「行ってきまーす!」
玄関から競うように飛び出していく子供達の声を聞きながら、 着替えやベストをバッグに詰め込む。
「いい天気だ。」
「今日はいい釣りが出来るかも・・・」o(^-^)o
そんなわけで、家を出たのは9時を少し廻った頃。
夜中なら2時間弱の道のりなのに、川に着いたのはお昼頃だった。
「なんでやろ〜」
ついついそんな声が口をついて出る。
水温は14゚C。
前回来たときは6゚Cだったが、今日は適水温って言える温度のはず。
ところが、川に入ってだいぶ経つのに反応があったのは1回だけ。
パイロットフライにとチョイスしたメイフライパターンをキャストし続けて2時間、 集中力なんてとっくの昔に切れてしまった。
フロータントを付けるのさえ面倒になって、フライは沈みがち・・・
気分を変えてみようとフライボックスからエルクヘアーカディスを取り出す。
突っ立ったままキャストしていた姿勢も低くした。
リーダーだけのショートレンジから、少し距離を出してみる。
でた〜\(^o^)/
やっと釣れたのは丸まると太ったヤマメ。
ヤマメ
ところが、あとが続かない。
だんだん姿勢が高くなり、キャストの距離は短く、フロータントを付ける回数が減っていく。
フライをパラシュートタイプのスプルースに変え、自分に活を入れる。
そういえばパラシュートタイプを使うのは久しぶりだ。
浮力があるので、速い流れにもまれて沈んでも、ポカリと水面を割って浮き上がってくる。
このところ、浮力の少ないソラックス風のパターンを使うことが多かったので、 フライを落とすところがゆっくり目の流ればかりを狙っていたことに気が付く。
ねらい所を変え、フロータントをこまめに付け、テンションを切らさないように気を付けたら ポツリポツリとではあるが、イワナやヤマメが顔を見せてくれた。
4時半頃になると、クリーム色の大きなカゲロウ(なんて名前かな?)が ちらほら見受けられるようになる。
フライをクリーム色のメイフライソラックス風#11にチェンジ。
ライズはないものの、何となく活性も上がってきたようだ。
幅広のヤマメ
5時を過ぎると、メイフライの数が増えだした。
相変わらずライズはないが、さらに活性は上がったようで、 一つのプールで立て続けに4尾のイワナをGET!
イワナ達
6時頃、デジカメの電池が怪しくなってきた。
最後の一枚をと、砲弾型のヤマメを写す。
シャッターボタンを押したとき、魚が暴れたような気がしていたのだが、 こんな風に写ってたのか・・・(ToT)
良い型のヤマメだったんだけど・・・(ToT)
写真を撮った後、一つ上のプールで水しぶきが上がった。
待望のライズ。
河原に座って次のライズを待つ。
あたりはクリーム色のメイフライ達が乱舞している。
十数分経った頃、二つ目のライズが・・・
キャストしてみたい気持ちも確かにあったが、釣れなかったら悔しいだろうし、 釣れてしまうとなんだか悲しい気持ちになるような気がして、キャスト出来なかった。
真っ暗になるまでただぼんやりと川面を見つめていた。
三つ目のライズは起こらなかった。
今日はとても楽しかったから、ライズの「答え」はまたの機会に探すとしよう。o(^-^)o