レスポール・モデルの後継機種として'61年に登場したのが,SG(SOLID GUITARの略)シリーズだ。
ただし'59年末には正式モデル名が変更された“SGスペシャル”
('60年までの外観は,いわゆるダブルカッタウェイのレスポール・スペシャルのスタイル)を除き,
当初の正式モデル名は“レスポール・モデル”で,'63年から正式に“SG”というモデル名に変更された。
誕生当初は,ボディの1弦側だけを覆うスタイルのピックガードが取り付けられたが,
'66年になると,この'67年モデルのようにボディ左右に大きく広がった
“ラージ・ピックガード”に変更されている。
また,この'67年モデルのネックは1ピース構造のマホガニー製だが,
'69年前半にはマホガニー3ピース構造になる。
'69年初頭までのギブソン・ギターに搭載されているハムバッキング・ピックアップは,
コイルに使用されているワイアーの絶縁体などに弱冠の違いが見られるものの,
'63年頃までの“P.A.F”ピックアップと同様に“スクエア・ウィンドー”
と呼ばれる小さな四角い穴が開けられたボビンを持っている。