'73 LES PAUL RECORDING Natural SOLD

“レスポール・プロフェショナル”,“レスポール・パーソナル”の後継モデルとして '71年に発表された“レスポール・レコーディング”。
ピックアップには,プロフェッショナル,パーソナルと同様に, ロー・インピーダンス・タイプが採用されている。 それまではロー・インピーダンス専用機であったため, 通常のアンプで音を出す際には,トランスが組み込まれた専用ケーブルを使用しなければならなっかったが, このレスポール・レコーディングには, ハイ・インピーダンスに変換するトランスがコントロール部に内蔵されたことで, コントロール・プレート上のインピーダンス切り替えスイッチを「HI」にすれば, そのまま通常のシールド・コードで音を出すことができるようになっている。 コントロールは,写真上からボリューム,ディケイド(11段ロータリー式バリトーン・スイッチ), トレブル・トーン,ベース・トーン(パッシブ・トーン回路)となっている。 ディケイド・コントロールはコンデンサの働きで特定の周波数をカットするもので, LOインピーダンス出力時に威力を発揮する回路だ。 PHASEスイッチは,フロント,リア両ピックアップを同時に使用したときに効果がある回路で, INが通常のミックス・サウンド(正位相パラレル接続), OUTが低域の抜けたフェイズ・アウト・サウンド(逆位相パラレル接続)となる。 TONEスイッチ(3ポジション・レバー式)の各ポジションは, トーン・コントロール回路のON/OFFやなどをプリセットできるようになっている。
この'73年モデルのブリッジは,通称“ワイド・トラベラ−・ブリッジ”と呼ばれる オクターブ調整の可動範囲の広いタイプが取り付けられている。 これは,当初のオリジナル・チューン-O-マチック・ブリッジ(通称“ABR-1”,ブラス製サドル)から '73年に仕様変更を受けたパーツだ。
レスポール・レコーディングには,当初からグローバー製ロトマチック・ペグが採用された。 最初期は,チューニング・ノブの形状は市販品のグローバー・ペグと同じ形状だったが, '73年頃からはギブソン・オリジナルの通称“キーストーン”型のノブが取り付けらるようになっていく。 ただし,'74年頃までは通常のグローバー・ノブのものも混在している。 そうした関係で,写真の'73年モデルにはオリジナル仕様として, 普通のグローバー・ロトマチック・ペグが取り付けられている。
レスポール・レコーディングは, ほかのレスポール・モデルなどと同様に,'75年には それまでのマホガニー製ネックからメイプル製ネックに切り替えられた。 そして'78年には,一般的なレスポール・モデルと同じボディ形状となり, それと同時にピックアップ・セレクト・スイッチの位置などの電気系も変更され, 最終的には'80年に製造中止となった。
この'73年モデルは,最上級のコンディションと言える。

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