記事タイトル:相当に遅めの白蛇ライヴレポート 


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お名前: hamaki   
ヴィーチャさん
 風邪で体調思わしくないところたくさんのレポートをありがとうございました。
 私の日記よりもおもしろいです。。。
 周りの人や外人さんとお話ししてしまう行動力、見習わねばと思いました。

 今回のLIVEは、それぞれの方に観た思い入れが出来たと思います。
 bootlegを聴いても自分が唯一観た長野が良いと思うし。
 それほどに元気さを見せつけてくれたLIVEでした。
 私も長野LIVEレポートを早くアップするようにします。


 ちなみに、無理にでも復活するなら、私も"QUEEN featuring George Michael"しかない
と思っています。 
[2003/12/02 00:22:29]

お名前: ヴィーチャ   
ZEPP大阪編(2)
9月28日(日):ここからは殆ど余談。でも一応書いておきましょう。

* * *
ホテルをチェックアウトし、余分な荷物をバスターミナル近くのロッカーに放り込み、
午前中は『曾根崎心中』で有名な「露(つゆ)天神社」(またの名:お初天神)、
中ノ島の大阪府立公会堂や、道修町(これを一発で読める人は浪速っ子か、私と同じ
業界の方でしょう)を見学して歩く。同じ合唱団で唯一の阪神ファン、入団以来
ずっとお世話になっている人のためにお土産を買う。紅茶店『レピシエ』の優勝記念
ブレンドにした。ラベルが虎マークなのはもちろん、中身も紅茶の黒い葉に
マリーゴールドの黄色を取り合わせ、白桃(<星野監督の出身地・岡山の名産)の
薫りをつけたもの。阪神百貨店限定だそうで、東京本店でも売っていないそうだ。
しっかし、よぉやるわぁ...。スワローズが優勝したら東京本店限定版が出るだろうか?

待ち合わせの時間になったので大阪駅の噴水前でピアノ弾きのCちゃんと、少し遅れて
来た声楽のTさんと落ち合う。あとはダベるやら、「大阪でクラシック専門の輸入盤や
楽譜と言うたらここや!」という場所を案内してもらうやら。Tさんは去年の10月に
大阪に来たばかりで、まだ慣れていないため、意外な場所に意外な店があると言って
驚いていた。

梅田の地下街で目にとまったベトナム料理店で夕飯を食べ、10時を回ったので
帰りの電車の時間制限がある2人とは、大阪駅前でお別れ。その際、ロッカーから
荷物を取り出して、東京で買ったプログラムを見せたところ、Cちゃんの反応:
「こんな恰好ええ おっちゃんやったら、いくら惑ってもええで」。
これでえらく自信がついた。

バスの乗車時間まではまだヒマなので、駅前のパブに入ってビールベースの
極く弱いカクテルを作ってもらい、閉店後はターミナルでまたメール打って...で、
翌朝、一般道に降りてからの渋滞に巻き込まれ、新宿駅に辿り着いたのは8時過ぎ。
かくて「追っかけツアー」は終了したが、時間とチケットが許せば福岡公演も
行きたかったな...。博多っ子は浪速っ子とはまた別の意味で血が熱いので、比べて
みたかった(大阪も博多も大好きな街だからなおさら)。
* * *

かくて私のWHITESNAKE追っかけ初体験は終わったのでした。おしまい。
[2003/12/02 00:08:27]

お名前: ヴィーチャ   
ZEPP大阪編(1)
9月26日(金):筆者、ロックバンドの「追っかけ」をやるのも初めてなのである。
さらに現在、諸般の事情により会社を休職している。そこでライヴの後は一泊するとして
生き帰りは深夜バス、ついでにクラシックつながりの友人たちとも会って来ようと
考えたので、「不惑を迎える前に大いに惑っておこうと思います。ついては27・28日、
大阪にかれこれの用事で行きますのでよろしく」と数人にメールを打っておいた。

金曜の夜、荷造りしてバスが発車するまでの待ち時間、これが長い。
自分たちの合唱団のパンフ作成に協力してくれている男友達(<ボーイフレンド未満)に
メールしたり、本を読んだり(ちなみに岩崎峰子・著『祇園の教訓』。面白いです)。

乗ってからは睡眠導入剤&持続剤を飲んで、"Starkers in Tokyo"を聴きながら爆睡。
筆者、いったん目が覚めてしまうとなかなか寝つけない体質なのだが、音楽が良かったか
はたまた高速バスの揺れが心地良かったのか...。

9月27日(土):高速バス停にて、京都在住で前日は大阪市内に泊まったというMさんに
迎えてもらい、朝ご飯からショッピング、と引き回してもらった。彼女とはクラシック、
特にバッハ以前の音楽関係でのオンライン/オフラインでの付き合いがある。

さすがに阪神リーグ優勝(9/15)から一週間以上経っているんだから、もう盛り上がりも
一段落したところだろうと思ったら甘かった。そこらじゅう黄色と黒の縞模様の、
記念セールの貼り紙だらけ。KiddyLandなどにも寄った。あとで"BURRN!"誌で
David御大もショッピングに、あの黄色と黒の縞模様の中を歩いていたらしいと知って
大爆笑した。大阪で昔から有名なクラシック喫茶MUSICAにも連れていってもらった。
ここの紅茶はとても美味しい。

ZEPP大阪は、東京・お台場の賑わいと違って、はっきり言えば「草っ原のど真ん中」に
ある(大阪のみなさま、ごめんなさい!)。最寄り駅で降りたら『キダム』の会場案内と
ZEPP大阪の方向を示す貼り紙以外に何もない。特に交番を通り過ぎてからは何もない!
その分、焼そばやタコ焼きの屋台が出せるスペースがあるが、レストランその他の設備も
ついていないので、アフターライヴに軽く一杯というわけには行かない。
まあ気兼ねなく騒げるといえばその通り。

後で聞いた話だが、この一帯は大阪府が資金難で開発を途中で断念しているところで、
駅前にオフィスビルがぽつぽつある程度。ここに翌日迎撃してくれる予定のTさんが
ちょうど来ていて、ZEPP大阪の入場者の列を上から見ながら「あの中にヴィーチャが
いるのね」と思ったそうだ。

さていよいよ本編。東京のファンも負けてはいないが、大阪のファンのほうが
盛り上がるピッチが少し早い。開演前にAC/DCの"Back in Black"がオンエアされた
あたりからもう"Hey, hey, hey, hey!"のコールが上がっていた。男女比は微妙なところで
8:2か、7.5:2.5くらい?

Davidは今日は白地にストライプのシャツ、黒の革ズボンといういでたち。
相変わらずパワフルだ。

やはりDavidにはライヴで歌いたい、ファンと直接につながっていたいという
欲求があるのだ。そう感じた。そのためにはWHITESNAKEという機能が
必要で、技量が優れているばかりでなく、アンサンブル能力にも優れた人材が
必要なのだ。そう思った。"Shadow of the Blues"に半自叙伝的に書かれている通り、
彼は自分の選んだ道を愛し、その道を歩き続けていこうという信念があるようだ。

人間の身体の中で最後まで衰えないのが声帯と聞く。WHITESNAKEでもソロでも
いいから、できる限り長く歌い続けてほしい。

ライヴ後は、やはり余熱を冷ましながら、高槻から来たという男性と、岐阜から
はるばる来たという男性ファンと連れ立って、梅田の駅までしゃべりながら帰る。
もし時間が許せば、梅田のパブ"King's Arms"(ここも25周年)あたりで
ゆっくり話したかったが、それが出来なかったのが残念。

阪急百貨店の最上階のレストラン街でひとり食事とって、
ホテルに戻って有線でフラメンコを極小音量でかけながら眠りにつく。

これもあとで聞いた話だが、今日付き合ってもらったMさんの旦那さんは、
ヴィオラ、ピアノ、ギターと何でもこなす人。「ヴィーチャが革ジャン着て
WHITESNAKEのライヴに行ったよ」と聞いて、これまでクラシックサイドの顔しか
見せていなかったため仰天したらしいが、すぐに気を取り直して終始ニコニコして
いたそうな。カラオケでは真っ先にDEEP PURPLEの曲を探すそうだ。
そのうちに機会があれば第3期DEEP PURPLEのデュオでもしよう。世間は狭い(^^;)。
(でも私にはGlenn Hughesのパートを振られるだろうな、男声とだったら)。
[2003/12/02 00:07:23]

お名前: ヴィーチャ   
ZEPP東京編(2)
オールスタンディングの会場は今回が初めて、とは前に書いたが、この方がいい!
客席とステージの物理的・心理的距離が短いのが何よりいい。
筆者はかなりの近視のため、念のためオペラグラスを用意して行ったのだが
全く必要なかった。それにライヴ前、中、後と、隣近所の人たちと存分に
コミュニケーションがとれるのもいい。

終演後、興奮と熱気を冷ますため、ゆっくり会場を出る。Marcoが大量のベースピックを
投げたのは知っていたが、Rebのピックを拾った、という人がいたので見せてもらった。
これは相当の「お宝」かもしれない。

しばらく物販コーナーの前あたりにいたら、「いったいDavidは今、何歳だ?」という
話題から発展して外人男性3人組となぜか意気投合し「軽く何か食べて飲んでく?」と、
ZEPP東京の上のバイキング式レストランへ。チケットの半券を見せるとドリンク半額、の
サービスもついて、4人で大いに食べ、かつしゃべる。内訳はアイルランド人のジョン、
ルーマニア人のコリー、アメリカ人のクリス、そして私。Davidの流儀に従って"Kanpai!"

ジョンは長野、東京国際フォーラム、愛知と既に3箇所を制覇してきたというが(ツワモノ!)、
「今日のショウが一番よかったね」と言っていた。理由は、と聞くとやはり私と同様、
「客席とステージの距離感が短い」ことと「ステージとオーディエンス全体が親密感を
共有できること」だった(どなたか、椅子ありの会場で見た方、感想を聞かせて下さい)。
この3人とはHR/HMを巡って話題が尽きない。"Fuckin' "を連発するので彼らも
「俺達、ガラが悪くてごめんな」と言っていたが、この文脈では単に「すげぇ」くらいの
意味だとすぐに分かったので、私も気にしなぁ〜いことにする。

「CD売り上げが今ひとつでもライヴに人が集まるのはなぜ?それは『コピーではない
 もの』を求めに人が集まるからだよ」
「MTVの隆盛は、ある意味で音楽を殺したね。」
「それはある程度まで同感だ。WHITESNAKEその他のバンドが世に知られる助けには
 なったけどね。だって90年代に入ってからのロックの『名リフ』と言えるものを、
 何か言えるかい?何もないだろ?」
「Davidは今の奥さんにとても満足してるようだね。見たことあるかい?」
「うん、『ロックスターの妻!』って感じじゃなくて、ごく普通の女性だったよ。」
「WHITESNAKE史上最悪のギタリストは?」「Steve Vaiだ」。これは満場一致で可決。
(ファンの方、ごめんなさい!)

この調子で話は延々と盛り上がるのだった。

3人と話していて興味深かったこと。それは:
・日本語の"OYAJI"が、彼ら3人の共通ボキャブラリーになっていること。
 それも、「(今イチ)かっこ悪い中年男性」を指す意味で使われているらしい。
 彼らに言わせるとJoe Lynn Turnerは"a little bit OYAJI"(^^;)だそうだ。
・"IFシリーズ"で、いくらでも話を続けられること。例えば私に向かって:
 -「もしキミが男で、ロックヴォーカリストを目指す身だとしたら、誰が理想?」
  (これには返答に困った。「好きな歌手はDavid以外にもFreddie Mercuryとか
  Stingとか沢山いるけど、やっぱりDavidね」と答えた)。「決してOzzie Ozboneじゃ
  ないんだね?」「うん、偉大なキャラクターであることと、倣いたい対象であることとは
  別だから」。(Ozzieファンの方、またまたごめんなさい!)
 -「もし今週の土曜、キミの予定が空いていて、何でも好きなライヴを観に行けるとする。
  何が観たい?」
  ("QUEEN featuring George Michael"と答えておきました。実際にはこのあと
   書くように、WHITESNAKEの大阪公演へ行くわけだけれど)。

11時も近くなったので、4人で正しく割り勘をしてレストランを出る。
「ゆりかもめ」に乗って、「私、今週の土曜日に大阪公演に行くの」と言ったら
3人びっくりした様子だったが、「じゃあ、存分に楽しんで来いよ。次は何に行く?
そうだな、来年のHUGHES TURNER PROJECTで会おうぜ!」と、新橋駅で4人4様の
方向に別れてサヨナラした次第だった。

翌朝。地声で1時間45分歌い続けて、その後さんざんしゃべっても、
まったくつぶれていない自分の喉に呆れるやら両親に感謝するやら。
(大阪編に続く)
[2003/12/02 00:05:55]

お名前: ヴィーチャ   
管理人様から、「長くなっても/遅くなってもいいので是非!」との御要望を
頂きましたので、もう2ヶ月も経ってるけど約束どおり書き込みいたします。
長くなるので「ZEPP東京編(1)(2)」と「ZEPP大阪編(1)(2)」に分けて書きます。
なお、これ以降、「です・ます」体から「だ・である」体にギアチェンジします。
また、書いているうちに日記風になってしまいましたが(^^;)、悪意他意は全く
ありませんので、どうぞご容赦下さい。

ZEPP東京編(1)
9月25日(木):この日は本来なら所属している合唱団の練習がある曜日だが、事前に
指揮者に事情を話してサボらせてもらった。新橋駅から「ゆりかもめ」に乗り換える所で
白のシャツに黒のヴェストとズボン、という長身の男性の後ろ姿を見かける。後をついて
いくと予想どおり「東京テレポート駅」で降りたのでニヤリ。やはりご朋輩であるか。

「ゆりかもめ」に乗っている時の気分は"Into the Light"〜"River Song"そのまま。
浜松町から東京モノレールで羽田空港へ、それから福岡へ向かう時もこの曲を
CDプレーヤーで聴きながら行くのだが、やはり「水辺」「目的の土地」へ向かう時の
気分には、この曲がよく似合う(気がする)。

実は筆者、WHITESNAKEのライヴも、オールスタンディングの会場も初めてである。
整理番号の順番に入口から入らされ、ドリンクコインを炭酸水(呑めないの^^;)と引き換えて
もらってから場所を探す。舞台向かって左手、ちょうどReb Beechが立つあたりの、
前から15列目くらいの柵のところが空いている。すでに場所取りしている人に
「ここ、いいですか?」と尋ねてドリンクストラップを柵に結び付ける。これで準備OK。

会場内ではFACESの"Stay with me"やAC/DCの"Back in Black"などがオンエアされて
なかなかいい雰囲気。そしてLED ZEPPELINの"Rock'n'Roll"がかかったあたりで、
そろそろ来るな〜、と思っていたら客電が落ち、お馴染み"Burn"のイントロ。
このページで仕入れた情報をもとに、回りのみんなに「ZEPP札幌に負けない勢いで
行きましょ!」と声を掛けて、"Bur〜〜〜n!!!"の大合唱と相成る。

この後のセットリストについては、"BURRN!"誌12月号の通りだから省くけど、
1曲目の"Bad Boys"から盛り上がりっぱなし。おそらくみんな、北米ツアーの
セットリストを参考に曲順を予想してきたのか、周り中、終始声を限りに歌い続ける。
ステージ上は、と言えば、Davidはジーンズの上に真っ赤なシャツを羽織っただけの
シンプルな衣装で、マイクスタンドをつかんだまま走り回り、パワフルに歌い、叫ぶ。
高音も全く衰えていない! それにしても何て鍛えた身体なんだろう!
これを男の色気と呼ばずして何と言うの!(筆者、決してフェチではありませんが
あの胸板には、思わず目が釘付けに...(*^^*)<やっぱりフェチなのだろうか)。

演奏メンバーのサポートも素晴らしいもので、リードギタリストが主導権争いをする、
なんてことは全くない。完全なアンサンブルがとれている。Reb, Doug, Marco, 
それにDavidの4人が並んで歌うところなど、「歌えるメンバーばかり」を人選した
Davidの意図が伺えるようだ。(Timothyがちょっと奥に引っ込んだ場所になっていて、
いい仕事をしながらあまり目立たないのが残念)。

Tommy Aldrichのドラムソロには度胆を抜かれた。なんで素手であんなに叩けるの!
(もっとも、その後で一生懸命ヘッドを拭いているのには、うふふと笑った)。

曲目は「ライヴによるWHITESNAKEベスト」という感じで、好きな曲では泣きたいほど。
"Ain't No Love in the Heart of the City"は繰り返しの歌詞がちょっと難しいためか
声量の落ちる観客、かなり多し。やはり"Serpens Albus"で増えたファンが多いの
だろうか?でも2度目の繰り返しからは慣れたようだ。(初期の音源、ほんとに何とか
なりませんかねぇ? 私はやっと"Ready'n'willing"までを入手したが、フランス盤なんだ、
これが)。

"Here I Go Again"で一旦終わって、鳴り止まぬ拍手にひとり再登場したDavidが
「僕がプロシンガーとしてデビューして30年目でもある」と言って"Soldier of 
Fortune"を無伴奏で歌い上げる。筆者の目にも思わず涙が浮かぶ。
長い道のり、途中で中断はあったけれど、このヴォーカリストについてきて
本当に良かった...。

そしてメンバー全員揃ったところで"Still of the Night"を演奏し、札幌のファンから
贈られた、Davidの誕生日とWHITESNAKE25周年を祝う垂れ幕を掲げてショウは
終わった。1時間45分はちょっと短い気もするが、余計なソロで引き延ばした演奏より
よっぽどいい!

欲を言うならば"Walking in the Shadow of the Blues"も、Davidのソロアルバムの
曲もやって欲しかった気がするが、今回はこれで十分。

ちなみに観客の男女比は8:2か7:3というところ。推定平均年齢は≧35歳くらい?
回りの男性諸兄が先にへばっていたのは、ちょっと情けないぞぉ!なんちゃって(^^;)。
[2003/12/02 00:04:26]

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