冬の北海道フリーパスの旅(その2 遠軽 石北本線)

2004年1月22〜23日

 2004年1月21〜27日の冬の北海道へ、石北本線・千歳線・根室本線・石勝線・室蘭本線・函館本線の貨物列車を撮りに行きました。その時の下車駅、釧路湿原とSL、貨物中心に特急、ブルトレ、普通列車その他の記録です。

石北本線 : 遠軽(泊)⇔安国⇔生田原⇔金華⇔遠軽(泊)⇔安国⇔生田原→札幌(泊)  


遠軽駅

石北本線の遠軽駅、ここで2泊し、今回の目的である石北本線のDD51重連貨物を2日間撮影した。遠軽町、生田原町、記録的な大雪で歩道も埋もれ車道を歩くので大変である。車道は車が踏み固めツルツルで滑りやすい。

現に滑って携帯を落とし、公衆電話から自分の携帯に電話をかけ拾ってもらった所へ取りに行きましたが、液晶が一部壊れていました。

遠軽町のホームページより「1月13日から16日にかけての降雪に対し、1月15日午前9時に「大雪対策本部」を設置し、16日午後4時30分には、これを「災害対策本部」に切り替え、大雪に対する緊急の対応を行ってきたところですが、当面の緊急的な懸案事項については終息したと判断し、1月30日午後5時15分をもって、「災害対策本部」を解散いたしました。」


特快「きたみ」

  1日1本の北見−旭川間を結ぶ上り特別快速「きたみ」も雪で30分遅れ、特別快速でも1両のみ。1月22日撮影。


特急オホーツク

  上り札幌行特急オホーツクも25分遅れ、後追い撮影。1月22日撮影。驚いたことに石北本線の特急は無人駅の「生田原」「丸瀬布」「白滝」にも停車する。石北本線の新旭川〜網走間の駅で旅客駅(有人駅)は「当麻」「上川」「遠軽」「留辺蘂」「北見」「美幌」の6駅で他の33駅は無人駅である。また日に朝夕1往復しか利用出来ない駅もある。釧網本線はもっとひどい状況である。


除雪車

  上記の特急が出発した直後、除雪車が後を追って上って行った。動いている除雪車を見るのは初めて!1月22日撮影。


除雪車後追い

  上記の除雪車の後追い、後には目も描かれて面白い。1月22日撮影。


生田原駅(オホーツク文学館)

  生田原駅、建物はオホーツク文学館生田原町図書館と共用。建物の1階は図書館、2階が文学館になっている。列車の時間待ちに文学館を見学、オホーツクに関する文芸が数多く展示されている。駅は無人駅であるが、暖房は入っている。1月22日撮影。

 近くに生田原温泉ノースキングがあり、500円で入浴またレストラン、宿泊設備もある。22、23両日共、列車の時間待ちと冷えた体を暖める為入浴した。レストランは本格的で都会にいるような錯覚に陥る、しかし1歩出れば雪しかない。


安国駅

 安国駅(生田原町)、この駅は石北貨物列車が交換する駅でありマニアの間では有名である。私もここで撮影をする為、22、23両日ここで2時間を過ごした。無人駅であるが22日は大雪でポイントが動かなくなり列車ダイヤが乱れ保線作業が行なわれており、その人達の休憩室があるので、待合室もストーブがついていた。しかし23日は保線作業も無くストーブも消えていた、ここで2時間待ちはキツかった。1月22日撮影。

 22日にはダイヤが乱れているので鉄道マニアの方は誰も居なかったが、23日は私の他に3名交換の時間になると車で撮影に来られていた。後でお世話になる風来坊さんに出会った。詳しくは別にUPする「石北貨物23」で!


瞰望岩(がんぼういわ)

  23日は北海道へ来て初めて晴れる。遠軽のシンボルである瞰望岩(がんぼういわ)が青空にはえる。1月23日撮影。これを撮影後昨日も昼飯を食べた遠軽駅前の「とみ長」食堂で焼き魚「ほっけ」、味噌汁、漬物を食べる、おばあちゃん一人でやっており、客も少ない。ここで両日、NHKのニュース〜昼どき〜「てるてる家族」を見てゆっくり暖をとり、安国駅へ向かった。


特急オホーツク

 遠軽駅を出発する上りオホーツク。遠軽駅はスイッチバックの駅で、上りは網走から写真右側の線路を手前から遠軽駅に入って来る。出発は写真のように左の線路を手前に出て行く。これはかつて写真の遠軽駅の奥へ名寄本線の線路が1989年、平成元年まで湧別へ延びていました。その名寄本線が廃線になり遠軽駅も交通の要から普通の通過駅となりスイッチバックだけが残った。1月23日撮影。


鹿が線路上を!

 常紋峠の手前で鹿が線路上を歩いており乗っていた普通も汽笛を鳴らしながら徐行。線路は大雪で溝になっており鹿も出られず、写真はやっと雪の壁が低い所になり、出ようとしているところ。普通電車車内より許可を得て撮影。1月23日撮影。

 普通列車に乗る人がほとんど居ないので、始発の遠軽では運転手が座席へ来て発車まで喋っていてすぐ知り合いになる。


振り向いた鹿

やっと線路の溝から脱出し、電車を見送る蝦夷鹿。鹿もこの大雪で大変そう!1月23日撮影。

この常紋峠は険しく秋から春に運転される臨時貨物列車は機関車2台で牽引(重連)する、それが魅力的で全国からマニアが集まる。しかし常紋トンネルは建設当時のタコ部屋と人柱から「幽霊が出るトンネル」として有名なところ。また秋にはヒグマも出没する。


金華駅

  常紋峠を越えて初めての駅「金華駅」大雪に埋もれていた。もちろん無人であるが、ここでも保線作業の人が休んでおられた。1月23日撮影。手前の車は石北貨物を常紋信号所付近で撮影のため「かんじき」を履いている二人組みマニア。


金華駅を出発

  遠軽から乗って来た普通が鹿のために5分遅れで出発。1月23日撮影。

 普通列車では映画「鉄道員」の写真展をやっており、高倉健をはじめ映画写真、出演者のサイン色紙が展示されていた。ビデオも積んであったが放映はしていなかった。(ビデオを見るほどの人も乗っていない)


朝焼けの瞰望岩(がんぼういわ)

  23日朝焼けの瞰望岩(がんぼういわ)。登ってみたかったが大雪のため断念した1月23日撮影。


 【2日目】1月22日(木)

   遠軽(泊)→白滝→遠軽→生田原→安国→生田原→遠軽(泊)

 【3日目】1月23日(金)

   遠軽(泊)→金華→遠軽→生田原→安国→生田原→札幌(泊)

 

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