帰宅しました。
また日曜の夕方には戻ります。今度は16日の夕方帰宅の予定です。
ということで、来週は5日間はこのメールがありませんので、少々の間お待ちください。
しかし、研修で体を動かすことがあり、筋肉痛でひどい目に。多分、明日はもっとひどい筋肉痛だろう・・・・・・。月曜日からはどうなる事やら。しかし、普段の運動不足が非常に身にしみる・・・・・・。
明日から22日まで泊まり込み研修でいません。
週末には帰ってきます。よって、日記も週末のみ更新となります。
とりあえずは明日お休みということです。すまんがそういうことで。
そういうわけで準備と台風関係で忙しかった今日この頃。
明日からは変則的な日記の記述となるのでよろしく。
これは、フルトヴェングラーのDECCA録音からの2曲をカップリングした廉価CD。実は結構良い選曲のようだ。1949年のロンドン・フィルとのブラームス「交響曲第2番」と、1953年のウィーン・フィルとのフランク「交響曲」。私のお目当てはフランク「交響曲」だったので、そちらから先に聴いたのだが、これが録音自体が素晴らしい。そして、演奏はもっと素晴らしい。ここのところ色々なこの曲を買い漁って聴いているが「ドイツ的な側面からこの曲を演奏したらこうなるのか」と感心させてくれる演奏になっている。全体のテンポは幾分抑え気味で走るところは走るという演奏。なんといっても、全くフランスの色を出さずに純正ドイツの粘っこさで勝負している。この初秋の夜長に聴くと微妙にあっているかもしれない。元々構築制の強い曲なので、巨大な巨大な構築物が耳に入ってくるといった印象だ。ブラームスの2番の方は評判はあまり良くないけど、私は珍しくすっきりとした演奏で胃にもたれず、まぁまぁだと感じたね。
これは凄い。ベルリン・フィルをブーレーズが指揮した1990年の全曲盤。この曲はアンセルメのモノ盤、デュトワの人気盤についでの入手となる。私は最近のブーレーズは少々生ぬるいと感じていたのだが、この曲はこの曲がバレエであることを意識せずに、演奏会用管弦楽曲として聴けば、この曲の持つ寓話背を最大限引っ張り出した名作に聞こえる。メリハリだらけでとても踊れないようなリズム感覚は人によってはどうかと思うが、第3幕のドラマティックなうねりは今の円熟味を増したブーレーズだからこそ表現出来たと思う。これがあるおかげで透明なサウンドではあるが非常にロマンティックに聞こえる内容に聞こえる。で、付録の「ラ・ヴァルス」はワルツになってない。非常に刺激的で面白い演奏だったけど、この曲には聴いていると自然にワルツのリズムを取っているノリが欲しかったね。でも、面白いからたいした問題ではないけどね。
さてさて、今日は午後から近所のレコード屋さんに行っていたのだけど、収穫は無し。その間にCDが届いていて、それを夕方からずっと聞いていたんだね。そのCDが上記のやつだ。ここのところアンセルメを集中して買っているので、今回もその一環というわけだ。さて、今回はドビュッシーとラヴェルだったけど、この2人については後は日本盤の廉価盤を注文して取り寄せれば一応現在ユニバーサルから入手可能な音源は揃うことになるね。ということで、もうちょっとがんばって買っていこう。
収録曲は「牧神の午後への前奏曲」、交響詩「海」、バレエ「遊戯」、バレエ「カンマ」だ。このうち、「牧神の午後への前奏曲」は別に昔買ったアンセルメのドビュッシー管弦楽曲週の中に入っているので、そのほかが初めて聴くということだ。「海」については昔買った盤には1964年録音のモノが入っていたが、こちらでは1957年のモノが入っている。まず、「遊戯」だが、2バージョン目だ。この曲、15分程度の短い曲ながら、アンセルメは冷徹かつ繊細に丁寧にバレエ音楽として作り上げている。他の人のも聴いてみたいが、こういった演奏は他には聴けないだろうね。また、このCDはDECC Legendsのシリーズなので、細部まで聞き取れるくらい透き通ったりマスターとなり、この曲をアンセルメがどのように演奏しているかが良くわかる。続いて「カンマ」だが、これは、アンセルメ唯一の録音だそうだ。で、私はこの曲も初めて聴いた。この曲も基本的には「遊戯」と同じで素晴らしいバレエ音楽に仕上がっている。しかしながらこちらの方がメロディが分かりやすく(前半のみで、後半は非常に前衛的にリズムが立っている。まるでラヴェルのような印象を受ける)、聴きやすい・・・・・・、と思ったら、管弦楽配置はドビュッシーではないそうだ。でも、そういうのはドビュッシーの作品の中にはたくさんあり、あまり関係ないのだけどね。さてさて、アンセルメの演奏はというと、素人の私でも思うくらい、バレエを踊りやすそうな演奏に仕上がっている。そして、「海」であるが、基本的に同じ。7年の隔たりがあるが、解釈にブレはないようだ。しかし、これでアンセルメの「海」は3種類目だ。しかし、すっきりした演奏だこと。
ラヴェルの2枚組管弦楽曲集。アンセルメ指揮スイス・ロマンド管だ。DOUBLE DECCAからの2枚組ということで、前に買ったデュトワのやつと同系統ということになる。で、曲目だが、「ボレロ」、「優雅で感傷的なワルツ」、「スペイン狂詩曲」、「亡き王女のためのパヴァーヌ」、バレエ音楽「マ・メール・ロア」全曲、バレエ音楽「ダフニスとクロエ」全曲、「道化師の朝の歌」、バレエ音楽「ラ・ヴァルス」(正確には舞踏詩とした方がよいか?)だ。
まずは「ボレロ」だが、これは非常に踊りやすそうな演奏だ。さらに一言で言うなら、まさに一糸乱れぬ演奏。定規で測ったような演奏を一糸乱れずやってしまっている。なんかそれだけで凄い。一番最後の最後で少しだけアンサンブルに乱れがあるが、ラストの1小節の話なので、私はあまり気にしなかった。やはりラテン系のリズムが先行する曲はアンセルメで聴くと面白い。ということである。
続いて「優雅で感傷的なワルツ」だが、この曲が根本的にワルツであることを教えてくれる演奏だ。ラヴェルなので結構美しいメロディの部分が多々あるが、そこでもリズム先行でオケを必要以上には歌わせようとしない。その徹底振りが痛快だ。ともすればメロディを追いにくくなるのだが、機能性が抜群の演奏の個性の発露として聴ける範囲内だと思う。
そして、「スペイン狂詩曲」だが、これも「ボレロ」と同じで、非常にラテン系のリズムがさえ渡っている。で、狂詩曲というより、何かの舞曲のように思える。それくらいだ。しかも非常に内容が濃くて、迫力がある。で、録音が非常にすっきりしていて音楽の細部まで聞き取れるので、よけい迫力がダイレクトに伝わってきたのだろう。
で、「亡き王女のためのパヴァーヌ」だが、これは、やたらすっきりした非常に歌心のある演奏となっている。これまでどちらかというと、アンセルメのラヴェルはリズムが先に立っている印象があるが、これはさすがにそういうアレンジには出来ないのだろうから、非常に優雅にしている。あまり彼の冷徹な視点を感じない。やはりこの辺がアンセルメのような作者と同年代の指揮者だから出来ることなのだろう。決して粘っこくならずさらっとしたこの曲である。
そして、「マ・メール・ロア」で、再びリズム先行に戻るが、この曲のきらびやかな感触はかなり出ている。元々マザー・グースを元にしているので、この曲は全体的なファンタジックな雰囲気と暗さが交差しているのだが、その両方がうまく表現されていると思う。特にファンタジックなバレエ音楽として聴ける。金管もラヴェルはともすれば広がりを持って派手な音色になりがちだし、アンセルメもそういう傾向の金管演奏をさせる人だが、ここではそれがうまく抑制されている。
「ダフニスとクロエ」で、ここからCDは2枚目に移るのだけど、これ実はモノ盤のCDのライナーにステレオ盤は無しと書いてあったのを真に受けて、この中に収録されているのは組曲だろうと勝手に思っていたのだが、どうやらそうではなかったようだ。ちゃんとステレオ盤の全曲も存在していた。それがこれだ。やはりステレオの方がモノに比べて、録音がよい。しかも、楽器の分離がよいので、アンセルメのような解析的な演奏をする人には向いているし、きちんと耳に情報が入ってくる。さて、この演奏もやはりバレエとして最高。特に第3幕のあの演奏会用にはドラマティックに盛り上がるところも、ドラマティックな演奏をしながらも書き割りのリズムを刻むことは忘れない。その冷徹さがたまらなく好みだね。
そして、「道化師の朝の歌」だ。これは凄い。デュトワの演奏もなかなか堂に入っていて聴き応えがあったが。このアンセルメのリズム感の権化のような演奏はそれを通り越して壮絶の一言だ。
最後は「ラ・ヴァルス」。これは、私がこの曲に求めていた理想だ・・・・・・。深い味わいと、際だつリズム。これがクロスすることによりこの曲の持つ前衛性がくっきりと浮かび上がる。基本的にワルツとして処理していて、それを最後まで頑固に貫いている。しかもメロディラインは崩さずに、歌い上げるとまではいわないモノの、決して情緒には流されない。ともすればこの曲はテーマ部分が非常に心地紆余位メロディを持っているのだけど、それをきちんとワルツで処理をしているので、思わず体が動いてしまう。そんな曲に仕上がっている。
さて、今日も職場の近くで催されているCDのワゴンセールを覗いてきたのだが、初日からずっと気になっていた上記のCDを買った。輸入盤の中古なのだが、ブーレーズのグラムフォン盤は高いのだ。とにかく高いのだ。びっくりする程。だから、中古の高値安定で、安いのを見たことがない。だけど、今回は788円というびっくりするような価格で発見したのでずっと気になっていた。グラムフォン盤は近年の作なので、少々不満がない訳でも無いが、そこはブーレーズ。きっと面白い演奏であることには間違いないと思うので、まぁ、安い買い物が出来たと自負していよう。
そして、仕事から帰宅すると、今日は先月の半ばにHMVに注文していたCDが届いていた(そういえば、注文した時にはこの日記に書いてなかったなぁ・・・・・・・)。全て1枚ものだけど、1000縁を切った価格で買った物だ。目玉はなんといってもロストロポーヴィチのショスタコーヴィチ5番だ。そして、ブラ2とタイトルはなってるけど、フルトヴェングラーのフランク「交響曲」だ。どれも、聴きたかったモノばかりなので、じっくりと聴いていこう。
さてさて、ロンドン響の自主制作レーベルから出ている最新盤だ。たまたま安売りで1000円を切る価格で出たので買った。サスが最新のライヴ録音。音が異常なまでにすっきりとしている。これは、もともとSACDようにDSDレコーディングされたマスターからCD化したモノなので、こうなっているのだろう。まぁ、くっきり録音が好きな人にはそれなりに評価されると思う。さて、この録音だが、私は初めてロストロポーヴィチのショスタコーヴィチを聴くので、旧盤との比較は出来ない。しかしながら見通しの良いクリアーな音質で聴くこの演奏は、ロシアの指揮者+イギリスのオケの典型的な音と感じた。ロシアの指揮者の持つ抜群の迫力と、イギリスのオケの持つさっぱりとした音が相まって、すっきりとした迫力鳴る音となっている。旧盤はワシントン・ナショナル響なので多分違った趣だろう。テンポを揺らしたりしながらの演奏なので非常に個性的で聴き応えがあるが、何度も聴けそうな演奏だ。少々遅めのテンポ設定がこの演奏の厚みと粘りけを作り出している。なんといっても第2楽章が典型。これだけでご飯3杯いけそうな演奏だ。
これは、ドラティがロイヤルフィルを指揮したオルフの「カルミナ・ブラーナ」だ。人気の高い盤であるにもかかわらず恋歌で手に入れられたことは嬉しい。さて、1976年のDECCA録音ということで、細部にわたるまで細かい音の記録された録音だ。そこに丁寧なリマスタリングが施されているので嬉しい。で、私はこの曲はプレヴィンがウィーン・フィルを指揮した盤しか聴いたことが無く(こちらは1位、2位を争う人気盤のはず)、どうしてもそれとの比較となってしまうのだが、この演奏は独唱が少し弱いモノの、合唱はピカイチ。全てに置いて平均以上で、プレヴィンらしい非常にメリハリのある演奏を聴かせてくれているやつと比べると、バランスに問題があるが、派手で元気のある演奏は聴きやすく、良い買い物が出来たと自画自賛だ。
さて、機能は欠けなかったので仕切り直しだ。これは1990年の録音ということで、若き日のブーレーズのあの鋭い迫力は薄れている。この歌劇が音楽的には「火の鳥」+「春の祭典」といった趣なので、少しだけ鋭さが足りないように感じた。でも、全体的には見通しの良い音楽に仕上がっているので、聴きやすかったね。で、この歌劇自体は私は初めて聴くのだけど、然3幕の内、第1幕と第2〜3幕の間に音楽的な隔たりがあってまとまりに欠けるモノの、第1幕の前編で聴けるロシアの音楽の美しい部分、楽しい部分の凝縮した内容とか、その後の「春の祭典」に勝るとも劣らない、前衛振りに刺激を感じたね。また、ブーレーズだからこそ、見通しの良い音楽に仕上がっていて、このように曲の内容を色々と推し量ることが出来るんだね。とにかく、このCDが420円で買えたのだから非常においしい安い買い物だったとしておく。良かったので、オペラばかり買って聴いている親父にこのCDはあげちゃった。