歩くと走る

私は、歩くのがとても速い。

関西人は一般的に歩くのが速いと言われているが、私より速く歩く関西人を未だに見たことがない。

町中を歩いていても、道行く人々を「動くパイロン」としか見ていなくて、いかに人々をすり抜けて素早く目的地に到達するかを考えている。

そんな時、知人とすれ違っても私から気が付くことはほとんどなく、相手方から呼び止められてそこで初めて気が付く事が多い。

でも、大きめの声や、目立つ呼び止め方をされれば気が付くが、小さめの声や控えめな呼び止められ方だと、「動くパイロン」としてしか見ていないので、気づかないことが時々ある。

かわいそうなのはその呼び止めた人で、すれ違いざまに「やあ」と手を上げても速歩きの私にタイミングが合わず、私の後ろを歩いている人に手を上げた格好になってしまい、後日「上げた手をどうごまかすか大変だった」とのクレームを受けることがある。(笑)

逆に、車で走っている時は、常に周囲に神経をとがらせて走っているので、知人の車とすれ違っても多くの場合、こちらが先に発見する。

前後左右の車との間隔はもちろんの事、その種類と運転者の種別はだいたい把握しているし、後ろに白バイやパトカーがいないかどうかも常にチェックの対象にしているからだ。

歩くときは相手方が先に気づき、走っているときは私が先に気づく(事が多い)。あなたの場合はどうですか?