ブリティッシュジャズロックニューリリース情報・2002夏〜2003春編。(2003年3月16日版)

能書き

他のジャンルに比べるとリリースが少ないブリティッシュジャズロックでありますが、それでも、このサイトを立ち上げてから半年強、たくさんの注目すべき作品がリリースされています。今回はそれらを時系列的に紹介していきます。ただ、私自身が殆ど購入してもないし聴いてもいないので、内容が薄いのはご了承下さい。ここで紹介するのは日本国内で配給されているもののみになりますのでご注意下さい。

既発作品について

まずは2002年6月からです。この月はベル・アンティークから、マハヴィシュヌ・フィーチャリング・ジョン・マクラフリンの「マハヴィシュヌ」が配給されました。これは世界初CD化です。これでようやくマハヴィシュヌ・オーケストラの現状(2003/03/16日現在)全ての作品がCD化されたことになります(ただし、1976年発表第2期マハヴィシュヌ・オーケストラの第3作目「内深界」だけはまだ日本では一度もCD化されていません)。

2002年7月は、ベル・アンティークから、バック・ドア「ザ・ヒューマン・ベッド」が配給されました。これは彼らのBBCライヴ音源集です(原リリース元は、HUXです)。

2002年8月は、ヴォイスプリント・ジャパンからソフト・マシーン「ラバーリフ」と、ナショナル・ヘルス「D.S.アル・コーダ」が配給されました。ソフト・マシーンの方は1978年に制作されたBGM集で、ナショナル・ヘルスは、1981年発表の3rdアルバムです。両者ともMSIからとの二重配給となっています。さらに、キング・クリムゾン「アースバウンド」と「USA」が、ポニーキャニオンからリリースされました。この2枚はそれぞれ、1972年と1974年のライヴ盤で、今まで全くCD化されていませんでしたが、ここに来てようやく世界初CD化となりました。

2002年9月は、ヴォイスプリント・ジャパンからソフト・マシーン「ライヴ・アット・ザ・パラディソ」と、ロバート・ワイアット「ア・ショート・ブレイク」と、マイケル・ジャイルズ、ジェイミー・ミューア、デヴィッド・カニンガム 「ゴースト・ダンス」が配給されました。7月配給作品と同じく、3枚ともMSIからとの二重配給となっています。さらに、ベル・アンティークから、キャラヴァン「グリーン・ボトルズ・フォー・マージョリー」が配給されました。これは、1968年から1972年にかけてのキャラヴァンのBBC音源を纏めたアルバムで、本来なら通販のみの発売なのですが、日本でのみベル・アンティークが配給して店頭に並んでいます。さらに、VIVIDからコロシアム「アンソロージー」が配給されました。これは、Sanctuary Records Groupが2000年にリリースしたアンソロジーの日本配給盤になります。

2002年10月は、ユニバーサルからキング・クリムゾンのミニアルバム「しょうがない」がリリースされました。これは2003年1月に発売になったフルアルバムの前哨戦ミニアルバムです。

2002年11月は、ヴォイスプリント・ジャパンから、マイケル・ジャイルズ「プログレス」が配給されました。これは前々から噂になっていた1978年に録音されていながらお蔵入りになった録音のリリースです。さらに、ゾンバから、ストレンジフルーツのBBCライヴ盤がリリースされました。ゴング「ピール・セッション」と、ジェントル・ジャイアント「アウト・オブ・ウッズ」がブリティッシュジャズロック関係のリリースになります。さらに、ユニバーサルからキング・クリムゾンの1971年から1972年のライヴ音源のコンピに当たる2枚組ライヴ盤「レディース・オブ・ザ・ロード」がリリースされました。

2002年12月は、ソニーからマーク=アーモンド「復活」と、「マーク=アーモンド・73」がリリースされました。これらは、彼らの3rdと4thです。両者とも世界初CD化です。また、ヴォイスプリント・ジャパンからジェントル・ジャイアント「エンドレス・ライフ」が配給されました。ここ何年かで活発にリリースされているオフィシャルブートです。さらに、ビクターからジョン・サーマンが1970年代初頭に率いていたフリージャズユニットであるザ・トリオ「ザ・トリオ」「コンフラグレイション」の2枚がリリースされました。これは日本初CD化です。

2003年1月は、ユニバーサルからキング・クリムゾンの待望の新作「ザ・パワー・トゥ・ビリーヴ」がリリースされました。前作「ザ・コンストラクション・オブ・ライト」から約3年振りの新作です。

2003年2月は、ユニバーサルからマンフレッド・マン「アズ・イズ」「マイティ・ガーヴィ!」「アップ・ザ・ジャンクション」「マンネリズム+2」「ホワット・ア・マン+11」がリリースされました。これは、マンフレッド・マンのチャプター2の世界初CD化となります。さらに、ジェントル・ジャイアント「ミッシング・フェイス」「アーティスティカリー・クライム」がヴォイスプリント・ジャパンから配給されました。これは12月のと同じオフィシャルブートです。また、ソニーからはマーティン・ターナーとスティーヴ・ハウのデュオアルバム「マスターピース・ギターズ」がリリースになりました。

2003年3月前半は、ソフト・ワークス「アブラガタブラ」がユニバーサルからリリースされました。これは、メンバーの経歴だけからいうと、実質再結成ソフト・マシーンといった趣です。ユニバーサルもそういったノリでプロモーションを展開しています。

これから発売されるものについて

2003年3月後半は、ヴォイスプリント・ジャパンからオフィシャルブートシリーズのジェントル・ジャイアント「プロローグ」が配給となります。さらには昨年秋の来日公演が記憶に新しい21thスキッツォイド・バンドのライヴアルバムがベル・アンティークから配給になります。さらに、ユニバーサルからキング・クリムゾンの「コレクターズ・クリムゾンVol.7」がリリース予定です。これは前配給先のポニーキャニオン時代から続いている通販商品を日本だけで店頭販売するBOXセットの第7弾です。さらに、東芝EMIから、マンフレッド・マン「ザ・ファイヴ・フェイス・オブ・マンフレッド・マン・プラス」「マン・メイド・プラス」「マン・メイド・ヒッツ・プラス」「ソウル・オブ・マン・プラス」の4作品がリリース予定です。

2002年4月は、MSIからソフトマシーンの「トップ・ギア・セッションズ」が配給予定です。HUXからりリースされる予定のソフト・マシーンのBBCライヴ音源を全部詰め込むコンピの一部の日本配給盤ということですね。

2002年5月は、ユニバーサルからイアン・カー&ニュークリアス「ソーラー・プレクサス」イアン・カー「ベラドナ」がリリース予定です。両方とも日本初CD化のはずです。ついにニュークリアスの3rdと、4thが再発ということになります。

このように

インディーズ中心ではありますが、このように毎月ちょっとずつブリティッシュジャズロック関連のアイテムは出ています。これからも結構な量のアルバムがリリースされるようです。益々期待が出来ますね。ということで、この結論で今回は終わりたいと思います。出来れば、私が新譜の情報を入手したらその都度書いていっても良いのですが、それは、要検討事項ということで・・・・・・。


Created: 2003/03/16
Last update: 2003/12/02

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