ほっとけ、北朝鮮問題(2010年11月30日)
なんだかしらないが、中国がまた六カ国会議再会を言い出した。
朝日新聞が、「中国の真剣な態度」などと書き出した。
どこまで朝日は馬鹿なのか。中国が真剣だとしても、それは自分の国に都合がよいように事を納めたいからだけである。

どっちにせよ、中国とアメリカの意向だけで決るのである。
二カ国だけで遣って貰っても一向に構わないではないか。
もっともその場合、日本が「ATM」をさせられそうだが、それだけについて、釘をさしておけばよい。
とにかく、半島と中国内の事に口出しするべきでない。
半島も割れたままで、日本としてはちっともかまわないではないか。
韓国にしても、「へたに統一して中国と国境を接するのは真っ平だ」と本音では思っているだろう。費用的にも統一は真っ平だと思っている向きが多いのである。
北朝鮮の貧困は見るのも辛いが、幸い情報鎖国のこと、毎日テレビで流されるようなことはないから、我々十分堪えられる。
中国は1千万人の富裕層、2億から3億がやっと経済人口、あとの10億は貨幣経済の外に置かれているとのこと。これだって、十分情報がないから、われわれ安心して飽食をしておられる。
とにかく、北朝鮮の問題は、実害が現実に発生するまで、無関心を装い、用心だけして、ほっとくが一番であろう。

もっとも、拉致の問題は未解決のままとなる。
これだって、なりゆきにまかせるしかないではないか。まさか日本が武力でもって奪回などできやしまい。

日本の「立ち位置」は、憲法9条を前提にする限り、精々アメリカのポチでいるしかないのである。ただ、アメリカにとって十分に利用価値が無いと、「咬ませ犬」にさせられる危険がある。
そのためには、沖縄基地の問題を早くカタをつける必要があろう。
このことが沖縄住民には判っていない。いやわかっていて、子供のように駄々を捏ねているのである。
沖縄県民が基地反対の根拠とする基地騒音や、飛行機の落下事故などは、沖縄本島を基地だけの南半分と民間地区の北半分とに完全に集約・分離すればよいだけである。そんな費用は、やる気になれば簡単に捻出できるのである。精々国家予算の2%を5年もだせば完璧にできるのである(総額8から10兆円)
基地絶対反対を条件闘争に変更ができないのは、反米とか反本土を含めた「基地忌避」が先にあるからである。
反本土が本心なら、本土復帰などしなければよかったのである。
基地が存続し続けることは、地政学的にはじめから100万%わかっていたことである。
それに県人口135万人は異常である。精々30万程度が、沖縄の自然的な人口である。片一方の宗主国‐薩摩の国の現人口より多い人口を養えているのは何故か、直接間接のヤマトのカネである。ヤマトが過分な負担をしているのは、ヤマト人として前の戦争での仕打ちと、戦後アメリカ統治のままにしておいたことを本当にすまなく思っているからである。また、アメリカ基地の大半を置いてもらっていると言う引け目でもある。

かりに、沖縄が本土から分離独立して、中国の旗下に入ったとしたら、地方交付金一つなく、精々中国軍隊の駐留に伴う諸雑費が落ちる程度であろう。いや、軍の駐留経費は沖縄もちになるだろう。
もっとも、中国資本と人間が大量にやってきて、香港・シンガポールのような大都市国家にしてくれるかもしれない。
しかしながら、その時、現在のような、「甘えたの県民性」が通用するとは心底おもえない。結局郷里を捨て大半は日本に逃れてくるしかないのである。
これらの選択も沖縄県民の好きにしたらよいのである。
日本と離れたければ、離れればよい、その分国土が縮減しても日本は十分やっていけるし、中国とのトラブル案件も無くなりメデタシメデタシでもある。
中国とのトラブルさえなければ、ケタクソ悪いアメリカのポチである必要もない。北朝鮮の核も、中国とうまくやっていけるなら、別に恐くはない。
つまり「沖縄」の存在が、日本のプライドであるとともに、日本の「癌」なのである。
日本がプライドを捨て沖縄を中国に差し出せば、極東は丸く収まるのである。
尖閣列島は、沖縄が中国の朝貢国であったころから、(沖縄に)帰属していた。つまり、尖閣列島の所有権を中国に譲ることは、沖縄を譲ることになるのである。
あれやこれ、沖縄は、基地問題を絶対反対でなく、条件闘争に切り替えるべきである。
そうそう、沖縄みずからアメリカに帰属を願い出たらよい。51番目の州にしてもらったらよい。
案外、沖縄の一番の道かもしれない。以上。

            河井洋