アクリル用接着剤については
別表の通り、
溶剤型接着剤・溶液型接着剤・重合型接着剤
の3種類があるようです。 このうち重合型接着剤は、接着強度に優れているものの、 個人で使うには手間が掛かりすぎて不適だと思います。 溶液型接着剤が手に入れば、一番いいのでしょうが、 一般に売られているのは溶剤型接着剤のようです。 ここでは溶剤型接着剤を使った接着法を紹介します。 溶剤型接着剤は充填性がないので 接着面はなるべく平坦に仕上げなければなりません。 耐水ペーパーを使った水研ぎで、少なくとも#800、 できれば#1200程度で仕上げて下さい。 また、十分な接着剤を使うことで乾燥を遅らせ、アクリルを膨潤させることによって わずかな隙間なら接着できるようです。 アクリメイトと呼ばれる薬液を、 接着剤に対し1〜2%加えてやることで乾燥を遅らせる方法もあります。 接着剤は一般に注射器を使って注入するのですが、 この場合ディスポーザブルはピストンが重く、 接着剤を均一に押し出すのが難しいようです。 ガラス製の注射器は、逆にピストンが軽すぎるようで、 注射筒を水平に近い状態で使わなければなりません。 ( 結構苦労しました(^_^; ) ポリエチレンの注油器の方が使いやすいかもしれません。 (試したことがないので、やってみた方のレポートをお待ちしたいと思います)(^_^; 接着面に接着剤を注入する場合、接着面同士を密着させたまま注入するより、 毛管現象が期待できる程度のわずかな隙間を作って注入したほうが、 より多くの接着剤を注入できることになり、膨潤度を高めることが出来ます。 僕はこの隙間をつくために、電線の中の細い銅線を使いました。(^o^) (隙間をあけすぎると気泡が出来やすいので注意) 接着剤を注入したらこの銅線を引き抜き、 数秒間膨潤させてから重しを乗せて圧迫する方法を採りました。 とにかく「接着は慣れ」ですので、 端切れを使って何度か試してみることをお勧めします。(^o^) なお膨潤法で接着した場合、乾燥時間が長くかかり、 その間は接着部はゴムのように柔らかい状態にあるので、 次の作業にかかるには 1週間程度放置乾燥する必要があります。 |