'70 GIBSON ES-335TD Cherry Lefty
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意外と見かけることの少ないギブソンの“ES-335TD”のレフト・ハンド・モデル。 この'70年モデルはマホガニー・ネック仕様であるが, '74年後期頃からはメイプル・ネックが採用されるため, それ以前のものは特に“マホガニー・ネック”の335と呼ばれ, 以降のモデルとは区別されることが多い。
この'70年モデルのピックアップには, 裏側に“PATENT NO. 2.737.842”と記された黒く小さなステッカーが貼られている。 そのステッカーは'63年頃から,特許申請中を意味する“PATENT APPLIED FOR(通称P.A.F.)” と記されたステッカーに代わって貼られるようになったものだ。 そして'74年中期にはステッカーに代わって,ピックアップ裏側のピックアップ・ベースに大きく “PAT. NO. 2.737.842”と刻印されるようになる。 ちなみに,P.A.F.(パフまたはピー・エイ・エフ)と同一の構造で ステッカーのみが異なるものを俗に“ナンバード・パフ(P.A.F.)”と呼ぶが, この'70年モデルのピックアップのように, そのステッカーが貼られているだけでナンバード・パフと思い込んでいるひとが少なくない。 しかし実際には,'66年頃にコイルに使用されているワイアーが エナメル被膜からウレタン被膜のものに変更され, '69年の初頭には,ボビン上部に“スクエア・ウインドー” と呼ばれる小さな四角い穴が開けられているタイプから, アルファベットの“T”状のマークがレリーフされた通称“Tボビン・ハムバッカー” に切り替えられているのだ。
'70年以降に製造されたギブソン・ギターの特徴として ヘッド裏のシリアル・ナンバー下側に“MADE IN U.S.A.”と刻印されている点があげられるが, このレフト・ハンド・モデルは'70年初頭製と思われるためその刻印はない。 同年の前半までには,リイシュー・モデルなど一部を除いて, すべてのレギュラー・モデルに刻印されるようになる。