足回りのメンテナンス続編

02年2月18日 チェーンの引きづり音の原因は?




FTR250の足回りから、走行時に異音がし始めました。
チェーンの張り具合には異常ないし、なんで?
というわけで下回りのチェック。


チェーンガードがリアタイヤのトレッド・クラウン部と接触してました。

パーツそのものが変形して、いわゆる「開いた」状態になったようです。
とりあえず取りはずして、カットしてから再使用することにします。


サイドスタンドとチェーンが当たっていました。
減速時のみ音がしていたので、チェーンが上に引っ張られたときだけ
接触していたもようです。


サイドスタンドは、こんなふうに削れていました。
スタンドの蝶番が「開いて」位置がずれてきたのが原因のようです。


今日は時間がなくてできませんでしたが
スタンドの取り付けボルトにワッシャーをかませて、修正しようかと思います。


チェーンガードがなくなると、見た目にすっきりしました。
とりあえずはこの状態で様子をみようかと思います。


02年6月1日 フォークオイルを交換


BBSのミーティングにそなえて、スカスカに抜けていたフロントフォークをメンテすることにしました。

フロント廻りをジャッキアップして、フロントフォークを分解しました。


フォークステム。サビが出ていますが
ベアリングは、グリスも残っていてガンマに比べると
はるかに良い状態。


ヘッドパイプ側のアウターレースにも段付き磨耗などは見当たりませんでした。
とりあえずシャシーグリスを塗布して、もとのベアリングで組み立てました。


トップスレッドは0.1−0.2kg/mという極小のトルクで締め付け。
ステムナットは8.0−12.0kg/mで締め付け。


フオークオイルを抜きました。
黒いオイルに金属粉もまじってヤバい感じです。
長い間、乗りっぱなしにしていたのでこんなものでしょう。

フォークオイルは、ヤマハ純正の「G−15」を今回使いました。
フォークの入りが緩慢なかんじがするので
今度は「G−10」くらいにしようかと思います。


オイルレベルは全屈、スプリングなしで113mm。
規定量320ccのオイルを注いだあと、しばらく放置して
オイル内の気泡が抜けたころをみはからい
直定規とスポイトで調節しました。
で、スプリングを挿入し、キャップボルトを締めてできあがり。
キャップボルトは、イニシャルストロークを掛けて締めるタイプなので
前輪を浮かせて空車1Gの状態にしてから
Tレンチで押さえつけるようにして締めました。
最後に、各部の締め付けをチェックいたしました。

乗ってみての印象は、ごく普通に曲がるバイクになったという感じでした。
あたりまえだと言われそうですが…





02年11月10日 ドライブチェーン交換


エンジンのオイル交換のついでに
何年ぶりかでドライブチェーンの交換をしました。

チェーンはRKの520RX(RXリング付き、メッキなし)
カッター・リベッターは南海部品の物を通販で買いました。

このチェーンカッターはなかなか優れもののようです。
カット→プレート圧入→カシメという一連の作業が
写真付きのマニュアルで丁寧に解説されていて。
それに従って作業すると難なく交換できました。

本体に”PAT”の文字があるので、特許製品ということのようです。
低価格でこういった製品が手に入るというのは
ひとむかし前「RK」や、「DID」等の純正工具以外選ぶ余地がなかった頃からすると
なにか隔世の感がありました。

と、高をくくっていましたが
やはり素人整備、不具合が出ました。

カシメのコマを締めすぎたようで
ほかのコマより動きが渋くなりました

カシメのコマだけ新品に交換することにしました。
ドリルでカシメ部分を飛ばそうと試みましたが。
並の刃では歯が立ちそうにありません。
チェーンカッターを車体内側からかけてカットしました。

単品で購入したカシメのコマ

新しいコマでカシメ直しました。
これで慣らしてみて、様子をみようかと思います。

プレートの圧入やカシメにも適量のトルクがあるということですね。
いままで交換したのは、クリップ式のチェーンがほとんどだったので
こういった簡単なことでもあらためて気づいたりしています。
「お笑いメンテナンス」たるゆえんです。




そろそろタイヤの交換時期がきているので
ついでに痛みの激しいリアホイールのリムも交換したいところです。
スポークを張り替えるついでに、交換しておけば良い物だといまさらながら思いますが
われながら渋ちんです。


つづく



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