くまちゃん 音楽にめざめる の巻
| ボクの部屋はなおみちゃんのピアノとテクニトーンのある部屋なんだ。 ってのは前回のお話で書いたと思うけど、なおみちゃんたまにしか来ないんだ。 ピアノの練習をしに来るときだけ。あとはあんまり相手にしてくれなかったな。 でも時々CDラジカセで、はうんどどっぐ とかいうのを聴かされたな。 最初聴いたとき、なんじゃこれ? と思ったよ。 だって今まで聴いてたのってさ、なおみちゃんのピアノとかじゃない。 ガンガン五月蝿いのって初めてでさ、耳が痛くなっちゃって。 「うったえてやるぅ」 って言おうと思ったけど、時々静かな曲もかかるし。 どうしよっかなって考えてるうちに耳が慣れちゃった。なんだかな。 それからというもの、なおみちゃんが部屋に来てくれるのが楽しみになった。 はうんどどっぐでは何が好きかな。 う〜ん、う〜ん。そうだな。「あらしのきんようび」かな。 わいんぐらすの しぇりぃをのみほせば ってか。 そのほかにはね、びーとるずなんかも聴かせてもらったかな。 #ずーとるびぢゃないよ。ひらがなだと間違いそう。 ぼくの好きなのは「あびーろーど」。曲は「おー!だーりん」。 どう?いい趣味してるでしょ。 びーとるずはね、やっぱり後期だな。うん。 そんな楽しい生活をするうちに、なおみちゃんのうちにひとりの男のひとがやってきました。 どうやらおんがくにうるさい人みたい。 なにかあたらしいおんがく教えてくれるかな。ワックワク。 |