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2005/04/09
久しぶりに書きます。
かれこれ4年ぶりの執筆! 4年も経つと過去に自分が作ったものや書いたものが恥ずかしくなるものです。 が、そんな恥ずかしい自分を可愛いとも思えたりもします。 なので、当分の間は過去に書いたものに積み上げる感じで新しいネタを書いていきます。 で、ホリエモン。 正直言って私自身彼のネタには飽きています。 話のタネにライブドアの株を買ってしまったので、いい加減アホな言動はやめて欲しい・・・それだけです。 ただ、それだけだと復帰第一弾が数行で終わってしまうので、ちょっと変わった観点で彼を斬ってみようと思います。 題して「ホリエモンをタロットで斬る!」。 私自身はどちらかと言うとホリエモンが好きです。 あの革新を求めて突き進む態度はそれなりに評価されてしかるべきで、そこが私が彼を評価する点です。 ただ、社長としての自覚に著しく欠ける言動と頭の悪さが大きな欠点でしょう。 この大きな二つの欠点がなければ、ホリエモンは勝っていたはずです。 ニッポン放送株を買い占めなくてもね。 恐らくこの文章を読んで、ホリエモンが一番反論をしたがるのが「頭が悪い」と言う評価でしょう。 所謂「出来る人」ほど勘違いし易い。 確かに知能(Intelligence)はお馬鹿な私なんぞの何十倍もあるかもしれません。 そうではなく、私が言っているのは知性(Intellect)。 例を挙げましょう。 子供が海の沖の方で溺れています。 その時、あなたは何とかして助けなきゃと思い助ける方法を考えるでしょう。 それが知性。 そして、ボート、浮き輪、飛び込み等の手段を検討して、それを実行する。 これが知能。 要は人間性に根ざした知恵と呼ばれるのが知性で、機械的な思考が知能です。 知能は知性にコントロールされて初めて生きてくる。 知性が高く、知能が著しく低い場合、文化は育つが文明の進歩は無い保守的な世の中になります。 翻って、知性が著しく低く、知能が高い場合、文明や技術はどんどん進むかもしれませんが、文化や人間性は破壊されます。 さて、この場合の「知性」はタロットでは「金貨」のスートで表されます。 このスートは西洋魔術の四大元素(地・水・火・風)の内「地」の元素の属性を持っています。 金貨と言っても、タロットの成立した中世頃の金貨ですから、今のお金のイメージとはかなり違います。 人々がコミュニティを作る際のベースとなるもの、人と人との和の仲介となるもの。そんなイメージです。 次に「知能」ですが、これはタロットでは「剣」のスートで表されます。 このスートは四大元素の「風」の属性を持っており、「剣」は力を意味します。 「風」の属性で分かるように、大地の様な既存の大組織の力ではなく、風のように流動的で理想を掲げる革命軍の力の方がイメージとして合っています。 で、この「剣」のスートはタロットの中でも非常に問題の多いスートです。 否定的な意味のカードが多く、タロットの作成者は力の乱用を戒めています。 そして、最終ステージの「剣の10」。 うつ伏せに倒れた人物の背中に10本の剣が突き刺さっている悲惨な絵柄です。 これは、至極当たり前です。 力による勝利を得ると言う事は、相手は負けると言う事。 勝てば勝つほど敵は増えていく。 そして、敵の総力が自分の力を超えた時・・・あなたは徹底的に叩きのめされます。 人の痛みを理解できない人間の末路がここにあります。 しかし・・・特に男にとっては、議論で勝つ、頭脳で勝つ、策略や暴力で勝つ・・・真剣勝負である程勝つ事は快感です。 その辺が女性に言わせれば「馬鹿」であるところなのでしょうが、男は若い程勝つ事の快感に酔いしれる傾向を持つものです。 勿論、例外も多々ありますが、大まかな傾向としては否めないのではないでしょうか? が、それは社長の立場に立つものがうつつを抜かす事ではありません。 「勝負師になりたいのなら他人を巻き込むな。もう良いから自分自身に勝ってくれ!」と言いたくなります。 ここで、タロットをご存知の方なら「野心を表す「棒」のスートはどうなんだ?」と疑問を持つかもしれません。 しかし、残念ながらここで話をしている内容とはベクトルが異なります。 「剣」のスートは「風(Air)」の属性を持ち天に属する。 「金貨」のスートは「地(Earth)」の属性を持ち当然の如く地に属する。 つまり、これら二つのスートは天と地を結びつける縦のベクトルをもつスートなのです。 一方、「棒」のスートの属性「火」と「杯」のスートの属性「水」は地上に存在する人と並列に存在する属性で、人の感情を表します。 つまり、「棒」のスートが持つ「野心」と言う意味は、どちらかと言うと感情面に重点を置いて解釈すべきなのです。 計画を遂行する熱い思い・・・そんな感じです。 少なくとも、「策士、策に溺れる」状態に陥ったホリエモンの現在の状態で一番意味を持つスートではありません。 まあ、ちょっと前までのホリエモンの心情としては「棒の7」あたりだったと思います。 下から攻めてくる敵に、丘の上から一人で勇敢に立ち向かっている絵柄です。 勝負の土俵で勝負あった現在の状況としてはあまり適切ではないかも。 敢えて言うならば、丘の上から叩き落された事を表す「棒の7」のリバース(逆向き)と、それでも野心を諦めない頑固者の「棒の王」のリバースの二つのカードのコンビネーションでしょう。 では、今のホリエモンを一番良く表しているカードは何か? ずばり、「剣の8」。 一人の女性が立った状態で体をがんじがらめに縛られ、目隠しをされています。 地面には8本の剣が彼女を取り囲むように突き立てられています。 この女性がホリエモン。 どうしようも無い状態に見えますが、勝機は残されています。 突き立てられている剣で体を縛っている紐を切れば良いのです。 目隠しされた状態だから、紐と一緒に体も切るでしょう。 場合によっては、かなりの重症を負うかもしれません。 それでも、剣で自分自身を傷つける以外に助かる道は無いのです。 そして、背景に描かれている遠くの城まで自力でたどり着くのです。 突然の方向転換で、周りからは非難や揶揄の嵐が来るでしょう。 ですが、心配はありません。 人の心は変わるものです。 ホリエモンが見事に方向転換をやり遂げて充分な時間が経てば、大抵の人は非難した事など忘れて持上げてくれるでしょう。 でも、当人にかなりの自覚が無ければ多分無理。 今までの自尊心は打ち砕かれ、かなりの屈辱に耐える必要がありますからね。 やっぱりホリエモンには無理か・・・どうなる俺の株? 因みに、この「剣の8」から一つ後戻りすると裏切りの意味を持つ「剣の7」に突き当たります。 皆がテントで休んでいる隙に、7本ある内の5本の剣を盗んでいく裏切り者の絵柄。 まあ、誰かさんがやった「時間外なんとやら」みたいなもんですね。 自分の力が弱まって後戻りした時、やったことはやり返されます。 そして、裏切られた方には剣が2本残ります。 つまり、「剣の2」の状態になる事が暗示されているのです。 裏切られた事に呆然自失となり、正しい判断が出来ない状態になるでしょう。 最後に、ホリエモンの取るべき別の道として、あの串刺し死体の「剣の10」まで突っ走って一直線に破滅してしまうってのもありだったと思っています。 決して良い人生とは言われないでしょうが、自分の意思を貫く美学と言う観点で悪として破滅するのも一つの人生。 人に良く思われようとしては駄目。孤独の美学を追求せねば。 途中で良心がある振りなんぞをするから、こんなトンマな状態になる。 色々書いたが、結局はタロット以前の話。 要約すると、ブレーキの無い車でアクセルを入れちまう大馬鹿野郎! 負け方がムッチャ下手くそなのに大勝負仕掛けるな。 真の勝負師ならどんなに可能性が低くても負ける事も想定の範囲内に入れているはずなのだが・・・。 なぜ、日本には中途半端に欧米かぶれしているやつが多いんだ。 小手先のテクニックじゃなく燃えるハートで勝負しやがれ! 【補足1】 タロットカードの絵柄の説明はウェイト版に基づいています。 【補足2】 「タロットの成立した中世頃の金貨・・・」の部分はマルセーユ版を念頭に記述しました。
2001/05/28
私は卵が好きです。
いや、卵ではなく敢えて玉子と書かせて頂きましょう。 小さい頃から玉子は大好物。 生も良し、焼いても良し、絡めても良し。 そして、我らが小さかった頃人気だったふりかけが「のりたま」。 言わずと知れた、海苔と玉子が入ったふりかけのヒット商品。 流石に30歳を過ぎて、「のりたま」は食べなくなりましたが・・・。 実は一月程前から、私の中でのヒット商品があります。 それがタイトルにもなっている永谷園の「玉子さまさま」。玉子のふりかけです。 味ももちろん良いのですが、なによりもパッケージに惹かれました。 他のふりかけと一線を画すパッケージデザインなのです。 今まで、何となくそう感じていたのですが、理由はサッパリ分かりませんでした。 ところがです。 今月の日経デザイン(2001年6月号)の64〜65頁に取り上げられているではありませんか。 通常、食品のパッケージに使われる色はその食品を連想させるものが採用されています。これはカラーマーケティングの勉強を始めるとまず知る事になる理屈だと思います。 私の記憶が正しければ、「のりたま」のパッケージには海苔の緑と玉子の黄色が使われていました。 ピザのパッケージには香辛料を連想させる赤が良く使われていますし、ケーキの箱にはクリームを連想させる白や甘さやイチゴを連想させるピンク等が使われています。 しかし、この「玉子さまさま」のパッケージの色は青紫! これは掟破りです。 通常、パッケージカラーから受ける印象が販売しようとする食品のイメージとあまりにもかけ離れると、消費者は拒否反応を起こすものです。 しかし、この「玉子さまさま」の場合は違います。 パッケージの背景色である青紫が、パッケージ中央に配置された玉子の黄色を見事に引き立てています。食欲をそそるパッケージになっているのです。 そして、この掟破りの配色によって、他の商品との色彩による差別化を図っています。 私は「玉子さまさま」のパッケージから都会的かつ高級な印象を受けます。 たかが、ふりかけなのに・・・。(笑) 恐るべし「玉子さまさま」! この色のセンス、私のWebデザインにも取り入れたいものです。(汗)
2001/05/13
現在の商業デザインはコミュニケーションと密接に関連していると言えるのではないでしょうか? ある目的意識を持って、消費者に特定の情報を印象付けようとしています。商品のデザインしかり、広告しかり。
そして、純技術系のサイトを除く、インターネット上の多くのサイトも同様の面を持っているように思われます。
実際に人気があるサイトを見てみるとコミュニケーションの意図が明瞭だという事が分かります。 何を見て欲しいのか? どんな雰囲気なのか? ここにはどんな情報があるのか? 人気サイトでは、これらが視覚的にも文字情報としても明瞭に語られています。 コミュニケーションの意図が明瞭なのです。 さらにページの中の全ての要素が明瞭です。目立ってます。 では、その明瞭さはどこから来ているのか? 意図と思い切りの良さなのではないでしょうか? 「アクセントをどこかに入れたいなあ?」で終わるのと「アクセントをココに入れたい!」まで煮詰める事の違いです。やりたい事がハッキリしているので、思い切り良くハッキリとしたアクセントをつける。 そして、目立つところに発信したい情報を簡潔に表現する。 画像を使うなら、その画像だけで理解出来るモノ。 中途半端なイメージは使わない。ゲームのサイトなら、ゲームのキャラとかそれだけで情報を語れるモノ。 文字を使うなら、簡潔かつ分かり易く。 長々と書くのは、閲覧者がその情報をクリックしてからでも遅くは無い。 短すぎて分かりづらい文章なら、書かない方がマシ。 どうも、デザイナーという人種(?)はそういう事を無意識のうちにやってしまうようです。細かい技術やテクニック以前に、そのあたりの意識の違いがプロと素人の差なんでしょうね。 ところで、私のページは・・・いや、何も語るまい。(笑) 評価は閲覧者がするものですから。(汗)
2001/05/05
私は去年の暮れからWebデザイナーを目指して勉強を始めました。
Webデザインの勉強は、ズブの素人の私にとって分からない事の連続。 まず、本業がSEですから、HTMLのスクリプト自体はお手の物・・・のはずでした。確かにデザインやレイアウトをそれ程考えないのならば簡単ですが、デザインという要素を考え始めると恐ろしく奥が深い事に気付きました。これはもう本当に経験の世界ですね。 同じレイアウトを実現するにも様々なやり方があって、どれが正しいという明確な答えは存在しない場合が多い。HTMLの規格自体がレイアウトではなくドキュメントの構造を記述するという技術者の視点で開発されたため、HTMLを使ってデザイン通りの表現をするにはそれなりの裏(?)技が必要になってきます。自分の思い描いたデザインをHTMLで表現するために、書籍やWebページから勉強・・・というよりもノウハウを盗みまくっています。また、ブラウザやOSの違いによる対応状況の違いがこの苦しみに更に拍車をかけています。 結局、HTMLには今でも悶絶するほど苦しんでいます。(笑) 一方、デザインセンスそのものを磨く事にも苦労しています。いや、技術者の私としてはこちらの苦しみの方が大きいですね。 カラーコーディネートや印刷メディアのデザイン、レイアウトの基礎も勉強していますが、勉強した内容が実際のデザインに反映されるようになるには時間がかかるようです。出来るだけ優れたデザインのサイトや絵を見る等センスを伸ばす努力もしていますが、まだ、長い道のりの入り口に来たような感じです。今はただ楽しみながら確実に乗り切って行こうと思っています。 |
Copyright(C)2001 Naotoshi Haraguchi
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