私が今から語ることは、自分でもトラウマかどうかは解りません。
しかし、子供の頃の思い出として強烈に印象に残っていて、それが今でも影響していることは確かです。
小学校のあるテストの時、「次の問題の中から正しいと思うものに○をつけなさい」という問題がありました。
設問は5問くらいで、何個○をつけるのか書いてありませんでした。
一つしか正しくないと思えば一つに○を打ち、全部正しいと思えば全部に○を打てば良いと思ったのです。
問題を読んで、私は全部正しいことが書いてあると思って全部に○を打ちました。
採点後、先生が「全部に○を打てば全部正解だと思ったの?こんな事されたんじゃ採点のしようがないじゃない」と私を非難してきたのです。
こうなると小学生の事だから、よってたかってみんなで私を卑怯者呼ばわりし始めました。そんなにしてまで点数が欲しいのかと。
「へ? 採点のしようがない? ×が正解のものに○を打ったら、その分減点すればそれで済む事じゃないか。私は純粋に全部○だと思ったからそうしただけだ!」と思いましたけど、一旦クラスの中の流れが私への非難に変わると、そう発言したくても出来るものではありません。
私が普段から“行いの悪い児童”だったら、先生もそう思うかもしれません。(思っても、それを口にしてはいけないことではありますが)
でも、当時の私は至っておとなしく真面目な児童だったのに、突然身に覚えのない事で先生からもクラスのみんなからも悪者扱いされたのです。
しかも、学校の先生がきっかけで!
普通の大人どころか信頼していた学校の先生にまで裏切られ、「大人は偽善者か悪人だ」「大人なんか信用出来るもんか!」という考えに強烈に傾いて行ってしまったとしても不思議ではありません。
<このお話は続きます>