6月29日、兵庫県北部といっても、いつもとはちがう渓に入ってみました。
日曜日の夜遅くまで降り続いた雨は、僕の「行く気」をすっかり削いでしまっていた。
けいさんも用事があるとかで、「ま、たまには嫁さん孝行でもするかな・・・」 とTVの前でぼんやりしていたら、天気予報が「明日は北部から回復・・・」と悪魔の囁き。
「そんな誘いには乗らないぞ!」と久々に買った釣り雑誌をパラパラめくっていると、 火に油を注ぐ結果になってしまった。(^_^;



だいぶ増水している。
2:30am、車に荷物を積み込んで、霧の中を出発。さすがに眠い。
が、走り始めて30分ぐらいたった頃、突然の土砂降り。いっぺんに眠気が飛んでしまった。
帰るか、このまま行くか?ほんの一瞬考えたけれど、 「きっと局地的な雨や」と声に出して自分に言い聞かせる。(^o^;

明るくなった頃、川に到着。下流部はかなり増水していて、メコン川状態だ。
なるべく上流部に・・・と、車を走らせる。
上流部は、まだ水量はかなり多いものの、それほどひどい濁りではない。
一寝入りしてから川にはいることにした。

身支度を整え、ティペットにフライを結ぶ。
たまにはちがうフライでやってみようと、エルクヘアーカディスをチョイスした。


なぜか、手だけの写真 (^_^;
そんなアホな(T^T)
流れのあるところでは、まったく反応がない。
そこで、岸際のほとんど流れのないところにキャストしたら、やっと反応があった。
ところが、そこそこの型なのにフッキングできない。(T_T)
遅い流れなので、フライが見切られてしまうのかな?

そんなこんなが何回か続いたあと、やっとフッキングできた。22cmのアマゴだ。
写真と撮ろうとランディングネットから取り出し、シャッターボタンを押した瞬間に魚が跳ねた。
写したあとだから大丈夫だと思っていたんだけど・・・
デジカメって、シャッターボタンを押してからシャッターがおりるまで、タイムラグがあるのね(T^T)


フライ=エルクヘアーカディス
アマゴ 18cm


気落ちしたまま川を渡ろうとしたら足を滑らせ、右袖をびしょびしょにしてしまったり、 高巻きの途中ににっちもさっちもいかなくなったりといろいろあったが、 やっとの事でアマゴをゲット。

今度こそ・・・と慎重に写真を撮っていると人の気配がする。
辺りを見回すと、橋の上にバケツを持ったおじさんがこちらを見ていた。

アマゴをリリースしたあと、近寄って話しかける。
こんな努力が魚の棲む川を育てる




おじさん達は漁協の方達だった。
稚魚放流だそうで、8cmぐらいのアマゴを放流していた。
お願いして、写真を撮らせてもらう。

こんな努力が魚達の棲む川を育てているんですね。(^o^)

しばらく話をしたあと、ふと足元を見ると、放流されたばかりのアマゴ達が群を作って泳いでいた。
思わず「がんばれよ!」と声を掛けたくなるような光景だった。



少し早いけれど、「赤ちゃん達を釣ってしまっては大変」と、川をあとにした。
あまり釣れなかったけれど、なんだか幸せな気分になれた1日でした。


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