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2005/05/31

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今日聞いたCDのリスト(聞いた順)

  1. ノヴァリス/銀河飛行+1・・・UM3/USM ジャパン/UICY-9563
  2. BRAHMS・Dvořák/The Symphonies(OTOMAR SUITNER/Staatskapelle Berlin)・・・edel CLASSICS/0002812CCC のCD 8。
  3. Schumann/Synphonies Nos.1-4, "Manfred" Overture(George Szell)・・・Sony/516027 2

読書について

さて、昨日は「長野まゆみを読むぞ」なんて言ったモノの結局今日からは読み始めず、歴史の専門書の読書に舞い戻った。

今日読んだのは全12巻のシリーズもので、その昔1巻だけ読んでいてその後全12巻を集めたモノの一向に読んでいなかった「人物日本の女性史」の2巻だ。これは歴史の専門書とは言っても一般向けの軽いモノで(軽いと言っても研究者向けのヘヴィーな内容のモノではなく歴史ファンや、国文ファン向けのモノと言うこと)、さくさく読めるので、全12巻を読んでしまうのは相当早いだろうと思う。

このシリーズは、ここのところ読みたい欲求が高まっていたので読み始めたモノだから、長野まゆみを読むかどうかはこの後決めたい。しかし、歴史の専門書も相当たまっているので、このシリーズを読んでいくうちにどんどんと専門書の方を読み進めていくかもね。

そういえば、専門書は結構色々ちょこちょこと読み進めていっているけど、小説の方はたまる一方だ。もう何冊になったことやら。ゆうに3桁は行っているだろうね。こいつを読みこなすには半年くらいのスパンは必要だろうね。しかも、その間には次々と本を買うだろうし・・・・・・、自転車操業で、いつまでも積んでいる本がなくならないという・・・・・・。

まぁ、本が好きな私にとってはうれしい悲鳴だけど、それにしたって、現状は少したまりすぎだ。でも、古本屋の100円コーナーで欲しかった本があるとついつい買ってしまう私が悪いのだけどね。それは、分かっているのだけどねぇ・・・・・・。

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2005/05/30

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今日聞いたCDのリスト(聞いた順)

  1. エンブリオ/激昂・・・UM3/USM ジャパン/UICY-9562
  2. BRAHMS・Dvořák/The Symphonies(OTOMAR SUITNER/Staatskapelle Berlin)・・・edel CLASSICS/0002812CCC のCD 6〜7。

今日買った古本

  1. テレビジョン・シティ ㊤・・・長野まゆみ/河出書房新社(河出文庫)/定価580円
  2. テレビジョン・シティ ㊦・・・長野まゆみ/河出書房新社(河出文庫)/定価580円

さて、最近はずっと音楽の話しか書いていないので、ほぼ音楽日記状態なのだが、今日は古本を買ったので、そのことについて一言書いて、この日記が単なる音楽日記でないことを主張しておこう・・・・・・。というか、単に私が適当に筆に赴くままに書いているだけなのだけどね。

さてさて、今日で実は、この5月いっぱい読んでいた与謝野晶子の源氏を読み終えてしまったんだね。皆さんご承知のようにこれは上巻と中巻のみで、下巻がなく、結果として途中止めになるということなのだけど、これが、仕事帰りに古本屋に寄って下巻を探したんだね。でも、なかった・・・・・・・。

まぁ、そう簡単に見つかる訳はないわな・・・・・・。

そんなわけで、ぶらぶらと店内を冷やかしていると、ふと見つけたのが上に書いた本。1冊100円という値段だったし、それより何より、前からずっと欲しかったというのが大きい。で、早速買ったわけだ。

これで、長野まゆみは何冊目だろうか・・・・・・。目の前にある本棚に彼女の本は入っているので数えてみよう。・・・・・・、今回買ったのは上下巻の本だから1冊で数えると・・・・・・、28冊だ。そのうち9冊しかまだ読んでいない。この際だから一気に読みたい気もするなぁ・・・・・・・。そんなわけで、近々、彼女の本を一気の読書する計画を発動させるかもしれない。多分仕事の行き帰りのみの読書でも、2〜3ヶ月あれば28冊読み切るだろうね。当然、その間にまだ持っていない本もどんどん買っていき(安く古本で手に入ればだが・・・・・・)、自転車操業で読んでいきたい。

彼女、基本的に私より少し上の年の女性に非常に日記があった作家で、多分私くらいの世代の男はそんなに読んでいないだろう。しかし、ひねくれ者の私は何故か、彼女のデビュー作を大学生の頃本屋で立ち読みをして、一気にハマっちゃたんだね。

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2005/05/29

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今日聞いたCDのリスト(聞いた順)

  1. OTOMAR SUITNER/LEGENDARY RECORDINGS(Staatskapelle Berlin)・・・edel CLASSICS/0002702CCC のCD 8〜11。
  2. BRAHMS・Dvořák/The Symphonies(OTOMAR SUITNER/Staatskapelle Berlin)・・・edel CLASSICS/0002812CCC のCD 1〜5。

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2005/05/28

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久々に内容あり

さて、今週はずっと忙しかったために、ろくすっぽ日記は書けなかったのだが、今日は比較的ゆっくりのために日記は書けそうだ。

今日聞いたCDのリスト(聞いた順)

  1. OTOMAR SUITNER/LEGENDARY RECORDINGS(Staatskapelle Berlin)・・・edel CLASSICS/0002702CCC のCD 3〜5。
  2. グル・グル/不思議の国のグル・グル・・・UM3/USM ジャパン/UICY-9561
  3. マンフレッド・マンズ・アース・バンド/マンフレッド・マンズ・アース・バンド・・・エアー・メイル・レコーディングス/AIRAC-1105
  4. マンフレッド・マンズ・アース・バンド/グローリーファイド・マグニファイド・・・エアー・メイル・レコーディングス/AIRAC-1106
  5. マンフレッド・マンズ・アース・バンド/太陽の化身・・・エアー・メイル・レコーディングス/AIRAC-1108
  6. ジェフ・ベック/トゥルース・・・東芝EMI/TOCP-67688
  7. OTOMAR SUITNER/LEGENDARY RECORDINGS(Staatskapelle Berlin)・・・edel CLASSICS/0002702CCC のCD 6〜7。

今日買ったCD

  1. ジェフ・ベック/トゥルース・・・東芝EMI/TOCP-67688
  2. マンフレッド・マンズ・アース・バンド/マンフレッド・マンズ・アース・バンド・・・エアー・メイル・レコーディングス/AIRAC-1105
  3. マンフレッド・マンズ・アース・バンド/グローリーファイド・マグニファイド・・・エアー・メイル・レコーディングス/AIRAC-1106
  4. マンフレッド・マンズ・アース・バンド/太陽の化身・・・エアー・メイル・レコーディングス/AIRAC-1108

今日はアース・バンドと、ブラッフォードを買いに行ったのだけど、ブラフォードは届いていない、アース・バンドは6枚中3枚しか届いていないということで、今日は4枚の購入に終わってしまった。

しかしながら、6枚中3枚とはいえ、アース・バンドのアルバムが手に入ったことはうれしい。チャプターⅠから始まってⅡ、Ⅲと順調に国内盤として再発されようやくアース・バンドの番だからねぇ・・・・・・。

本当に感慨深いモノがあるよ・・・・・・。

と、思い出に浸っていても仕方がないのだけど、手に入らなかったとはいえ、無事発売となったことはうれしい。巷では、かなり順調に売れているらしい。

さてさて、アース・バンド、今回は1st〜6thまでの再発だけど、手に入ったのは何故か1st、2nd、4thというモノだ。これはこれとして、ゆっくりと聴いていこう。

ついでのように一言だけ書くけど、ジェフ・ベックの「トゥルース」も購入。これで、ようやく、「トゥルース」と、「ベック・オラ」の2in1CDがうっぱらえるってものだ。

マンフレッド・マンズ・アース・バンド「マンフレッド・マンズ・アース・バンド」

このアルバムについては、輸入盤を昔買ったこともあって買い直しなのだけど、このアルバムに対する評価は少し変わっている。あの頃はパワーポップへと向かう過渡期作品というとらえ方をしていたのだけど、今回聞き直してみると、これが、やりたいことをひたすら色々やって一つに詰め込んでいる印象が強かったんだね。確かに全体として、チャプターⅢを引きずったパワーポップという色合いはあるけど、それだけではなく、とにかく歌心にあふれた曲がたくさんあったということなんだね。で、いらぬことかと思うけど、一言だけ書いておくと、裏ジャケットのマンフレッド・マン御大のモノクロの横顔の写真は妙に格好良いぞ・・・・・・、ではなく(笑)、ジャケットの色について。私が最初に買ったプラケース盤は一応カラー写真なモノの、全体が紫で色で補正してあって、ほとんど真紫のモノクロ写真のように見えたんだね。それが今回は一応紫は強いモノの、きちんと普通のから写真だったんだね。この差はなんなのだろう?多分、今回の紙ジャケの色指定の方が正しいのだろうが、謎だ。

マンフレッド・マンズ・アース・バンド「グローリーファイド・マグニファイド」

上で書いた1stに続いて1972年に発表された2nd。これは初めて聴いたのだけど、もうびっくり。1stのごった煮的な雰囲気は消えてソリッドかつポップなハードロックを展開。つまり、1stで色々自分たちの進むべき道を探って、このアルバムで、ターゲットを絞こんだのかもしれない。決して、うまくできたアルバムとは言えないけど、やりたいことがはっきりと伝わってきているし、これはこれでまずまずだと思う。なんてったって、シンセを前面に押し出したサウンドをこの時点でアプローチとして見せ始めているからね。まだスペイシーな感覚は少ないが、1970年代後半の彼らの全盛時代へ向けて足を踏み出した感じだ。さて、このアルバムは1曲だけマンフレッド・マン御大のプロデュースでは内局が含まれている。それはディランのカバーの「イッツ・オール・オーヴァー・ナウ・ベイビー・ブルー」だ。これは個人的にはもっとも好きなボブ・ディランの曲なんだけど、ここでは、トム・マクギネスのプロデュースで聴ける。これがなんと意外や意外、このアルバムで一番全盛期のアース・バンドのサウンドに近いモノを聴かせてくれるんだね。フォークロックをポップなハードロックで処理するというスタイルなので、よけいそう感じるのかもしれない。

マンフレッド・マンズ・アース・バンド「太陽の化身」

で、1作とばして彼らの4作目。ホルストの「惑星」を下敷きにしたコンセプトアルバムを作ろうとして許可が下りず、許可が下りた「木星」をモチーフにした「ジョイブリンガー」というシングル曲のコンセプトをアルバム1枚分に拡大して作ったという、凄い力業のアルバムなんだけど、これがたまたま時代にマッチしたというか、なんというか、大ヒットしちゃって、成功の第一歩となったそうだ。そんな1973年のアルバム。私は初めて聴きました。「木星」の中間部にそのまま歌詞とビートをつけた「ジョイブリンガー」がポップなロックンロールだったために、こういった路線のアルバムだとばっかりおもっていたら、確かにそういった部分はあれど、基本的にシンセを中心とした重厚なキーボードオーケストレーションを駆使したスペーシーかつプログレッヴな世界を構築しているアルバムだったね。「惑星」のロック版の制作は失敗に終わったけど、これはこれで、「惑星」をモチーフにした新たな世界を築き上げた一枚だと思ったね。特に印象的なのはこのアルバムのオープニングを飾るボブ・ディランのカバーの「万物の誕生」だね。これはコンセプチュアルかつシンフォニックなプログレナンバーで、このバンドを代表する一曲なんだそうだが、私もそう感じたね。

ジェフ・ベック「トゥルース」

さて、このアルバムはようやく単独で手に入った。2005年の新規リマスターと聞いていたのだが、あまり音が良くなっていなかったので残念だったね。昨年末に出た「ベック・オラ」の時もそうだったのだけど、元の音がとにかく悪いので、クリアーな音で聴けるようになっただけでも収穫としておこう。さて、このアルバムについて一言だけ書いておくと、このアルバムは契約の系でソロ名義となっているが、実はジェフ・ベック・グループというバンドの作品だ。ゲスト多数のアルバムなモノの、基本的に、ボーカルはロッド・スチュワート、ベースはロン・ウッド、ドラムはミック・ウォーラー、そして、ギターはジェフ・ベックということだ。このメンバーでブルースロックをやっていて(ミック・ウォーラーのドラマーとしての資質からか、結構サウンドは軽め。やってることはヘヴィーなのだが・・・・・・)、それが結構色々方面へ拡散しているから凄い。「オールマン・リバー」や「グリースリーヴ」だって入っているわけだしね。

今日注文したCD

  1. 7月21日ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーター/ザ・リースト・ウィ・キャン・ドゥ・イズ・ウエイヴ・トゥ・イーチ・アザー
  2. 7月21日ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーター/天地創造
  3. 7月21日ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーター/ポーン・ハーツ

再結成があり、ニューアルバムの発売がありで、ようやく始まった、ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターのリマスター再発プロジェクト、第1弾の1st〜3rdまでが二歩でも発売されるとのことなので注文したんだね。私はレコードで、「天地創造」を持っているけど、レコードとCDは違うからねぇ(それに、レコードは日本フォノグラム盤なんだけど、これの音が悪くて悪くて・・・・・・)。

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2005/05/27

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今日聞いたCDのリスト(聞いた順)

  1. ハルモニア/デラックス(太陽賛歌)・・・UM3/USM ジャパン/UICY-9560
  2. OTOMAR SUITNER/LEGENDARY RECORDINGS(Staatskapelle Berlin)・・・edel CLASSICS/0002702CCC のCD 1〜2。

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2005/05/26

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今日聞いたCDのリスト(聞いた順)

  1. ハルモニア/ハルモニア(摩訶不思議)・・・UM3/USM ジャパン/UICY-9559
  2. Otomar Suitner/Legendary recordings(Staatskapelle Dresden)・・・edel CLASSICS/0002612CCC のCD 9〜10。

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2005/05/25

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今日聞いたCDのリスト(聞いた順)

  1. クラスター/ツッカーツァイト(電子夢幻)・・・UM3/USM ジャパン/UICY-9558
  2. Otomar Suitner/Legendary recordings(Staatskapelle Dresden)・・・edel CLASSICS/0002612CCC のCD 7〜8。

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2005/05/24

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今日聞いたCDのリスト(聞いた順)

  1. クラスター/クラスターⅡ(幻星)・・・UM3/USM ジャパン/UICY-9557
  2. Otomar Suitner/Legendary recordings(Staatskapelle Dresden)・・・edel CLASSICS/0002612CCC のCD 5〜6。

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2005/05/23

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今日聞いたCDのリスト(聞いた順)

  1. イギンボトム/イギンボトムズ・レンチ・・・エアー・メイル・レコーディングス/AIRAC-1097
  2. Otomar Suitner/Legendary recordings(Staatskapelle Dresden)・・・edel CLASSICS/0002612CCC のCD 3〜4。

今日注文したCD

  1. Haydn / Sym.93-104: Jochum / Lpo sym.88, 91, 98

今日はHMVで、本日の特価品ということで非常に安く売りに出ていたヨッフムのハイドンの交響曲選集(ロンドン時代分とその他沢山)を注文したね。ハイドンのロンドン時代分は前から欲しかったので、せっかくのチャンスということで買ったけど、これでもう今月は終わりだ。ベームのシューベルト交響曲全集でも、安売りしない限りは買わないぞ(笑)。ということでね・・・・・・。

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2005/05/22

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今日聞いたCDのリスト(聞いた順)

  1. クラスター/ツッカーツァイト(電子夢幻)・・・UM3/USM ジャパン/UICY-9558
  2. クラスター/クラスターⅡ(幻星)・・・UM3/USM ジャパン/UICY-9557
  3. ハルモニア/ハルモニア(摩訶不思議)・・・UM3/USM ジャパン/UICY-9559
  4. ハルモニア/デラックス(太陽賛歌)・・・UM3/USM ジャパン/UICY-9560
  5. グル・グル/不思議の国のグル・グル・・・UM3/USM ジャパン/UICY-9561
  6. エンブリオ/激昂・・・UM3/USM ジャパン/UICY-9562
  7. ノヴァリス/銀河飛行+1・・・UM3/USM ジャパン/UICY-9563
  8. MENDELSSOHN/5 Symphonies・7 Overtures(CLAUDIO ABBADO/London Symphony Orchestra)・・・Deutsche Grammophon/471 467-2

クラスター「クラスターⅡ(幻星)」

現在の感覚でいうとトランスミュージックに近いかな?1970年代末以降の宅録オタク指向ニューウェーヴを通過してのいわゆる1990年代のクラブシーンに影響を与え、そのあたりから妙に再評価やら何やらをされているクラスターだが、私のような単なるロックファンにとっては、ドイツのクラウトロック勢の中の一員としてとらえている。さて、このアルバムだけど、彼らのセカンドアルバムで、実は通算でいうと4作目。元々は3人組の電子音響ユニットであったのだけど、一人抜けてユニット名も元々はKLUSTERと名乗っていたのをCLUSTERと変え(要するに、KからCに変わっただけだね)2枚目のアルバムということだ。トランスミュージックといっても決して踊れる音楽ではなくて、このバンドはあくまで電子音響ユニット。電子オルガンや電子ピアノやエレクトリックギターを中心としたシンプルな構成の電子楽器のトーンコントロール処理を聴かせるだけ。様々なパターンの残響音を楽しむというのは自然体の音を楽しむということでなかなか面白かった。あか抜けていないのが弱点ではあろうが、そこが魅力なのだから、良い感じだ。インナースリーヴの写真で電子キーボードの鍵盤ではなく、トーンコントロールのつまみを二人ともいじっている写真があるが、それがこのアルバムの中身全てを象徴している。

クラスター「ツッカーツァイト(電子夢幻)」

2ndに続く、1974年発表の3rdアルバム。実はこれ昔から持っていて結構聴いていたのだが、今回リマスター再発されるということで買い直した。このアルバムではミヒャエル・ローターとの邂逅というのが大きなファクターになっている。エンジニアは前作同様コニー・プランクだが(この人は、ほぼ同時期にノイやクラフトワークなどの諸作でもプロデューサーやエンジニアを務めドイツエレクトロミュージックの発展にもっとも貢献した人というか、現在のクラブシーンやロックシーンもこの人なしには現在の形で存在し得なかった人と私は認識している)、プロデュースはクラスターの二人とローターがつとめている。ミヒャエル・ローターはノイのギタリストで、元祖パンクだとか、元祖テクノだとかいわれるノイの明快さ方面の担当だった人だ。このローターが関与することによって、クラスターはリズムの概念を取り入れ(リズムボックスを導入したということね)、音は単なる電子残響音の展示会的なアルバムから、後の造語であるテクノ・ポップ的なサウンドへと変化してきた。1974年とはちょうどクラフトワークが「アウトバーン」で世界の音楽シーンに殴り込みをかけた年で、この年に、クラフトワークとは別のアプローチでテクノを築き上げて行っているバンドがいたというのが興味深い。

ハルモニア「ハルモニア(摩訶不思議)」

クラスターの二人とローターの組んだ3人組のユニットのデビュー作。基本的に「ツッカーツァイト」と同じ感覚なのだが、ローターが全面的に演奏に参加しているということもあり、印象派かなり違って聞こえる。とにかく明るくゆったり暖かい。クラスターのサウンドのその方面を拡大解釈したような音楽だ。ノイで聴ける暴力的な疾走感というのはここではなりを潜めている(これは、そちら方面をローターが担当していたわけではないということから、当たり前なのであるがね・・・・・・)。ノイの曲が混じっていると思うような曲もあるが、基本的に明快なポップ性を打ち出してきている。クラスターのサウンドの核である叙情性と音響性は新たなモノを手に入れ音楽としてまとまってきたという印象だ。これにより、テクノポップ路線からははずれてしまったわけだが、むしろ現在のクラブシーンにダイレクトにつながる音響性能というモノを獲得している。ハルモニアを終えて、再びクラスターとしてアルバムを発売するようになってからの木漏れ日の中のアンビエントサウンドのような世界へ向かうための過渡として非常に面白い。

ハルモニア「デラックス(太陽賛歌)」

さて、3人組のユニットのハルモニアが新たにグル・グルのマニ・ノイマイヤーを迎え、ついにリズムボックスのみによるリズムから生のパーカッションのリズムを手に入れロックやジャズのの語法をより強化した作品となった。オープニングを飾る曲はクラスターの二人によるボーカルをフィーチュアした前作の明快ポップ路線を拡大したような曲。でも、ボーカルとはいってもごくごく簡単な歌詞をシーケンスのように繰り返すだけの、クラフトワークがとった方法と同じだ。ただ、クラフトワークのように徹底して事故のサウンドパフォーマンスの中の部品としてヴォイスを昨日化しているわけでなく、あくまでも自然体で、出てきたモノを処理しているという感が強い。しかし、ここにきて「ツッカーツァイト」以来導入しているシンセが心地よいサウンドを奏でている。それにより、より明快でポップなサウンドに純化できている。そんなアルバムだ。

グル・グル「不思議の国のグル・グル」

明快なロックンロールを主体とする、サイケバンドのアルバム。13分に及ぶエディ・コクランメドレーとかは圧巻だったね。さて、このバンドは轟音サイケバンドというイメージがあったのだけど、昨日のジェーンよろしく肩すかしを食らわされた(これもジェーンと同様に良い意味での肩すかしだったが・・・・・・)。どちらかというとポップではあるがキャッチーではないムーヴといった趣で、4曲目の「電気ガエル」がクラウトロック然としていたモノの、他は本当に大ロックンロール大会だった。どうやら、このアルバムの前にメンバーチェンジがあったようで轟音サウンドを支えていたメンバーが去り、ジャーマンサイケとしては得意なブリティッシュサイケよりの非常にユーモアとウィットに富んだアルバムに仕上がっているんだね。ちなみにこのアルバムは1973年のアルバムだ。

エンブリオ「激昂」

名前しか知らなかったエンブリオ。非常にエスニックなサウンドを基調としながらもひたすらファンキーなジャズロックを演奏する。バンド編成も巨大で(なんと現在では世界中に150人くらいのメンバーがいるらしい)、イギリスでいうとジンジャー・米カーのバンドにも似たような印象だ。さて、このアルバムでは7人が在籍している。その中にはマル・ウォルドロンやら、ジミージャクソンの名前が見える。そう、あのマル・ウォルドロンに、ジミー・ジャクソンだ。世界に名の通った有名人がかんでいるとは思いもしなかった。特にジミー・ジャクソンは結成時のメンバーだったそうで、このアルバムの時点では脱退していたモノの、ゲスト出演し、彼なしではこのアルバムが成立しない程重要な役割を果たしている。つまり、このアルバムは彼のオルガンサウンドを核として作られているということだ。

ノヴァリス「銀河飛行+1」

なんでしょうねぇ・・・・・・、このベタベタのシンフォサウンドは。ドイツという国はエレクトロサウンドばかりが取りざたされる傾向にあるのだが、実はシンフォ系もお盛んな国のようで、このノヴァリスなんぞはまさにその最右翼ということになる。1975年という時代も合ってか、基本はイギリスのシンフォ系の影響下にあるサウンドだが、スペーシーなシンセにヨーロピアンポップサウンド、歌モノが入ってくるとイタリアンシンフォ系の影響もちらほら・・・・・・(というより、イタリアと元が同じということなんだろうね)。こんななのだから、聴いていて、飽きませぬ。思い入れタップリのギターとか美味しすぎるし。その裏でシンセがポップなフレーズでピコピコいっていたり、そんなんで、ほとんど歌詞もないからね。キャメルなどのノリに近いといえば分かりやすいだろうけど、音は似てもにつかない。元々ジャズやっていたメンバー達らしいので、時々は行ってくるじゃジーなフレーズがこれまたアクセントになって非常によろしかったりするんだね。

MENDELSSOHN「5 Symphonies・7 Overtures(CLAUDIO ABBADO/London Symphony Orchestra)」の覚え書き

さてさて、ようやく買ったCD達を聴き終えたということで、ここからは届いたCDを聴くことになる。まずはそれに先立ち、いつものごとく収録曲をまとめておく。

CD 1

  1. 交響曲第1番ハ短調 Op.11
  2. 弦楽八重奏曲 Op.20− スケルツォ[作曲者編]
  3. 『真夏の夜の夢』序曲 Op.21
  4. 序曲『フィンガルの洞窟』 Op.26
  5. 序曲『静かな海と楽しい航海』 Op.27

CD 2

  1. 交響曲第2番変ロ長調 Op.52『賛歌』

CD 3

  1. 交響曲第3番イ短調 Op.56『スコットランド』
  2. 序曲『美しいメルジーネの物語』 Op.32
  3. トランペット序曲 Op.101
  4. 序曲『ルイ・ブラス』 Op.95

CD 4

  1. 交響曲第4番イ長調 Op.90『イタリア』
  2. 交響曲第5番ニ短調 Op.107『宗教改革』
  3. 吹奏楽のための序曲 Op.24

以上が収録曲だけど、全ての交響曲に様々な序曲が経いっているメンデルスゾーンの入門用としてはなかなか面白そうな箱だ。そんなわけで、楽しみ、楽しみ・・・・・・。

MENDELSSOHN「5 Symphonies・7 Overtures(CLAUDIO ABBADO/London Symphony Orchestra)」CD 1:交響曲第1番

30分程度の普通の長さの普通の展開の極めて普通な交響曲と感じたね。明快なサウンドと分厚いオーケストレーションと、dすぴーディーな展開はアバド指揮の特徴が出ているが、それくらい分かりやすい曲ということだ。で、アバドの指揮によるモノの特徴部分だけでなく、もうちょっと詳しく書いておこうと、切れ味が非常に鋭い。で、しかもさわやかだということだ。色々調べてみると、メンデルスゾーンはこの曲を作曲する前に12曲の習作の交響曲を作っているようで、1番というにしては手慣れた作曲をしている印象を受けたのはこのせいだと思う。しかし残念なことに、この曲全体のおもしろさは感じても、こう耳に残るようなフレーズがなかったのが残念だったね。

MENDELSSOHN「5 Symphonies・7 Overtures(CLAUDIO ABBADO/London Symphony Orchestra)」CD 1:弦楽八重奏曲 − スケルツォ

3分程の曲だが、こういう曲にもきらめきがあるのがアバドの特徴か?この曲は作曲者自身の編曲した弦楽八重奏曲のスケルツォ部分の管弦楽版だけど、しゃきしゃきとした躍動感のある演奏に非常に感心したね。

MENDELSSOHN「5 Symphonies・7 Overtures(CLAUDIO ABBADO/London Symphony Orchestra)」CD 1:『真夏の夜の夢』序曲

まぁ、有名な曲だから、どこまで良い演奏をしてくれるのかと期待をして聴いたが、なんというか・・・・・・、シャキシャキとした歯触りが良く、なおかつ重厚なオーケストレーションに、アバドのオーケストラで表現するうまさを感じたね。まぁ、欲を言えば、物足りない場面がないわけでもない。メロディを大切に分かりやすい演奏をしてくれているのだけど、例の有名なパートの所をもう少し、リズミカルに処理して欲しかったね。冒頭の部分で非常にリズミカルなのを聴かせてくれて期待した分、ちょっと残念だったね。でも、逆の言い方をすると、冒頭の部分白眉の出来ということになるし、例の部分はスケールが大きめの面白い演奏をしているということになるね。

MENDELSSOHN「5 Symphonies・7 Overtures(CLAUDIO ABBADO/London Symphony Orchestra)」CD 1:序曲『フィンガルの洞窟』

これまた有名な曲ということで、聴きながらどう書こう思っていたのだが、冒頭から重く暗く静かに盛り上がっていき一気に立ち上がり、アバドということで軽めで明るい音質ではあるが、非常に重厚で迫力のある音に鳴ってなんか凄いことに。その後の甘い旋律が引き締まっていて、これもまた絶品。多分これより素晴らしい演奏はたくさんあるのだろうけど、多分この演奏を聴いたらこの曲を気に入っちゃうと思うよ。そう感じさせるだけの説得力を持っているね。ラストの推進力にアバドの個性を感じたね。

MENDELSSOHN「5 Symphonies・7 Overtures(CLAUDIO ABBADO/London Symphony Orchestra)」CD 1:序曲『静かな海と楽しい航海』

この曲は知らない曲だけど、個人的には非常に面白く聴けた。

MENDELSSOHN「5 Symphonies・7 Overtures(CLAUDIO ABBADO/London Symphony Orchestra)」CD 2:交響曲第2番『賛歌』

この曲は1時間強ある独唱合唱付きの曲で、交響曲というにはあまりにコアな音楽の気がする。全10曲の曲から成る。曲の構成からいうと、最初の第1曲が普通の交響曲でいうところの第1楽章から第3楽章で、残り9曲が第4楽章となる。つまり、全2部構成ということで、マーラーの8番と同じということだね。まぁ、カンタータと見るのが正しい気がする。そんなわけでこの曲は初めて聴いたのだけど、多分意識しているのはベートーヴェンの9番だろうね。この当時の歌付き交響曲がみんな目指したや出発地点にしたのはそこだからね。この曲の場合それにプラスバッハもあるのかもしれないね。曲の感じからバッハの臭いがプンプンしてくるからね。で、演奏だが、非常にすっきりした演奏となっている。ねちっこくないので決しておなか一杯には成らないが、アクのない演奏で長時間でもばてずに聴けたね。ただ、こういう曲なので、聴き終えた後に一言「疲れたぁ」といいたくなるような曲でも良かった気がするね。

MENDELSSOHN「5 Symphonies・7 Overtures(CLAUDIO ABBADO/London Symphony Orchestra)」CD 3:交響曲第3番『スコットランド』

MENDELSSOHN「5 Symphonies・7 Overtures(CLAUDIO ABBADO/London Symphony Orchestra)」CD 3:序曲『美しいメルジーネの物語』

MENDELSSOHN「5 Symphonies・7 Overtures(CLAUDIO ABBADO/London Symphony Orchestra)」CD 3:トランペット序曲

MENDELSSOHN「5 Symphonies・7 Overtures(CLAUDIO ABBADO/London Symphony Orchestra)」CD 3:序曲『ルイ・ブラス』

MENDELSSOHN「5 Symphonies・7 Overtures(CLAUDIO ABBADO/London Symphony Orchestra)」CD 4:交響曲第4番『イタリア』

颯爽とした演奏だ。曲自体がどちらかというと颯爽とした曲なので、アバドのスタイルが曲にマッチしているということだろう。この曲はイタリアの音楽が得意な人が名盤人気盤に集中していて、アバドもその中の一つだったのだけど、それが理解出来るだけの説得力を持っている曲でということだ。特徴としては颯爽としているがあっさりとはしていないということだ。メリハリは少ない演奏だが(第4楽章を除く。この第4楽章はメリハリが命だといわんばかりの演奏をしているので聴き応えあり)、スピードに変化をつけて様々な表情を見せて、あっさりと思わせないようにしている。第1楽章の非常に有名な主題のリズムが実に活き活きと弾んでいるのが良かった。

MENDELSSOHN「5 Symphonies・7 Overtures(CLAUDIO ABBADO/London Symphony Orchestra)」CD 4:交響曲第5番『宗教改革』

この曲についてもなかなかだ。とにかく第1楽章の序奏から緊張感に満ちあふれた曲なので、その緊張感をどこまで表現できるのかに興味があったが、甘く流れてしまうことなく、非常にメリハリ良い演奏がなされていたように感じた。ただ、この曲はどこかで聴いたことがあるように感じたのだが、どこでどう聞いたのかは良く分からない。それと、。第4楽章の最後の盛り上がるところがかなり凄かった。録音自体にあまり迫力がなかったのは残念だったけど、録音を超えた迫力を堪能できたね。

MENDELSSOHN「5 Symphonies・7 Overtures(CLAUDIO ABBADO/London Symphony Orchestra)」CD 4:吹奏楽のための序曲

初めて聴く曲。後半が非常にすばしっこい切れのある演奏を聴かせてくれている。この曲はアバドには似合いなのだろうね。なんかそんな気がする。

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2005/05/21

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今日聞いたCDのリスト(聞いた順)

  1. キャラヴァン/ベター・バイ・ファー・・・ベル・アンティーク/MAR051007
  2. キャラヴァン/ベター・バイ・ファー・・・ベル・アンティーク/MAR051007
  3. Otomar Suitner/Legendary recordings(Staatskapelle Dresden)・・・edel CLASSICS/0002612CCC のCD 1〜2。
  4. キャラヴァン/ベター・バイ・ファー・・・ベル・アンティーク/MAR051007
  5. キャラヴァン/ベター・バイ・ファー・・・ベル・アンティーク/MAR051007
  6. イギンボトム/イギンボトムズ・レンチ・・・エアー・メイル・レコーディングス/AIRAC-1097
  7. スコーピンズ/恐怖の蠍団・・・UM3/USM ジャパン/UICY-9565
  8. スコーピンズ/恐怖の蠍団・・・UM3/USM ジャパン/UICY-9565
  9. ジェーン/ジェーン3(夢幻のパラダイス)・・・UM3/USM ジャパン/UICY-9563
  10. ジェーン/レディ・・・UM3/USM ジャパン/UICY-9564

今日届いたCD

  1. MENDELSSOHN/5 Symphonies・7 Overtures(CLAUDIO ABBADO/London Symphony Orchestra)・・・Deutsche Grammophon/471 467-2

今日買ったCD

  1. イギンボトム/イギンボトムズ・レンチ・・・エアー・メイル・レコーディングス/AIRAC-1097
  2. クラスター/クラスターⅡ(幻星)・・・UM3/USM ジャパン/UICY-9557
  3. クラスター/ツッカーツァイト(電子夢幻)・・・UM3/USM ジャパン/UICY-9558
  4. ハルモニア/ハルモニア(摩訶不思議)・・・UM3/USM ジャパン/UICY-9559
  5. ハルモニア/デラックス(太陽賛歌)・・・UM3/USM ジャパン/UICY-9560
  6. グル・グル/不思議の国のグル・グル・・・UM3/USM ジャパン/UICY-9561
  7. エンブリオ/激昂・・・UM3/USM ジャパン/UICY-9562
  8. ノヴァリス/銀河飛行+1・・・UM3/USM ジャパン/UICY-9563
  9. ジェーン/ジェーン3(夢幻のパラダイス)・・・UM3/USM ジャパン/UICY-9563
  10. ジェーン/レディ・・・UM3/USM ジャパン/UICY-9564
  11. スコーピンズ/恐怖の蠍団・・・UM3/USM ジャパン/UICY-9565

今日買った古本

  1. 魔法先生ネギま!10巻・・・赤松健/講談社(少年マガジン・コミックス)/定価390円

さて、19日に出たばかりの本を300円で仕入れた。120円程度だけどまぁ安く手に入ったということでね・・・・・・。

イギンボトム「イギンボトムズ・レンチ」

さて、ここからは今日買ったCDについて書くけど、まずはイギンボトムからだ。このアルバムは彼らの唯一のアルバムで、私はずっと昔から欲しかったのだけど、どうやっても手に入らず、今回10数年ぶりにようやく再発されたということで、「この機会に」と一念発起で手に入れたんだね。さて、このアルバムは現在はジャズギタリストとしてマイペースな活動を行っているアラン・ホールズワースのデビュー作で、1969年のイギリスのロックバンドのアルバムなんだね。聴いた直後の率直な意見としてはどこをどう切っても1960年代末期のジャズロック。しかもあまり刺激的ではなくウェットな感覚。当時はかなり刺激的だったりハードコアだったりするジャズロックが主流のためこのアルバムのようなサウンドは受けなかったようだけど、今聴くとなかなか面白く聴けるね。あの、うにゅうにゅぬるぬるのアラン先生のギターも発展途上の感はあるけど聴けるしね。歴史的な記録としての価値は大いにあるのではないかな?それ以前に実はアルバムとしてかなり面白かったりする(でも、メンバーの考えがきちんと具現化できているとは言い難いが・・・・・・)。

スコーピンズ「恐怖の蠍団」

このアルバム、帯に「国内初CD化」と書いてあったのだけど、確か10数年前にポリスターがCD出しているはずなんだけどなぁ・・・・・・。まぁ、どうでも良い話だが・・・・・・。さてさて、そういう記憶の曖昧な話は置いておくとして、このアルバムもずっと欲しかったアルバムだ。それこそ10数年間探し続けていたアルバムなんだね。で、このアルバムはドイツのハードロックバンドの雄、スコーピオンズの1stアルバムで、1972年の作品だ。プロデューサーがコニー・プランクということもあるし、リードギターがマイケル・シェンカーということもあるので、まだ突き抜けたハードロックとはなっておらず、どちらかというと、どろどろとしたサウンドとなっている。それに、スコーピオンズが影響を受けたであろうヤードバーズなんかのサウンドからの影響を隠さずそのまま出している。つまり、イギリス的などろどろサウンドなんだね。プログレファンにこの1stが人気が高いのも頷けた。このアルバムの後UFOにマイケルを引き抜かれ、ジミヘンマニアのウリ・ジョン・ロートを迎えて、さらにブリティッシュロックに寄ったハードサウンドを展開していくのだけど、それとは違った形でのダークなハードサウンドが気持ちよい。ボーカルのクラウス・マイネがまだウェットで伸びやかな歌声を披露できてないのだが、彼がボーカルテクニックの限りを尽くしたエキセントリックな歌声を披露しているのもなかなか面白い。

ジェーン「ジェーン3(夢幻のパラダイス)」

スコーピオンズやネクターと並んで1970年代のドイツのハードロックシーンを代表するバンドであるジェーンの3rdアルバムだが、私は結構期待して買ったのだが、ちょっと肩すかしを食らったような気分だった。ということで、全く情報なしで手に入れたアルバムだし、ハードロックという期待が先行していたので、予想外のサウンドに面食らったんだね。実はこのバンド今回発売になった3rdと4thの頃はどちらかというとプログレによって板敷きだったらしく、結構ハードサウンドだけでなく多彩な音作りのアルバムになっていたんだね。このアルバムは前半が結構メロウでポップなサウンド、後半がハードでエッジの効いたロックンロールというようになってるんだね。それはそれで非常に面白かった始終分楽しめたけど、先入観の恐ろしさを体験してしまったというわけだね。まぁ、聞き終えた後は充分楽しめたという充実感が感じられたけどね。

ジェーン「レディ」

で、そのジェーンの4th。このアルバムは前作よりサウンドは混沌としている。どうやらこのバンドはデビューから現在に至るまでアルバム作りが非常にコンセプチュアルなモノになっているようで、そこら辺からもここでは単なるハードロックバンドとは一線を画すようだ。ライナーによるとこのバンドは最初サイケサウンドからスタートして、今回発売になった3rdや4thのようにサウンドの幅を広げて、その後素トレードなハードロックに音を整理していったようだ。で、このアルバムは3rdのように1曲1曲で表情が違うというのではく、むしろ色々な音が1曲の中に融合されているという感じで、まさにこのサウンドの幅を広げるという展開がいよいよ完成期に入ってきた印象のアルバムだ。つまり、ハードロックバンドとしての印象はこちらの方が強い。ということで、このバンドに俄然興味が湧いてきた。最近の作品以外はほとんどがブレインレーベルから発売なので、ユニバーサルが今回と同じように発売可能だ。

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