ボディ中央にセンター・ブロックを持つセミ・アコースティック構造の“ES-335TD”。
ちなみにモデル名の“ES”はエレクトリック・スパニッシュの略
(Electric Spanish=当時,腕で抱え込んで演奏するギターをそう呼んだ)
後ろの“TD”はシン(Thin=薄い)ボディのダブル(Double)ピックアップ仕様を意味している。
発表された'58年から'62年中期までのストップ・テールピースにドット・ポジション・マーク期,
その後'64年後期までのストップ・テールピースにブロック・ポジション・マーク期,
以降はこの'73年モデルのようにブランコ・テールピースにブロック・ポジション・マーク
という代表的な仕様変更が行なわれている。
ギブソン・ギターのネックはマホガニー製が多いが
(ただしスーパー400やL-5など上級モデルの多くはメイプル製),
'69年前半にそれまでの1ピース構造から3ピース構造へと移行している。
この'73年モデルはまだマホガニー3ピース・ネックだが,
'75年初頭には3ピース・メイプル・ネックに仕様変更されることで音質も変化するため,
'74年以前のマホガニー・ネック・モデルに人気が集中している。
この'72年モデルのピックアップ・カバーには,
“Gibson”のレリーフが入れられている。
これは同時期の限り,ハムバッカーやミニ・ハムバッカーが搭載されたモデルの多くに採用されていたものだ。
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