'62 DUO-SONIC Sunburst/Rose(Slab)
SOLD
'56年中期にスチューデント・モデルとして正式発表された“ミュージックマスター”と“デュオ・ソニック”は, 当初ゴールドのアルミ・ピックガードが取り付けされた薄いベイジュ色のボディに メイプル1ピース・ネックという仕様であった。 ちなみに,ミュージックマスターとデュオ・ソニックのボディは共通で, その仕様の違いはピックアップの数(スイッチの有無も含む)のみである。
'59年にローズ指板が採用されるのとほぼ同時にボディが濃いベージュ色に, ピックガードが厚めのややベージュがかった白1プライのプラスチック製に変更されている。
そして'60年末になると,ボディ・カラーがサンバースト(ピックガードは当初そのまま), それからやや遅れて,この'62年モデルのようにピックガードも純白の1プライ・タイプに変更されている。 その後'63年にはホワイト・フィニッシュが正式に追加された(ただし生産本数は少ない)。 そのホワイト・フィニッシュのデュオ・ソニックには,赤いべっ甲模様の3プライ(べっ甲/白/黒)ピックガードが装着されている。
なおデュオ・ソニックは,'64年中期に“ムスタング”が発表されたことに伴って, デザインが大幅に変更され,いわばムスタングのノン・トレモロ仕様的モデルなった。 この仕様変更されたデュオソニックを“デュオソニック II (2)”と呼び, ヘッドに貼られたデカールのモデル名も“DUO-SONIC II ”となっている。
この'62年製デュオ・ソニックのネック・デイトは'62年5月で, 指板とネック本体との接着面がフラットな通称“スラブ・ローズウッド指板”となっている。 スラブ・ローズウッド指板はフェンダーにおいて'62年中期までの仕様で (ただし'65〜'66年にかけてのムスタングなどでは例外的にスラブ・ローズが存在する), '62年中期以降は接着面が曲面状の通称“ラウンド・ローズウッド指板”となる。 この時期のデュオ・ソニックのサンバースト・フィニッシュは, ボディ外周部からえび茶色、赤、黄色という独特な色合いである。
この'62年モデルのように'64年中期までのデュオ・ソニックでは, スイッチを中央にセットするとフロント,リア両ピックアップがシリーズ(直列)接続され, いわばハムバッキング・ピックアップのような太いサウンドを生み出すことができる。
この'62年モデルは,フレットやナット,ネジ類など細部に至るまでオリジナル・パーツを残している。 オリジナルのブリッジ・カバーが付属していることも嬉しい。 外観的にも,これほどのものは近年見かけることができないほど,最上級のコンディション。 オリジナル・ハードケース(ベージュ色)付属。
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