'74 GUILD S-90 Natural SOLD
現在はフラット・トップ・ギターのブランドとして有名だが, '60年代に入ってソリッド・ボディ・ギターがミュージック・シーンにおいて定着してくると, ギルドでも開発に着手し,特に'80年代まではソリッド・ボディ・モデルを積極的に販売していた。
この“S-90”は,先行して発売されていた”S-100”の姉妹モデルとして'72年に登場したモデルだ。 S-100と同様に,ギブソンのSGモデルを参考にしたと思われるボディ・シェイプで, ウッド・マテリアルもSGと同様にマホガニー・ネック,マホガニー・ボディとなっている。 なお,'70年代前半頃までのローズウッド指板仕様のギルドの各モデルには, ブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)材を使用していることが多い(このS-90もハカランダ。) ギブソンやフェンダーでは'60年代中期でインディアン・ローズウッド指板に切り替えられているのに対して, おそらく製造規模の関係でブラジリアン・ローズウッド材を'70年代までストックしていたのだろう。
コントロールは,各ピックアップ共通の1ボリューム,1トーン方式。スイッチは,一般的な3ポジション・タイプだ。 ネック・スケールは,24 3/4インチ。
S-90は,'72年から'77年までの短期間しか製造されていなかったことに加え, ギルド自体が製造規模が小さいメーカーであることから,意外と見かける機会の少ないモデルだ。 ストラップ・ボタンが交換されている以外は,細部に至るまでオリジナル・パーツ。 外観も,最上級と言えるコンディションを保っている。
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