羅臼のオオワシ(流氷クルーズ)

20150314

   冬の羅臼は初めての訪問でウトロと比べると車で走る距離が長く敬遠していた、今回の目的は「流氷クルーズ」でオオワシ、オジロワシを撮る事。釧路空港から鶴居村→標津で宿泊、翌日は午前中トドワラ(野付半島)で撮影、午後に羅臼に向かった。


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クジラが見える丘公園(灯台)をバックに群れる

    赤い灯台があるホエールウォッチングが出来る「クジラが見える丘」をバックに鳥達が群れる。

今回も「羅臼の宿まるみ」流氷クルーズのセットで宿泊、翌朝900にクルーザーで羅臼港を出航。シーズンが終わりに近く流氷も少なく港周辺のみであった当然参加者も少なく私含めて6名であった。(最少催行人数5名)


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雪のなか流氷上を飛ぶオオワシ

    「流氷クルーズ」は流氷が来る23月前半がシーズンでその年の流氷の状態に依る不定期観光船である、沖合まで流氷がある時期はアザラシ、流氷が少ない時はエサを撒いて多くのオオワシ、オジロワシを集めている。

    「羅臼の宿まるみ」は昨年9月に「知床岬クリーンボランティア」「ホエールウォッチング」でお世話になった宿で2回目の訪問。


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流氷上のオオワシ・オジロワシ

    「流氷クルーズ」はオオワシ、オジロワシに給餌を実施しており冷凍の魚(タラ等)を流氷の上に撒くと山からオオワシ、オジロワシが集まって来る。今回は港近くにしか流氷が無かったのでカモメ、カラスが無数に集まってオオワシ、オジロワシと共に乱舞していた。


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雪の中を舞う

     小降りであるが雪が舞っていて写真が撮り難い状態であったが写真的には冬の景色には雪は良いアクセントになる。


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流氷の上に着地

     小雪降る中カモメ、カラスが多くオオワシ、オジロワシに絞って撮るのには苦労させられた。


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根室海峡

    オオワシはオジロワシと比べると嘴が大きく黄色が目立ち、羽も白い部分が多く見た目も可愛く見える。飛んでいる姿もオオワシとは違って見分けが簡単である。


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カモメと飛翔

    観光船は2隻出ていたが船からエサを撒くと奪い合いのバトルが始まる。港から見ていると何故エサが撒かれているのが解るのか不思議であるが一斉にエサに向かって山から飛んで来る。


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飛翔

    この頃には雪も止んで撮りやすくなって来た、海面スレスレに飛びエサを足で掴むのでクルーザーからは下に見える不思議な光景。


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着地寸前

    オオワシ、オジロワシ、カラスはカモメのように海に浮かないので、カモメに比べるとエサを取りに来るには不利なようだ。


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鋭い爪

     エサを撒いて一番に来るのはカモメ、次はカラス、オジロワシは遠慮気味に来るが大きいのでカモメ、カラスを追い散らす。オオワシは臆病なのか最後に来る。


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日光浴

     オオワシ、オジロワシは木に止まっていても羽を少し広げている事が多く見られる、これは日光浴をしているらしい。


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群れ

    海鷲(オオワシ、オジロワシ)は群れることが多く、浜頓別の「オオワシの森」が有名であるが1本の木に多くの海鷲が集まる。羅臼にもあるようだ。


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流氷上のオオワシ

    網走、ウトロに比べ流氷が少ない羅臼側は冬季でも漁をしている船が多く昔はおこぼれを狙って集まるオオワシ、オジロワシが多かったそうです、近年はウトロ側、野付半島、風連湖などオホーツク海沿岸・根室海峡付近また内陸部にも散らばっているそうだ。


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流氷上のオオワシ

    エサを撒いているのは羅臼、風連湖のようだ。「羅臼の宿まるみ」のHPには「給餌行動は、単に観光客の皆さんに喜んでいただくために行っているだけではありません。年々、オジロワシ、オオワシの集まる個体数は減少しています。給餌を通してここ知床に集まってくるワシ達の保護、安定した越冬数の確保に貢献したいという思いで行っております。」と書いてあります。鶴居村で行われている丹頂の給餌と似た考え方のようだ。


    

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