'57 LES PAUL JUNIOR Sunburst
SOLD
'54年にレスポール・シリーズのロー・コスト・モデルとして発表された“レスポール・ジュニア”。 レスポール・スタンダードやレスポール・カスタムとは異なり, トップはフラットなボディ形状(スラブ・ボディと呼ばれる)となっている。 ピックアップは,リア・ポジションに“P-90”シングル・コイルを 1基のみというシンプルなスタイルだ。 ちなみに,発表当初はよりブリッジ寄りにピックアップが取り付けられていたが, '56年頃からはこの'57年モデルのようにややブリッジから遠ざけられた位置に変更されている。 レスポール・ジュニアは'58年中期まではシングル・カッタウェイのボディ形状で生産されたが, 以降はダブル・カッタウェイ・スタイルに仕様変更された。
シングル・カッタウェイ・モデルは“タバコ・サンバースト・フィニッシュ”が, ダブル・カッタウェイ・モデルは“チェリー・レッド・フィニッシュ”がスタンダード・カラーである。 ちなみに,有名な“ライムド・マホガニー・フィニッシュ(TVイエロー)”のレスポール・ジュニアは, “レスポールTV”という別のモデル名が与えられていた。
この'57年モデルほど最上級のコンディションを保ったレスポール・ジュニアは, 近年,見かける機会が少なくなった。 もちろん,パーツは完全にオリジナル。 ただし,この時期のオリジナル・ペグはノブ部分が縮みやすく損傷しやすいため, 現在は近年の同形状のリプレイスメント・パーツを取り付けている (もちろん,オリジナルのクルーソン製ペグも残っている。 ネジ穴位置等の木部加工箇所はないので,何の痕跡を残さずに,その付属のオリジナル・ペグに戻すこともできる)。
重量は,3.36Kgと超軽量。
'90sモールド・ケース付属(オリジナルの通称アリゲーター・ケースは紙製のため)。 ちなみに,バー・ブリッジが1弦側がスタッドから離れて取り付けられているが, これは,すべてレスポール・ジュニアが,この位置でオクターブが合うような設計となっているためだ。
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