理解しがたい貼り紙

先日、とある県で我が国最悪の原子力関連の事故があった。

それに関連し、近所のスーパーでは「当店では○○県産の製品は扱っておりませんので、どうかご安心してお買いまわり下さい」という貼り紙がしてあった。

見た瞬間、私は目を疑うと同時に経営者の神経を疑った。

事故の起こった県では短期的な対応策を必要としている事もさることながら、農産物や海産物の買い控えが発生しないよう中・長期的な対応策も懸命に模索中のはずだ。

それにもかかわらず、被害者の神経を逆なでするような貼り紙を堂々と貼るとは、一体何を考えているのだろうか?

その店は、「私は利己主義者で、自分の店の売り上げさえ落ちなければ、困っている人の事なんか知ったこっちゃないですよ〜」と自ら宣伝しているようなものだと思う。

それとも、消費者はバカだから、文面だけの言葉につられて本当に安心して買うとでも思っているのだろうか?
バカにするんじゃねーや!
利己主義を看板に掲げるような店からは誰が買いますかってーの!

・・・って思ったら、みなさん結構気にせず買っているみたい(^^;
経営方針を疑わざるを得ないような店から、よく買う気するね。
店もバカなら消費者もバカだ。

貼り紙の責任者が仮に逆の立場に置かれた時、取引先に対して「消費者を安心させる為、私の産地の商品は買って頂かなくて結構です」とでも言うのだろうか?
もし本当にそうなら、「消費者の為」という大義名分を貫く意味では絶賛ものかもしれないけどね。