これは、凄い。情景描写が凄い。曲自体を初めて聴いたので、これが曲自体の凄さなのか、演奏の凄さなのかは判断が付かない。だけど、まずは曲の出来が凄いのだろう。南極という地のある意味パブリックイメージを見事の音楽で描ききってある。そして、その演奏。録音が明瞭でSEなんかが入っているのが気になるが、まぁそれも演出の内だとすると、一つのドラマとして完結している音楽として仕上がっている。ただ、この曲南極を題材に取った映画音楽を交響曲に再構築したモノだそうだ。ということは演奏会音楽になっているので、情景描写の能力は落ちているはずなんだろうけど、きちんと出来ていると感じるということは、元はどんなのなのかな?
そして、続いては組曲だ。この曲に移った瞬間に曲が変わったと分かるくらい曲想の違う曲で、これはこれで面白かった。
これは、ワルター指揮ウィーン・フィルの1938年の演奏が私にとってはフェイバリットなので、それと比べると、彫りの深さの質が違うという印象があるね。この曲もやはり立体的な迫力を持った演奏なのだが、妙に明るい。マーラーの曲は暗い曲が多く、9番も例には漏れていなく感じるし、今まで聴いた演奏はどうもその路線に乗っかったモノばかりだ。だけど、この演奏は違う。ロシアの音楽の雰囲気も全体的には暗いのだが、何故か、この演奏からは、暗いのではなくて、明るく感じるんだね。それは金管がブリブリ言っていて、かなりきらびやかな演奏になっているからだろうね。
合唱および独唱が変。これが第1印象。凄くオペラチックというか、力んで力任せに歌いきっているという感じだ。オケは力任せだけど、すっきりした内容の演奏で、それに負けないようにこうなったのかもしれないね。全体的に録音が今一なので、第1恥部なんて、音がこもってしまってちょっと団子状態なのが残念だけど、この曲もティンパニの使い方が絶妙でよいメリハリになってるんだよね。これだからスヴェトラーノフは聴いていて面白い。でも、これは逆に力業なオケと力業な歌で非常にドラマティックな「千人の交響曲」に感じたね。で、やはりこのスヴェトラーノフの演奏する曲の魅力ともいえるラストのこれでもかの大円団は第一部第二部共にあり、特に第二部は最後の盛り上げが凄かった。私が少々音量を絞って聴いていたこともあって、丸くなった音で聴いてしまったが、音量を上げて聴けばそれはそれは大円団に聞こえただろうね。
とにかく尋常ではない粘り腰が楽しめる逸品。とはいえ、他の曲と同様にさっぱりとした迫力が楽しめるのだが、スピードが遅い分腰が強く感じたのだろう。元々曲自体に粘り腰があり、暗く引きずるような曲なのだが、このロジェストヴェンスキーの演奏は特にその部分がディフォルメされている。しかしながらカラッとしたロシア的な迫力を失わないのは、迫力の中心に打楽器がいるからだろうね。その存在の大きさを改めて感じた演奏だね。
これこそ、ソ連万歳という演奏だ。そうでなくてもコンパクトなこの曲を本当にコンパクトにまとめ上げて、少々軽めではあるが、燃料たっぷりの推進力で突き進んでいる感じだ。だから、聴いていて詰め込みすぎのような気がする。丁度少し前にロストロポーヴィチのやつを聴いているが、そちらの方が表面的ではあるモノの、華やかさがあった分、この曲の表題を含め曲によりマッチした演奏だと思ったね。
今日は朝から家族でお出掛け。色々あって岡山方面へ。買い物も下ので、それについては下記に書くとして、その買い物が主目的かもそれないし、単なるドライヴかもしれないし、そんな不思議なお出掛けだったね。
岡山市内を東から西へ。倉敷にも行き、一日ゴソゴソしたね。うーん、家族で丸一日動くことは良くあるけど、ここまでリラックスして動いたのは久し振りかもしれないね。ちなみに車の運転は全て私がした。おかげで良く道を間違えた。親の指示をしょっちゅう間違えて聞いていたからだ。
そういえば、走っている途中でガソリンが無くなり、給油のために以降としたガソリンスタンドへの道のりでも色々道を間違えたね。あれが一番ビビったかな?
まぁ、ちょっとくらいで車がストップしいてしまう程少なくなっていた訳ではなかったのでね。
そんな訳で、楽しかった小旅行だったとしておこう。久し振りに滅多に通らないような道を運転出来たしね。
さてさて、今日は上記のように岡山方面へ家族で出掛けたのだが、ブックオフ東岡山店で見つけたのがこのCD。1250円という少々中古としては値が張る代物だったけど、前から気になっていたモノだけに、かなり迷ったけど、やはり欲しい時が買う時ということで買ったんだね。
この箱はタワーレコードの倉敷店で買った。実は現在タワーレコードではEMIのボックスセットをセールしていて、随分安くなっているので、今回目星を付けていたいくつかの箱の中で実際に倉敷店に在庫のあったこのヴォーン=ウィリアムスの箱を買ったという訳だね。3789円という安価でもあったしね。
これは、親父がレコードで持っていて聴いていて、「もしフルトヴェングラーがこの曲(「新世界より」)を演奏していたらこんな感じだっただろう」という形容に出す演奏で、そういうからには当然親父はレコードで持っている訳だし、私も聴いてはいるのだけど、こうやって改めてCDで聴くと色々面白いことに気が付いたね。録音が1959年でオケがベルリン・フィルということなのでサウンド自体はカラヤンサウンドの豊潤な響きではあった。しかし、いかにもドイツ的というか何というか、テンポを動かしドラマティックに仕立てるところは確かにフルトヴェングラーを想像した。しかし、彼より固めは少なくストレートな分、このボヘミア風かつアメリカ風な交響曲の多国籍性をこの演奏の中で消化出来ていたと思うね。でも、ボヘミア風とかアメリカ風とかは微塵も感じられず、何処まで行ってもドイツ、ベルリン、フリッチャイな3拍子だったね。それと付録で入っていた「モルダウ」は表題を無視した質実剛健サウンドが逆に凄まじかったね。
はい、さてさて、次は、新品で買ったボーン=ウィリアムスの交響曲全集についてだ。箱の購入なのでまずは覚え書きということで、収録曲の一覧から。
CD1
CD2
CD3
CD4
CD5
CD6
CD7
CD8
以上が収録曲だけど、CD8枚分に交響曲9曲と主だった管弦楽曲が付いていて、これでワンパッケージというお買い得の箱ということだ。さて、このヴォーン=ウィリアムスはほとんどの曲を聴いたことがないので、ボールトの演奏に対する印象と曲自体の印象がごちゃ混ぜになることを了承して欲しい。
これは、4楽章構成の交響曲という体裁を取っているモノのソプラノ独唱付きの合唱曲だ。しかしながら非常にオケが交響的で、合唱でというより、オケのサウンドできちんと「海」を表現している。しかしながら全体に漂う雰囲気はまるで映画音楽のようなわかりやすさ(つまりメロディのわかりやすさ)。そこに乗っかる合唱の流れるような歌は全体で大西洋の海原を想起させるね。
これはストコ先生のライヴ録音を聴いていて知っていたのだけど、このボールトのバージョンが正調かな?というのも、ストコ先生は同時代の作曲家の作品を紹介や普及目的で演奏する時にはあまり自分の色に染めずに演奏するのだけど、この曲の演奏が全く持ってこのパターンだったというのに、この演奏を聴いて気が付いたんだね。当然、この演奏が作者の意図からすると凄まじくかけ離れていたのなら、また話は別だけどね。ということで、この演奏の話を書くけど、この曲の美しさが非常に際だつ演奏ということを書いておこう。これは主題が非常に美しくきれいだ。で、そのままひたすら突っ走っている。まさに至福の一時といった感じだね。芝居がかって内分ストレートに曲自体の美しさの表現が出来ているのだと思うね。
さて、話をスヴェトラーノフのマーラーに移して、こちらは刺激的なティンパニが特徴の開放感溢れる迫力の一品。でも、晩年のスヴェトラーノフのゆったりとメロディを歌わせる余裕のある演奏が随所に効き目を足していて、非常にメリハリのある演奏に仕上がっている。少々弦のアンサンブルが軽めには感じるがこの曲の持つドイツ的暗さがロシア的暗さに巧く変換された例とでもいおうか、そのような響きなんだね。特に第4楽章の濃厚さ・・・・・・、というか、いかにもロシア的年か形容のしようがない金管の急激な広がりを持ったサウンドが貯まらなくカタルシスです。で、終盤に向かってティンパニも負けじと吼える。これだけやってアンサンブルが破綻しないのだから凄い。ここまでやれれば「君、大したモノだよ」と肩を叩いて褒めたくなる、そんな代物だね。
なんか、表題の割には東洋的な音階が妙に耳に付く交響曲。しかし、「タリスの主題による幻想曲」所でも書いたし、これからも繰り返して書くことになると思うのだが、とにかくメロディが分かりやすくきれいだ。これは非常にメリハリの効いた演奏で、聴いている方がボールトのマジックに掛かったような気になるんだね。そういえば第2楽章だけど、ボールトが濃密なアンサンブルで描く世界は、なんだかロンドンというより、スコットランド当たりの平原をイメージするね。でも、メロディーのイメージはロンドンを舞台にした探偵映画にでも使えそうな雰囲気に感じるんだよね。こういう不思議な雰囲気をきちんと描ききるボールトはやはり凄いねぇ。
続いては、ロジェストヴェンスキーのショスタコーヴィチの交響曲全集の話に移る。今会期いたのは4番で、この曲に対する全体的な印象は非常に分かりやすいなということだ。実はロジェストヴェンスキーらしい、大迫力のサウンドが実はこの曲の演奏ではなりを潜めている。そして代わりにあるのは分かりやすさだ。はっきり言うとこの曲は難しい。それは捉え所のあるメロディがあまり存在せず、トータルで聴かないといけないからだ。しかし、この演奏はメロディラインをきっちり抑えた演奏で、演奏自体は荒いが、それを分かりやすさが上待っているといえるね。
さて、タワーレコードに一気に4作品注文した。上記リストがそれだが、一番上がボスコフスキーのウィンナワルツ集だ。EMIのクリスマスボックスで、今日ボールトのヴォーン=ウィリアムスを買ったのと同じくセールの対象商品になっていて、今日は店頭には在庫がなかったのだけど、タワーレコードのサイトからは注文が可能で、在庫わずかとなっていて、どうやらこのセール在庫切れになったらそれでおしまいとしているようなので、注文したという訳だね。まぁ、またしばらくしたら注文可能状態になるかもしれないけど、その時にセールの値段が適用されるかどうかは分からないものね。まぁ、6枚組で、3000円を切る価格なので、欲しかったら手を付ける理由は分かって貰えるだろう。
続いて2番目は、スヴェトラーノフのチャイコフスキーのバレエ曲全集(全て全曲演奏)。これはたまたま今日HMVで安売りになっていたのだけど、タワーレコードの通常価格の方がそれより安かったので、これまた前から注目していた作品ということで注文したんだね。まぁ、正直な話、この価格もセール価格のようなんだけどね。8枚組で、4390円だ。次はマタチッチ指揮ウィーン交響楽団演奏のブルックナー9番で、これはタワーレコード限定で発売された1000円という安値のCDだ。しかも、どうやら現在他は廃盤で世界中探してもこの盤しか手に入らないようなんだね。
最後はストコ先生のマーラー2番。これまたタワーレコード限定のCDだそうで、2枚組で2100円と普通の値段だ。マラ2で、2枚組というのはピンと来ないかもしれないが、ショスタコーヴィチの6番とカップリングといえば分かるだろう。1枚1曲という事なんだろうが、これなら2枚で発売して欲しい気がしないでもないね。で、このCDが来月の16日発売のため、一緒に注文したんだね。この日記をずっと読んでる人なら分かるだろうが、今月は色々買い過ぎているため、今回の注文分はどうしても来月に回したいというのがあるのだ。だから来月発売の品と抱き合わせたという訳だね。我ながら策を練ったモノだ・・・・・・。
さて、今日はタワーレコードに注文していた箱2箱が到着した。両方とも交響曲全集で上の方がショスタコーヴィチ、下の方がマーラーだ。どちらもメロディア音源で音の方が心配だったが、それなりに音は良く(上が80年代、下が90年代の録音)、素晴らしい箱を手に入れたということだね。何にしても安く手に入ったのがうれしい。これはロシアのレーベルからの初入手ということなんだけど、出来がよいので一安心だね。それでは、ここの話はそれぞれのはこのところに譲ることとしよう。
届いて最初に思ったことはとにかく薄いこと。箱が薄いのだ。これが最近の紙ジャケの箱の特徴だね。まぁ、それはよいとして、今日届いた箱について、まずはロジェストヴェンスキーのショスタコーヴィチの交響曲全集からだ。これは1980年代にソヴィエト国立文化省交響楽団とソ連のメロディアレーベルにて録音した世界初の総デジタル録音によるショスタコーヴィチの交響曲全集だ。で、いつもの如く、覚え書きということで、収録内容のメモからだ。
CD.1
CD.2
CD.3
CD.4
CD.5
CD.6
CD.7
CD.8
CD.9
CD.10
以上が収録曲だが、枚数を少なくするためにだろうか収録曲の順番がぐちゃぐちゃでさながらパズルのようになっているね。まぁ、1番から順番に聴く訳でもないので、それはそれほど影響しないのだけどね。まだ、1曲が変な切り方で複数のディスクに収録されていないだけ良いね。
で、まずは5番から聴いた訳だが、一番感心したことは音がよいこと。録音が1984年で、しかもデジタル録音ということで非常に薄っぺらい音になっているかと思ったのだが、リマスターが優れているのかはたまた元の音源自体の音が余韻歩か判別が付きにくいということはあるのだが、非常に細部まで聞き取れる素晴らしい音だったね。ただ、高音域が近々しているいわゆる典型的なちょっと前風のリマスターだったのが気になったけどね。さてさて、そんなことより、この曲自体の印象だが、とにかく打楽器の音が凄いということだ。全体的には迫力があるが、楽器を濃厚や重厚に処理するのではなく、ひたすら打楽器で迫力を出している。ということで、意外とすっきりした見通しの良い演奏に雷の如く大迫力の打楽器が被さるという超個性演奏ということだね。あっ、当然、ロシア式のマナーというか、金管が咆哮していることはしているがこの曲に関してはバランスは打楽器の方が勝っているね。
続いては、スヴェトラーノフのマーラーの交響曲全集(「大地の歌」抜き)だね。これは1990年代半ばにロシアのメロディアにロシア国立交響楽団と録音した全集ということになるね。これもまずは収録曲の覚え書きから入りたいね。
CD.1
CD.2
CD.3
CD.4
CD.5
CD.6
CD.7
CD.8
CD.9
CD.10
CD.11
CD.12
以上が収録曲だけど、この箱は枚数を極力減らすために、1曲が複数のCDに変な形で渡っているのが残念だね。マーラーの交響曲全集はこのような形の箱が多いけど、やはり理想はブリリアントからリリースされたインバルの全集のように、1枚の中に1曲ずつ収録して、無理に圧縮はしないということだね。そこがこの全集の残念なところだね。
とっても変な解釈。と書いてしまえば簡単だが、やはりそれが印象に残った。晩年のスヴェトラーノフらしい重厚なアンサンブルと、少しは丸くなったとはいえその重厚なサウンドの体重を思い切り聞き手に掛けてくるような曲の聴かせ方をする演奏だ。若い頃のような向こう見ずの迫力は感じない分、逆にこの曲については濃厚なロマン派的音楽を感じ取ることが出来るので結果オーライだと思うね。晩年のこの人の特徴として、メロディの歌わせ方が抜群に良いというのがあるがこの演奏はそれが今一なのが気になったね。後、やはりロシアの情勢が最悪の時代の録音だからだろうか、90年代の録音とは思えぬフォーカスの甘い録音だったね。
さて、話をロジェストヴェンスキーの方に戻して、7番の話だが、これは5番程の突出した打楽器の音は味わえない。そうは言ってもやはり破れるんでないかというくらいの力強い太鼓は堪能出来るがね。まぁ、それだけ、アンサンブルのバランスがよい演奏ということだ。つまり全体的に迫力があるということだね。ただ、気付いたことは太鼓以外の様々な打楽器が色々活躍していること。こういう事に気を配って演奏しているところがロジェストヴェンスキーらしいといえばらしいのだけど、そこに気付く私も私だ(笑)。
今日は、出張の関係で1時間半程残業したため(普段は残業しないのだ。仕事が満足に出来ないペーペーはさっさと追い出されるような職場なのです)、家にたどり着いたのが8時半になった。10時半には寝るので、タイムトライアルのような1日の最後だ。よって書くこともこれだけ。また明日からは大量に書くことがあるので、今日はこれまでにしておこう。
大きいなぁ・・・・・・。まぁ、曲自体が大きく、迫力に満ちあふれた曲なんだけど、この曲では珍しく歌がある。大体がインバル先生はオケを歌わせることをしないのだけど(全くないとはいわないが、それよりも音を大小に気を配るからねぇ・・・・・・)、この曲では特に歌うところは歌わせているように感じる。ただ、インバルの特徴である大きく聴かせようとする部分は存分にある。例えばスイトナーのような深いドラマ性はこの演奏からは感じないが、しかしながら非常に良いバランス感覚を感じるね。あぁ、これで音が良かったら、もっと迫力ある音で聴けるのだろうけどね。
これはちょっとサラッと流れすぎの感はあるが、メリハリの効いたそれなりの出来だったね。ただ第3、4楽章は大感動出来るくらいのメリハリ内容を持った演奏が繰り広げられていたのだけど、そこに行くまでが、少々地味に感じてしまったね。この原因は何だろう?多分一番の原因は実際の演奏と録音のギャップだろうね。やはり録音が悪い。というより、演奏でしっかり出ていると思われる低音が捉えきれず、薄っぺらい録音となっているんだね。この演奏自体はよけいな装飾のないストレートな迫力を楽しめる演奏だと思うのだけど、ボトルネックがあるって事だね。
第2楽章が歯切れが少し悪いのが難点だが、全体的にはまずまずだ。というか、これだけの迫力を持ってして丁寧に作ってくれたら御の字でしょう。シューリヒトの演奏と比べると、少々荒い演奏に聞こえるがね(アンサンブルはこちらの方が揃っている。これはオケの特徴の差だろう)。これも8番同様妙に歌がある。後、特徴としてはスピードの速い演奏ということだ。
これはまぁまぁんの出来。この曲についてはバレンボイムのに非常に愛着を感じている私にとってはそちらより一歩下がる出来と感じてしまうね。まぁ、主観のみでの書き方だけどね。で、なんといってもこの曲の最大の特徴はスケールのでかさ。最初からドライヴしまくるオケがテンポ良く疾走する演奏は聴いていて気持ちよい。本当に非常に気持ちよい。どちらかというと暗めの迫力をどう描くかという印象の強いこの曲を表面的な表現でなく、そのまま全体像を大きく描く手法は面白いと感じたね。
これはスケールがでかい。上の6番のところでも同じ事を書いたけど、さらに上を行くでかさだ。で、そのでかさが巧く曲マッチしているところが何ともいえない。第3楽章のスケルツォ楽章が良かったね。きらびやかではないが、しっかりと腰の据わったメロディから繰り出されるリズムが小気味よい。そして腰が据わっているということは軸がぶれない演奏をしているので、非常に聴きやすい。相変わらずの録音の悪さではあるが、それを越えて演奏自身の持つ迫力が伝わってくるね。
これは普通の演奏かな?甘めの旋律を描くスタイルというか、他の曲と同じく非常に迫力があるが録音が割るというのは共通。で、旋律があまり歌ってないのもね。だから旋律に甘さを感じるのかも知れないし、そこがインバルの狙いかもしれないが、私にはそれを分析する能力はない。とにかく全体を支配する甘い雰囲気が魅力でそれが大きめの演奏と対照的に聴けてメリハリを感じるということだね。
一瞬、ただ大きいだけだと感じさせるようで、その実きわめて深みのある演奏を聴かせてくれる第1楽章の主題部を非常に気に入ったね。特に後半のコーダで聴かせてくれるというのが嬉しい。これは4楽章全てにいえることだけどね。多分金管の使い方がよいのだと思うね。特に第4楽章で顕著なんだけど、ゆったりと広がる金管が味わえて、この曲のワーグナー的な部分とは違うのだけど、ドイツの音楽を聴いているなぁという実感を持たしてくれるんだよね。
これでようやく最後の曲だが、この曲は少々固い気がした、。インバルの特徴が良く現れていたといえば簡単だが、それが表題とミスマッチだったね。大きな構造物を目の前にみせられたような印象の演奏で、しかもストレートなので「ロマンティック」には聞こえなかったということだね。でも、これはこれで最高。彼らしいブルックナーを聴けたという感じだね。ただ、今回は全集を聴いてきたので、こういう印象だったが、単独で聴いた場合はどうなのだろうか?と振り返るとしゃきしゃきストレートで、スケールの大きな演奏と評していただろうね。
実は試験(職場での部内のね)があって昨日はその前日準備でろくすっぽ書けなかったのだけど、今日から復活だ。
ザ・ハードの唯一のアルバムが再発。ピーター・フランプトンが在籍していたとか、アンディ・ボウンが在籍していたとかということでよく知られているが、その実は今は忘れ去られただけで、このバンドの活躍する1960年代後半ではれっきとしたアイドルバンドの一員だった。まぁ、そんなことよりも中身だが、個人的な思い入れがこのアルバム1曲目の「夜明けを求めて」に集中しているため、正直、このバンドの全貌というのはこのアルバムを聴くまでは分からなかったのだけど、今回聴いてみてもうなんだか凄い私にとっては直球ストライクど真ん中なバンドだったね。アイドルバンドとして作られた存在のイメージが強かったのだけど、彼らの自作曲が強力でかなり聞き惚れた。特には、インスト曲の「インプレッションズ・オブ・オリヴァー」が良かったね。なんと、純ジャズをやっているんだね。このバンドのテクニカルな側面を観たね。特にケニー・バレルに影響を受けたという(ライナーに書いてあった)ピーター・フランプトンのジャズトーンのギターが非常にスウィングしていて良かったね。後とってもごキゲンなアンディ・ボウンのオルガンも聞き惚れたね。そんな訳で、凄まじくポップなサイケロックといいかにも当時(1968年)らしいサウンドの中にジャズやブルースといったサウンドが見事にとけ込んでいた非常に面白いサウンドなんだね。
話変わって、土曜日に買ったブルックナーを今日から聴き始めた。ということで、いつも通り箱物は覚え書きからだ。
CD1
CD2
CD3
CD4
CD5
CD6
CD7
CD8
CD9
CD10
CD11
CD12
以上が収録曲だけど、5番が2枚にまたがっているのと、9番の第4楽章が入っているのが特徴かな?このインバルという人は全集を作る時に、マーラーの時もそうだったけど、全部を録音して収録するんだね。だから本来なら蛇足ともいうべき9番の4楽章なんかも入っている訳だね。そこが良いところなんだよね。インバルの。
まずは私の大好きな5番から。この曲は4楽章までぶっ通して聴くと悲序にドラマティックな曲となっていることが分かるんだね。ブルックナーの曲は曲の構造でドラマを作るのではなくサウンドそのものでドラマを作るタイプで(というか、私がそう思っている)、その最たるモノが5番という事だね。さて、このインバルの5番だが、ドラマ性という事にかけてはクナッパーツブッシュのやつが一番だと思うけど、これはこれで面白い。録音が薄く、第4楽章のフィナーレなんぞ、ティンパニーの音がもう少し前面に出ても良い気がしたが、そうはならなかったようだ。ということで、惜しい演奏ではあるが、全体の造形は非常に無骨で、すっきりとした演奏ということだ。だけど、非常に深い味わいがある。これはきちんとブルックナーの曲を掘り下げて演奏しているからだろうね。
これはスケッチから起こしたモノで、いかにもブルックナーらしい霧の向こうからやってくるような幽玄な響きがあるが(サウンドのドラマ性というやつね)、所詮はスケッチを起こしたモノ。やはり完成された音でないので、なんだかサウンドがあっちに行ったり、こっちに行ったり。正直、仕方ないのだろうが、まとまりという面では今一歩だったね。
ウェストミンスター音源のクナッパーツブッシュのブルックナーの8番が安くなっていたので注文したんだね。2枚組で2000円強とまだまだ高いけど、普段よりは安い値段ということでね。これは新規リマスターだし、色々と物議を醸す演奏だけに、聴いてみたかったんだよね(それより、試聴してみて気に入ったというのが大きいね)。おまけのワーグナーが多分もっと良いだろうしね。
実は、色々あって、書けなかったのです。で、忘れて寝ていたと。これ言い訳ね。