さて、明日は実は岡山にサッカーを見に行く。で、そこから帰った後に家族旅行に出掛ける。そんなわけで大忙しだ。
ということで、久し振りの岡山行きなので朝から出発して新規開店のブックオフを開拓する予定だ。
で、桃太郎スタジアムで18時キックオフなので、終わるのは8時から9時の間か。それが終わって帰るから、10時から11時の帰宅になり、日が変わる直前の出発になりそうだね。
行き先は伊勢神宮と鳥羽水族館だそうで、どうなる事やら。1泊3日の旅行だ(最初は夜中出発なので車中泊になるだろうね)。
ということで、この日記の更新は22日まで止まるので(明日は時間があれば更新するかも)、そこの所をよろしく。
これはなんだか結構オーソドックス。まぁ、フィルハーも似阿寒との作品集ということで、イギリス特有の薄味が出てしまったのかもしれないが、そう感じたね。曲目は「さまよえるオランダ人」序曲と、「リエンツィ」序曲と、「ニュルンベルグのマイスタージンガー」前奏曲と、「タンホイザー」序曲だ。この中では「マイスタージンガー」が一番良かったかな。どの曲もマゼールらしく非常に聞きやすいのだが、はっきり言って「オランダ人」はお手軽すぎる気がした。「リエンツィ」は行進曲の所がもうちょっとリズミカルな方がよいと感じたし、「タンホイザー」は少々彼にしては珍しく大人しかったんだね。まぁしかし、147円だからね。本当によい物を安く買えたと考えておこう。
さて、今日は近所のレコード屋さんに行って4枚のCDを注文した。きっかけはオネゲルの「パシフィック231」を聴きたかったからだ。ついでに、アンセルメの色々を注文した。さらについでに、アンセルメ、マルティノンに次いで、今度はパレーだ。フランクと、サン=サーンスの組み合わせ第3弾という事だ。というか、モントゥ、ミュンシュ、バレンボイムに次ぐフランク「交響曲」シリーズの続きと考えればよい。後、店でおじさんと話をしていて注文したのがブラームスの交響曲だ。これは実は、アンセルメだ。
さて、その近所のレコード屋さんからの帰りに洗車して、その後に思うところ合って古本屋に寄った。そこでこの2冊を買ったわけだ。
シゲティのヴァイオリン独奏でパリ音楽院管の伴奏によるこの曲だけど、ブルッホのヴァイオリン協奏曲なんて初めて聴いたよ。良くも悪くも、ロンマ派末期の匂いがプンプンする曲だったね。でも、ブルッホの曲では確か一番有名な曲だよね。それどころかロマン派のヴァイオリン協奏曲の中ではメンデルスゾーンのやつの次くらいに有名な曲みたいだよね。でも、知らなかったんだよなぁ・・・・・・。
さて、ミュンシュ得意のオネゲルの2番だ。これは晩年のパリ管とのやつが非常に有名だけど、この1941年と42年のパリ音楽院を指揮しての演奏もなかなか良い。かなりヒステリックな演奏でフランス的でありすぎるきらいはあるが、低音の鳴りが豊かで、どちらかというと地をはいずり回るようなこの曲の特徴が出ている。かなり好きな演奏だ。
全く名も知らぬ人だと思って調べてみたらファリャの弟子だそうだ。でその人の若い頃の曲だけど、どんなのかは正直言って分からない。ただ、ラテン系なんだけど妙に暗めの曲だなと思ったね。ファリャで見えるようなフランス音楽的色彩感をフランスを突き抜けてフランス音楽之影響の濃いロシア音楽を聴いているような気になった。だからね、多分、ミュンシュの中に流れるドイツの血が騒いだのだろう。ラテン系のリズミカルな雰囲気の中にも重厚な味わいがあったね。
スイス・ロマンド管との1960年代に入っての録音。おまけは同じくプロコフィエフのバレエ音楽「ロメとジュリエット」とから最初と最後だけだ。さて、古典交響曲の方はこの曲がロシアの作曲家の曲であることをいやという程知らされる演奏だった。そして、5番は精細、緻密、まさにそういう音だったね。両者にいえることなのだけど、意外と思い音作りだった。やはり、それはフランス物でなくロシア物だからだろうかね。
ミュンシュでこの曲といえば、1968年のフランス国立放送管を指揮した名演奏があるのだけど、この演奏は手兵パリ管・・・・・・、ではなく、パリ音楽院管を指揮した1941年の演奏だ。大時代的な録音のせいもあるのだが、非常にせせこましく聞こえた。というより、非常に早い。スピードがね。先に書いたフランス国立管との熱気溢れる演奏をそのまま素早くしたような感じだ。
2楽章のピアノ協奏曲。私は初めて聴いたが、いかにもサン=サーンスらしい、非常に濃厚で色彩感豊かな曲だ。そんな曲だから非常によく似合うね、ミュンシュのスタイルには・・・・・・。で、ロンドン響を指揮してのためか、メリハリは強いのだけど、根源的には淡泊な演奏だ。これがフランス国立放送管や、パリ音楽院管だったら、もうちょっと粘りけが出て、色彩感覚豊かなこの曲も映えると思ったのだがね。
この人、デランノイではなく、ドゥラノワね。この名前なら聴いたことがあるので分かるね。で、その人の知らない曲。ピアノ協奏曲の要だけど微妙に違うねぇ。だから、評価のしようがないし、妙に淡々と演奏しているので、この当時良く演奏されていた曲で、その録音眼歩こっていたということなんだろうね。
これはとらえどころがない。デュカスといえば、「魔法使いの弟子」だが、それほど分かりやすくなく、本来なら1曲の中で叙事詩を作り上げている交響詩としてはいかがな物かと感じたね。アンセルメにしては妙に分厚い演奏だったのが気になった。こういう演奏だとどうしてもリズムが固めになる傾向があるが、この曲はそうならず、こんもりとした演奏で面白く聴かせてくれたね。
これは初めて聴いたけど、また、なんとも分かりやすい曲だ。ピアノは非常に前衛的な響きを持っているがオケの伴奏が非常に分かりやすいのだ。それをアンセルメはこれ以上無いくらい分かりやすくそれを演奏してくれている。特に第1楽章の伴奏なんぞ、ポップスでも聴いているかのような錯覚を受ける。曲自体がそんな曲なのをうまくまとめて響かせているということだろう。
この曲は平凡。うーん、オケとの相性が悪いのか、ソリストとの相性が悪いのか、ミュンシュのフランスとドイツの粘っこい部分を抽出したような音になってなかったんだね。ちょっと残念。でも、妙に美しい演奏なので、評価はやはりしないといけない・・・・・・。
録音が古いせいで非常に固めに聞こえるが、実は演奏自体もかなり硬質と見た。さて1941年のパリ音楽院管との演奏だけど、いかにも大時代的な演奏にちょっとびっくりしたね。大きいのだけどふっくらとしていないというね。しかもいかにもラジオ音質といった感じだしね。なんか平凡な演奏という感じだったね。もうちょっと熱っぽい演奏を期待していたのだけどね。ただ、第3楽章の冒頭のピアノとオケの絡みは素晴らしかったね。
この曲はリストの有名な曲だけど、ここまで懐深く演奏出来ているのは始め聴いた気がする。1947年のストコ先生自前の楽団との演奏だけど、特にエンディングの大迫力とか(ストコ先生迫力はあまり無いのだけど、オケを思いっきりドライブさせて迫力を出していたんだね)、中間部のかわいらしさとか、オケの実力は多少落ちるかもしれないけど、それを補ってあまりある素晴らしいアレンジが堪能出来たね。これぞ、先生の演奏の醍醐味というところだろうね。
上記と同じく、1947年のこちらはニューヨーク・フィルとの演奏だ。だから、金管の煌めきが違う。ただ、ロシア物の音ではないのだけどね・・・・・・。それにしても、チャイコフスキーの曲の中では力任せの部類に入るこの曲を迫力という面では少し弱いストコ先生はどう料理するのか興味があったのだけど、おどろおどろしい雰囲気を前面に出すことによって面白味のある演奏に仕上げていたね。ただ音、ちょっとふらっと気味の演奏なんだよね。中間部のロシア民謡風の所は深みがある素晴らしい演奏なのだけど、一番盛り上がるテーマの部分で妙に音程がフラットに聞こえるんだね。やはり、これは古い録音のせいなのかな?
有名バレエ曲の組曲だけど、どちらかというと、妙に明るいけど、その実暗いこの曲をうまくまとめ上げていると思うね。1947年のニューヨーク・フィルとの演奏。ということで、演奏自体は安心だけど、安定感がある演奏なので、腰を落ち着けて聴けるというのがよいね。それに曲自体がストコ先生のスタイルに合っているのでゆったりしたところは流れて、リズミカルな所は思いっきりリズムをはねさせているので、演奏会組曲としては二重丸だね。
これ非常にきれいだね。ストコ先生のこの曲を聴くのはこれで2例目だけど、とことんきれいにまとめてある。まぁ、アメリカで受けようと思ったらこうするのが一番なんだろうなぁという見本のような物だね。1949年ということで、ひたすら固めの演奏と録音だけど、その良さは堪能出来たね。
この曲は初めて聴いた曲だけど、20分弱の交響詩だったね。淡々と進む曲の中にも随所にラフマニノフらしい盛り上がるポイントがいくつもあったね。でも曲自体が淡々と進みすぎているし、いまいちロシア物としての広がりが薄いので、アンセルメにとっては自身のサウンドを乗せるのは弱かったかなと感じたね。
私の大好きなこの曲がよもやアンセルメで聴けるとは思わなかった。結構まっとうに仕上がっている。しかも透明感があるので非常に聴きやすい演奏だね。ただ、妙に面白くない。何故だろうと考えているとその答えはピアニストにあると感じたね。曲自体はアンセルメのスタイルには合っているのだから、透明感のある音作りがマッチしているのだけど、妙にピアノが浮いているように感じたんだね。確かにうまいのだけどね。
これは正直あっという間に通り過ぎていった。少々地味な印象だった。やはり、ミュンシュのロシア物は出来にばらつきがあるようだね。彼のスタイルに合う演奏や、彼のスタイルに持って行ける演奏は合うけど、それ以外のモノはどうしても無難に落ち着くようだ。これがフランス音楽のようにミュンシュ節全開でどの曲も処理出来ているのではないようだね。
「ホヴァンシチナ」は聴いたことがないのだけど、このミュンシュのは凄く色彩感覚が豊かな演奏だったね。珍しく少し固めの演奏では合ったけど、メリハリの効いた私好みの演奏ではあったね。
これは凄い。まさにロシアの響き。ここまでの3曲のロシア物の中では出色の出来だ。とにかくオーケストレーションのうまさをとことん堪能出来る。これでお腹いっぱいは間違い無しの堂に入った演奏だ。ブラスの広がりが開放的ではないので、ロシア風ブラスを全開させる場面でロシアの指揮者のように一気に広がらせないでふっくら広がらせるので、迫力はあるが派手にならないということなんだろう。
これは凄い、地響きのように重低音サウンドで、地の底から揺さぶるような熱い演奏だ。フランクの持つドイツ風味とフランス風味を両方兼ね備えている。ボストン響に比べるとラフな感じではあるが、粘りけが出来いるので、この曲についてはそれがプレスに作用している感じがある。人気の高いボストン響のは私にとっては少し薄味なんだね。ヨーロッパ独特の粘りけをミュンシュが出した時にそれが迫力と相乗効果で作用するのだと思うね。
続いてはデュトワのラヴェルだが、初めて聴いたが、かなり面白かったね。デュトワは非常に分かりやすく聞きやすかった。でも、ピアノの、ロジェがうまいのだけど、少々迫力不足で、メリハリという面ではオケのみと残念な結果だった。さて、急-緩-急の3楽章から鳴る形としてはオーソドックスな曲だったけど、この演奏とにかく第1楽章と第3楽章が派手で華やかな内容なのをデュトワは根限り分かりやすく華やかに演奏してくれたね。まるでラヴェルの管弦楽のパターンの集大成を聴いているようだ。
こちらも初めて聴いた。「ピアノ協奏曲」と同じコンビなので、基本的な印象はよく似ている。で、これはどちらかというと幽玄の世界からスタートといった雰囲気で、「ダフニスとクロエ」ではないが、そのような雰囲気からスタートしてひたすら走る続ける単一楽章の協奏曲ということだ。カデンツァがやたら聴き応えがあってよろしいが、それ以上に妙にリズムを刻まない、終盤の行進曲風なパートが重厚でよい。デュトワとモントリオール響からこのようなサウンドが出てくるとはびっくりだが、それはそれで一興ということでね。
これは凄い、この演奏が人気あるのも頷けたね。この曲の全曲演奏はデュトワとモントリオール響のコンビの出世作だそうだ。さて、演奏の程はデュトワの師匠に当たるミュンシュとアンセルメの折衷案のサウンドだ。これは一見尻目連れるに鳴りそうな感じだが、ミュンシュのメリハリにアンセルメの華やかさが加わったといったら分かりやすいだろうか?とにかく、それ以前に分かりやすい演奏なのだ。多分この演奏で、この全曲を初めて聴くと曲の魅力がまとまっているように感じる。華やかな管弦楽と、非常にメリハリのあるサウンドというね。ただ、これでバレエを踊れるのかどうかは分かりません。単に管弦楽曲としても魅力のみの印象を書いたまでということでね。
今日は朝起き抜けで昨日届いたCDの続きを聴き始めた。まずは、ミュンシュの箱からだ。聴き始めということで、まずは収録曲の一覧を書いておこう。
1
2
3
4
以上が収録曲だ。
これはパリ管との私のお気に入りの録音があり、それとは比べるべく物無いのだが、録音の悪い中からも、独特のミュンシュ節が聞こえてくるのは嬉しかったね。でも、ちょっと淡々としているんだよね。劇的に熱い演奏ではないのだよね。多分、あれは後のボストン響時代に彼が確立した物なんだろうね。ただ、フルトヴェングラー譲りのテンポをいじった部分とかもきちんとあり、やはり、聞き応えは十分にあるね。ボストン響との同曲は聴いたことはないけど、それと比べてはどうなのだろうね。
これはアーサー・フィドラー指揮の演奏で聴いていたのだけど、ミュンシュで聴くのは初めてだ。結構しっかりとしていて面白かったね。でも、曲自体が地味な曲なので、まぁ、淡々とした印象かなぁ?
さて、今日は帰ってから昨日届いたCD達の続きを聴いた。で、アンセルメの箱は今回初めて聴いたので、まずは曲目から・・・・・・。
1
2
3
4
以上が曲目だ。昨日ストコ先生の所では書かなかったが、ストコ先生にしてもデュトワにしてもアンセルメにしても、他のコンピ箱と重複する収録曲が多いので、それは飛ばして聴くことにする。
ということで、まずはアンセルメのドビュッシーからだ。しかし、本当に手に取るように良くわかる描き方だと思うね。この曲は初めて聴くのだけど、非常に色彩感覚が豊かなアンセルメの特徴が出ているね。で、ドビュッシーの「海」とかと同じく、ドビュッシーの作り出すうねるようなリズムをうまくラテン系の決して重苦しくないリズムに乗せて見事に処理していると感じるね。
初めてだ1組曲は聴いたのだけど、アンセルメでは第2組曲も初めて聴く。さて、これは全曲をアンセルメでは持っていて、それと似通った演奏だ。ただ、オケがパリ音楽院管のため、私の持っているモノラルのスイス・ロマンド管との全曲に比べると幾分、オケのレベルが高く感じる。ということで、過去の曲は聴いていて非常に流麗に感じたね。ただ、手兵とのコンビによる独特のリズム感は気迫だね。派手で流麗な普通の曲に聞こえる。でも、第2組曲なんて、非常にきらびやかで聴いていてかなり面白く感じたね。
この曲は初めて聴いたが、処理の仕方がかなり面白い。でも、基本的にラテン系の熱いノリだけど、まだアメリカのオケで鍛えた腕が残っているので、少々さらっとしている感じがする。ただ、やはり派手にならないので、少々地味に感じたね。「海」のような曲ではミュンシュの形式には非常に合うのだろうが、この曲は合わないとはいわないが、まぁ、「海」ほどではないということだ。
これは同じオケとの1968年の本当にミュンシュの死の直前に録音した傑作があるので、それに向かう間際の熱っぽさの微妙に足りないバージョンがこれというような感じか。だからこそドビュッシーという素材を一番うまく処理出来ている演奏かもしれない。特に第3曲目が素晴らしい。メリハリのついている非常に聴き応えのある演奏だ。
なんかとっても変だ。ミュンシュのこの曲は初めて聴いたけど、微妙に変だ。何故そう感じるのかは分からない。ちなみに私がこの曲を一番面白く感じるのはストコ先生のバージョンなのだけど、おもしろみという面では今ひとつだ。
さて、今日はようやく届いた。箱4つだ。で、全て4枚組なので全部で16枚という事になる。うーん、凄まじい量だが、まぁ、じっくりとこれから聴いていこう。どうせ今月はもうこれで打ち止めだしね。
さて、まずはストコフスキーの著作隣接権切れ作品集から。これは元々、3に収録の「惑星」聴きたさに購入したような物だからあれが一番楽しみだね。既に聴いたことのある音源も含まれているので、その辺は混ぜご飯のようにしながら聴いていくこととしよう。
1(ストコフスキー編曲:バッハ・トランスクリプションズ)
2
3
4
以上が、曲目だ。さてさて、今週末だけでははっきり言って無理だぞ、この量は。どうやって聴こうかなぁ・・・・・・。まぁ、一度聴いたことがあるやつを飛ばせばOKだろうね・・・・・・。
そんなこんなで、まずはこれからだ。この「惑星」は聴いてみたかったんだよね。1943年のNBC響とのライヴ録音で、1枚物で、昔タワーレコードで注文してこなかったのと同一音源なんだよね。まぁ、リマスターが違うので音質は違うのだけど、内容は同じで、これは凄まじいの一言。とにかくのっけから超個性的で仕掛けもたくさんで、まさにこれを聞いたらもう他の演奏は聴けなくなってしまうというくらい癖の強い演奏だ。しかも聞きやすい。難しい部分ははっしょってるかのような印象を受ける。これは結構クラシック入門者向けの解釈かもしれないね。というか、このストコフスキーはクラシック啓蒙家としてアメリカでは通っていたからね。まさにそれを地で行った演奏ということだね。
これまた凄い。このどちらかというとフルトヴェングラーあたりが得意そうな思いっきり青臭いがドラマティックなこの曲を書くもきれいに朗々と歌い上げてエンターテインメントに仕上げるとは思いもしなかった。ただ、ラッパのソロがいまいち音痴だったのは、効果を狙っての話なのか、演奏しているニューヨーク・シティ響の実力なのかはいまいち判断が付かなかったね。
さて、次はデュトワ指揮モントリオール響演奏のラベル管弦楽曲集だ。このコンビラヴェルは完全制覇のはずだが、今回も微妙にはずしてコンピレーションを作って不完全盤となっている。で、昨年末2枚組の作品種を買ったのだが、それとも微妙に収録曲が違うため、かなり曲がかぶっているにもかかわらず両方持っていないといけないということだ。
CD 1
CD 2
CD 3
CD 4
しかし、上記のリストを見て貰えれば分かるように、「子供と魔法」が収録されているのが嬉しい。これは現在全世界で絶賛廃盤中で、親父が聴きたがっていたやつなんだよね。まぁ、これまたゆっくりと聴いていこう。とはいえ、上記ストコ先生の箱と同じく、1回目は聴いたことがない物のみを聴くことにするがね。
さて、この曲はマゼール指揮フランス国立管の演奏による物しか知らなかったのだが、またこのデュトワの演奏の良いことといったら、メリハリに関してはこちらの方が上かもしれないね。ただ、歌綾合唱に少々パンチ力がなかったけど、ラヴェルの描く色彩感豊かなオーケストレーションを余すところ無く再現できていたと思うね。これで歌が良かったら文句なしなのだけどね。オケはさすがこのコンビ。今風なラヴェルが非常に高音質で聴ける。それだけで大満足だね。この演奏のキーワードはきらびやかでメリハリのある非常に聴きやすい演奏ということだね。
この歌曲、歌手の実力がなかなかだけど、演奏は少々淡々としすぎている気がしたね。ただ1曲目の出だしの所の演奏は最高。でも、このCDの中では一番落ちるかな?
本当に幻想的な序曲だ。いまいちメインのメロディが分かりづらいのはラヴェルらしいけど、このきらびやかさ。さすがラベルだ。で、そのラヴェルのこの曲の持つきらびやかさと、幻想性を非常に分かりやすく聴かせてくれている。凄くそう感じたね。
メリハリはあるが、少し大人しい気がするね。このビゼーの若き日の若気の至り交響曲を本当に青臭く演奏出来てはいると思うけど、やはり、アメリカやイギリスのオケではないので、もう少し粘りけの欲しいところだね。そういえば、この人の「カルメン」組曲や「アルルの女」組曲でもそう感じたね。ビゼーをやる時にはやはりラテン系の血が騒ぐのだろうかね。そちら方面の解釈は個人的にはかなり良く感じたので、これ絵粘りけがあったらもっと良かったのにという贅沢な悩みだったんだね。
これも基本的には「交響曲」と同じ。で、交響曲に比べて、曲自体が開放的なら典型の明るさの薄い曲なので、逆に面白く聴けたね。
これが結構良かった。ミュンシュのロシア物はどうなのかと思ってちょっと構えて聴いていたのだが、確かにアンセルメのような開放的なブラスサウンドを持っていないため、色彩感覚に乏しく、その点では面白味に欠けるのだが、逆にこの当時のロシアの作曲家が持つラテンへのあこがれのような物をうまく表現してくれている。チャイコフスキーなんかと共に、このリムスキー=コルサコフもラテン系な音で演奏しても似合う人なので、そこをうまく利用した演奏になっていた。これはこれで、決して名演ではないのだろうが面白く聴けたね。
さてさて、先月の終わりにHMVでSCRIBENDUMのセールが始まり、その時に注文したモノがようやく届いた。で、本来なら上記のリストの上の方(ミュンシュの箱)だけの注文だったのだけど、送料を取られてしまう関係で、ついでにもう1枚注文して、そいつが届くまでに時間がかかって今になったというわけだね。CDの枚数のみなら5枚。今からゆっくりと聴いていこう。
で、まずはフルトヴェングラーのベルリン・フィルとのベートーヴェン「運命」(1947年録音)だ。カップリングは53年録音のシュナイダーハンをソリストに迎えたベートーヴェンの「ヴァイオリン協奏曲」だ。多分世の中で一番有名な「運命」の音源かもしれない。しかし、このCDを828円という非常に安価で手に入れられたことだけでも幸運だろう。さて中身だが、「運命」は親父がレコードで持っていて、昔から良く聴いていた曲なので、懐かしい思いで聴いていたが、あの録音の悪い音源を良くもここまで聞きやすく利マスターしたモノだと感心したね。で、この演奏は非常に迫力があるのだけど、それが非常に良くわかったね。とにかくティンパニが凄い。雷のように重くしかも疾走するからね。で、演奏自体もテンションが高いし、聴いていることらも大興奮する内容だよね。カップリングの「ヴァイオリン協奏曲」も親父がレコードで持っているのだが、これは親父曰く、「凄い音が良くなってる」だそうだ。確かに私も素晴らしいリマスターだと感じる。非常に聞きやすい(ただ、少々高音がきついがこれはCDでは仕方のないこと)。
続いては、ミュンシュのコンサートホール音源のボックスセットだけど、これが今回の目玉だ。普段は4000円台の半ばという値段なのだが、セールで1990円という安値になっていたので即買いだった。私の大好きなミュンシュのしかもヨーロッパのオケによる作品集。これは私が買わねば誰が買う!と力みたいところだが、この値段ならたくさんの人が注文をしたようだ。まぁ、当たり前だが・・・・・・。
Disc One
Disc Two
Disc Three
Disc Four
さて収録曲は上記のようだが、ドイツ物が1作品で、ロシア物が4作品、後はフランス物という組み合わせだ。しかも、フランス物はフランク「交響曲」を除いてフランス国立放送管という、相性の良い組み合わせだ。ここでは、ドビュッシーの作品集が名盤だったりするので、かなり期待しているね。ということで、個々の曲の話に移ろう。でも、ここだけの話だが、一番気にしているのはフランク「交響曲」だったりするんだね。手持ちのボストン響との演奏で不満な点が解消された演奏を聴かせてくれているかどうかが気になるところだ。
ということで、まずはCDの1枚目から。ここでは唯一のドイツ物であるベートーヴェンの「田園」だが、これが正直言ってなかなか良い。とても田園風景を描いているとは思えないが、そんなこの曲の表題音楽的な側面は抜きにして即物的な純音楽として楽しむと、圧倒的な質量を持ちながらもひたすら美しく響く、このヒステリックなまでの美しい響きが堪能できる内容となっているね。
こちらの方が本領は発揮されている。ストップアンドダッシュの妙技が堪能できる。