'68 GIBSON ES-335TD Cherry SOLD
ボディ中央にセンター・ブロックを持つセミ・アコースティック構造の“ES-335TD”。 ちなみにモデル名の“ES”はエレクトリック・スパニッシュの略 (Electric Spanish=当時,腕で抱え込んで演奏するギターをそう呼んだ) 後ろの“TD”はシン(Thin=薄い)ボディのダブル(Double)ピックアップ仕様を意味している。
発表された'58年から'62年中期までのストップ・テールピースにドット・ポジション・マーク期, その後'64年後期までのストップ・テールピースにブロック・ポジション・マーク期, 以降はこの'66年モデルのようにブランコ・テールピースにブロック・ポジション・マーク という代表的な仕様変更が行なわれている。
ギブソン・ギターのネックはマホガニー製が多いが (ただしスーパー400やL-5など上級モデルの多くはメイプル製), '69年前半にそれまでの1ピース構造から3ピース構造へと移行している。 また'69年後半には,ネック裏側のヘッドつけ根部分に “ボリュート”と呼ばれるこぶ上のふくらみが設けられている。 この'68年モデルは1ピース・マホガニー製ネックに,ボリュートなしヘッド(通称ノン・ボリュート) という人気の仕様だ。
この'68年モデルに搭載されているハムバッキング・ピックアップは, 俗に“ナンバードPAF”と呼ばれるものだ。 裏側に貼られたステッカーこそ'63年頃までの評価の高い“PAF”ハムバッカーとは異なり (PAFには“PATENT APPLIED FOR” と記されている), “PATENT NO. 2.737.842”と記されたものだが, PAFと同様にボビンに“スクエア・ウィンドー”と呼ばれる小さな四角い穴があり, コイルにエナメル被膜のワイアーが使用されているなど, PAF”ハムバッカーとは基本構造が同一と言われているものだ。
チェリー・レッドの褪色がほとんどない美品。 ブリッジ・サドルもオリジナルのナイロン製のものが残されている。
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