'59 GUILD M-75 Natural
SOLD

ギブソンによる吸収前のオリジナル・エピフォンを退職したクラフツ・マン達も加わって、 1952年に設立されたギター・メーカー“ギルド”。 現在はフラット・トップ・ギターのブランドとして有名だが、 初期のギルドはアーチトップ・ギターがラインナップの中心だった。 そのクォリティの高さと独特の“鳴り”が、 評価の高いオリジナル・エピフォンから引き継いだ血統の良さを証明している。
この'54年に発表された“M-75”は、13 1/2インチ幅のコンパクトなホロー・ボディに 24 3/4インチ・スケールのネックを持つモデル。 姉妹モデルとして、'57年に発表された1ピックアップ仕様のM-65がある。 ただし、M-75はFホールなしのホロー・ボディ・モデルなのに対してM-65はFホール付きである。
発表当初は、このようにギブソンのP-90に似た 白いプラスティック製ピックアップ・カバーを持ったシングル・コイル・ピックアップ仕様であったが, '62年頃からはグレッチに採用されていたことで有名な “ディ・アルモンド”製のアジャスタブル・ポールピースタイプに変更された時期を経て, '63年に一旦,生産が中止されている。
'67年にはふたたび生産が再開されるが, ピックアップはギルド・オリジナルのハムバッカーがマウントされた。 M-75は通称“ブルースバード”と呼ばれることが多いが, 正確には'63年までのモデル名は“Aristocrat”で,“Bluesbird”となるのは'67からのモデルのみである。
この'59年製M-75のナチュラル・フィニッシュは,レギュラーのサンバースト・フィニッシュに加え, 同年から生産されるようになったカラーであるが,非常に数少ないものである。 ボディ材には,トップにスプルース,バックにマホガニーが使用されている。 マホガニー製のネックに貼られた指板は,ブラジリアン・ローズウッドである。 コンディションは最上級で,腐食しやすいゴールド・パーツのメッキも,これは光沢を保っている。