'53 EPIPHONE ZENITH Sunburst
SOLD
1928年にはニューヨークに“エピフォン”という社名が発足(前身の会社は1873年に創業) したほどの老舗ブランドであったが、'57年にはギブソンに買収されている。 この'48年モデルはその買収前のオリジナル・ニューヨーク・エピフォン製である。
エピフォンでは'31年に,スプルース・トップのFホール・アーチトップ・ギターの “マスタービルト”シリーズをスタートさせた。 それは,“デ・ラックス”や“ブロードウェイ”を最上級モデルとして, “トライアンフ”“ロイヤル”“スパルタン”“ブラックストーン” “ゼニス”“オリンピック”“ビバリー”といったラインナップで, 非常に評価が高いシリーズであった。
この“ゼニス”はシリーズ中のローコスト・モデルという位置付けながら, エピフォン独特な固く締まったボリューム感のあるサウンドは,上級モデルに引けを取らないものだ。 '31年の発表当初はメイプル・サイド/バックの13 5/8インチ・ボディであったが, '34年にはウォルナット・サイド/バックの14 3/4インチ・ボディに変更された。 この'53年モデルのように16 3/8インチのボディ・サイズになったのは,'37年からのことであるが, '50年代初め頃にはふたたびメイプル・サイド/バックに戻されている。 ギブソンに吸収された後も'70年まで生産されていたようだが,'58年以降は極めて少量であろう。