'69 GUILD T-100D Sunburst Lefty
SOLD
ギブソンによる吸収前のオリジナル・エピフォンを退職したクラフツ・マン達も加わって, 1952年に設立されたギター・メーカー“ギルド”。 現在はフラット・トップ・ギターのブランドとして有名だが, '60年代までは数多くのアーチトップ・ギターをラインナップしており, 評価の高いオリジナル・エピフォンのクォリティと独特の“鳴り”を引き継いでいる。
'58年に発表された“T-100”は,16 1/4インチ幅,1 3/4インチ厚のラミネート・メイプル・ボディ, ブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)指板の24 3/4インチ・スケール, 1ピース・マホガニー・ネック・モデル。 モデル名の“T”はシン(THIN=薄い)ボディであることを, “D”はデュアル・ピックアップ(Dual=2個の)を意味している。
当初はコの字型をしたテールピースであったが, '60年頃からは写真のような通称“ハープ・テールピース”に変更されている。 このレフト・ハンド・モデルは,テールピースまでもが左用で, 右用とは対称的な形状のものが取り付けられているが, 右用にはある“G”文字状の“くり貫き”は省かれている。
また,本来T-100シリーズのピックアップは,発表当初から'64年頃までは ギブソンの“P-90”に似た幅の広いシングルコイル・ピックアップ, 以降は細めのシングルコイル・タイプが取り付けられているはずだが, このレフト・ハンド・モデルには,“スターファイア”シリーズなどに採用されていた ギルド・オリジナル・ハムバッキング・ピックアップが搭載されている。 このピックアップは,あとから取り付けられものではなく,オリジナル仕様であるが, その経緯は不明。レフト・ハンド・モデル自体がオーダーメイドに近いので, ピックアップの選択が可能だったのかもしれない。
タグも付属した超美品。
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