質問8 江戸時代の登窯は何日ぐらいかえて焼いたか
復元された畑ノ原登窯では3室を焼き上げるのに約60時間かかった事例がります。つまり1室に20時間要した計算になります。かっての畑ノ原は24室ですから480時間20日ということになります。江戸時代後期の稗木場皿山で年に6回程度焼いていたという記録『郷村記』があります。よって稗木場皿山の焼成期間はもっとも長くて2ヶ月くらいであったことが予想されます。
質問9 江戸時代のやきものを焼く方法は
重ねづみ やきものを重ねて焼く方法。そのまま焼くと釉薬が溶けてくっついてしまうので陶器の場合「目」と呼ばれるものを器の間にはさんで重ねる手法が多く用いられます。なお「胎土目」という素地と同じ粘土を丸めたものから、1610年代頃に「砂目」という砂質のものへと変化していきます。磁器では、器の内側にかかった釉薬をドーナツ状にはぎとりその上に重ねる手法が用いられました。
ボシづみ 焼成中に焔や灰がかからないようにするために、耐火粘土で作られた容器(ボシ)に入れて焼く方法。
天秤つみ 「四つ羽根」「八つ羽根」や「ヌケ」と呼ばれる道具を組み立てて、それに乗せて焼く方法。波佐見では18世紀の中頃から明治にかけて使用されます。
棚板づみ 耐火粘土製の板にのせて焼く方法。明治頃から現在も使用されます。
トチン、ハマ 鉄アレイ型をしたものがトチン、円板型のものがハマ、テーブル状のものがシノと呼ばれる道具です。焼成中のやきものの歪みを防ぐために、やきものの下に敷いて使用されました。
チャツ 浅い鉢型の道具です。釉薬をはいだ高台内に当てて使用しました。
胎土目と砂目 重ね焼きの皿と碗
棚板づみ 天秤づみ
前列左から円板状ハマ 〃 逆台形ハマ チャツ
後列左からボシ トチン シノ