ブナの木とは

 

 ブナの森は世界遺産である白神山地の象徴であり、自然環境の

バロメータである。

ブナ Fagus crenata

    白っぽい幹肌に灰青色や暗褐色の大きな斑紋を散らす。

    温帯の山地に生え、高さ30mになり、実は食べられる

    150年が成長のピークで、胸高直径が1メートルの木

    の樹齢は300年以上、寿命は400年くらい。

ブナの日本における分布

    中部以北の日本海側を中心に600m以上の山地に生える。

    北限は北海道の渡島半島で、南限は九州の大隅半島。

    私の住む西日本では伐採も進み、中国山地の一部にしか

    見られず、自然林は貴重な存在である。

ブナ科 FAGACEAEの植物

    イヌブナ・ミズナラ・カシワ・クヌギ・カシ・クリ等

ブナは森の土の母(ドイツの呼び名)

    ブナの落ち葉は量も多く、分解が適度のためスポンジ状

    となり雨水を貯え、自然のダムと呼ばれる。

    またブナの森は空気と水の巨大な浄化糟である。

ブナの森は生き物をはぐくむ

    ブナの実は脂肪分と蛋白質が多く、栄養分に富んでいる。

    そのため野ネズミをはじめ、ノウサギ、ヤマドリ、等の

    小型の動物からクマ、絶滅が心配されているイヌワシ

    住んでいる。

ブナの森はきのこ天国

    ブナの落ち葉、幹に含まれるセルロースやリグニンが強

    固にできていて、ミミズや昆虫たちの歯がたちにくいの

    で、菌類(きのこ)によってゆっくり分解されていく。

 

 

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