'65 GUILD M-65 Cherry
SOLD
ギブソンによる吸収前のオリジナル・エピフォンを退職したクラフツ・マン達も加わって, 1952年に設立されたギター・メーカー“ギルド”。 現在はフラットトップ・ギターのブランドとして有名だが, 初期のギルドはアーチトップギターがラインナップの中心だった。 そのクォリティの高さと独特の“鳴り”が, 評価の高いオリジナル・エピフォンから引き継いだ血統の良さを証明している。
この'58年に発表された“M-65”は, 13 1/2インチ幅のコンパクトなホローボディに, マホガニー製の24 3/4インチ・スケール・ネックを持つモデルである。 姉妹モデルとして'54年に発表された2ピックアップ仕様のM-75がある。 ただし,M-65のボディにはFホールが開けられているのに対して, M-75はFホールなしのホローボディ・モデルある。
ちなみに“キース・リチャーズ”が使用していたモデルは2ピックアップ仕様のためM-75と思われがちだが, Fホールの開けられたボディであることからM-65の特注仕様または改造品と言われている。
発表当初は,金属カバーで上面を覆われたディアルモンド製のシングル・コイル・ピックアップだったが, '62年頃からはマイナス・ネジの頭を持ったアジャスタブル・ポールピース・タイプのシングル・コイルに, '65年頃からは写真のように,スタガード・ポールピースを持つ 細めのシングルコイル・ピックアップに変更されている。 M-65は,その後'73年まで製造された。
発表当初は,ラミネイト・メイプル・トップにマホガニー・サイド&バックというボディだったが, '61年にカラー・バリエーションとして加えられたチェリー・フィニッシュの場合には, マホガニー・トップ,サイド&バックとなっている。