'49年に発表された1ピックアップ(フロント・ポジション)仕様のホロー・ボディ・ギター“ES-175”は、ブリッジ部近く(リア・ポジション)にピックアップがマウントされていないことによる“生鳴り”の良さと、多くのジャズ・ギタリストがフロント・ピックアップのみしか使用しない等の理由から人気の高いモデルである。
しかし、'57年以降は2ピックアップ仕様の“ES-175D”(D=ダブル・ピックアップの意味、'53年発表)に生産の重点が移行していき、そして'71年には1ピックアップ・モデルの生産は中止されていることもあって、現在ES-175は入手しにくいモデルと言える。
また、'57年にそれまでのP-90シングル・コイル・ピックアップからハムバッキング・ピックアップに変更されているが、
'63年頃までのものは通称“PAF”と呼ばれる評価の高いものがマウントされている。
当然、この'59年モデルのピックアップは“PAF”である。
コンディション最上級。