'50年代オリジナル“エクスプローラ”の初のリイシュー・モデルが'75年後期に登場したのち,
エクスプローラの外形デザインを生かしながらも,
“エクスプローラ II ”“ザ・エクスプローラ”など,
オリジナルとは異なる仕様を持ったモデルが発表された。
この'84年製エクスプローラは,'76年型モデル('80年頃生産完了)の
後継機種的扱いの“エクスプローラ I ”('81年発表)が,
何度かの仕様変更を経て,正式モデル名が“エクスプローラ”に戻された直後のモデルだ。
この'84年モデルは,
アルダー・ボディ,メイプル・ネック,2“ダーティー・フィンガー”ピックアップといった,
エクスプローラ I として'81年に発表された当初からの仕様を引き継いでいるが,
'83年にローズウッド指板へ変更('81〜3年はエボニー指板)されたのを経て,
'84年中期にノン・ピックガード仕様に
(それまでは'50年代のオリジナル・モデルの形状に準じたピックガード装着),
3角形状のコントロール(2ボリューム,1マスター・トーン)配置に(それまではオリジナルに準じた1直線状),
それらに伴ってスイッチがコントロール近くの配置に
(それまではオリジナルに準じた,1弦側カッタウェイ近くのピックガード・マウント)変更されたものだ。
この'84年モデルの最たる特徴的仕様は,前述のとおり,
出力の極めて高い“ダーティー・フィンガー”ピックアップが2基マウントされていることだろう。
12本のポールピースすべてが,アジャスタブル・タイプで,
当初からオープン(カバーを取り付けないスタイル)で使用する設計になっている。
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