見も多い。
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