'79 STRATOCASTER Natural/Rose SOLD
アッシュ・ボディ,ローズウッド指板の'79年製ストラトキャスター。 '77年の初頭までは黒と白のプラスティック・パーツが混在していたが, '77年の後半には,この'79年モデルのようにすべてが黒パーツへと変更されている。 また,'77年後期には5ウェイ・スイッチの導入という,ストラトの歴史上, 重要な仕様変更も行なわれている。 それまでは3ウェイ・スイッチしか存在していなかったので, スイッチの各ポジションの中間の位置に無理やりレバーを止めるなど, やや面倒な方法でしかフロント+センター(あるいはセンター+リア)のミックス・サウンドを 出すことができなかったのだ。
この'79年モデルは,シリアル・ナンバー(S9+5桁)やネック・デイト,ピックアップ・デイトなど, 総合的なクロス・チェックにより製造年が'79年であることが判定できる。 しかし,この'79年モデルに記されているような“S9+5桁”のシリアル・ナンバーは, 現実には'81年終りまで使用され続けているという点には注意が必要だ。 つまり,そのシリアル・ナンバーのSがSeventies('70年代), 9が'79の下1桁の数字を意味しているということが広く知られているが,それは誤解だということだ。 たしかにストラトキャスターの場合,“S7+5桁”“S8+5桁”のシリアル・ナンバーは, それぞれ'77年製,'78年製である確立が高い(明らかにフェンダーでそれを意図して記している)が, S9+5桁に関しては何らかの事情でその原則が崩れているのだ。 なおテレキャスターなど,ほかのモデルに関しては,また別の原則がある。
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