Chamomille Highlands

街歩き森歩き

ふらりと出かけた街や森です。
みなさんのおすすめの場所はどこですか?

小剣先山(東京都小笠原村母島)

小剣先山頂上からの眺めです。沖村の集落と港が見えます。沖に見える島は向島でしょうか。
 小剣先山は沖村から気軽に出かけられる小さな山です。山道に入ってから頂上までは15分くらい。小さいながら小笠原らしい森を楽しみながら進み、村全体を見渡すことのできる頂上に立つことができます。港の向こうに見えるのは、方角から考えると名前もそのものズバリの「向島」でしょうか。ちょっと時間のある午後に登ってみました。
左に行く道は「岩場」、右に行く道は「階段」であることを示した看板が立ってます。
 気軽に出かけられる山とはいえ、水くらいは持っていった方が安心です。小笠原ではこまめに水分補給をすること。山道をどんどん進むと分岐点にさしかかります。岩場と階段のどちらから行っても頂上に行けるので、お好きな方をどうぞ。今回は岩場から登り、階段から下ることにしました。岩場は思ったよりも狭くて急でもろいので注意が必要です。
頂上から登ってきた岩場を見下ろしたところ。立体写真です。
 分岐点で階段を選んでも、頂上付近は岩場です。足下に注意してください。どんな感じかは写真を平行法で立体視してください。
頂上にある小剣先山の標識の横には大砲か何かが残ったままです。
 頂上には戦争の跡が残っています。大砲と呼ぶには小さいでしょうが、戦時中に設置されたものでしょう。小笠原の山に入れば、これよりももっと大きなものも随所で見かけることができます。
シマオオタニワタリの写真です。シマオオタニワタリの胞子嚢群を拡大したものです。
 帰りは階段から下りました。小笠原に来たらシダを見よう。これはとても大きな葉を持つシダ、シマオオタニワタリ (Asplenium nidus) です。シダを見るときには歯の裏の胞子にも注意しましょう。種類により胞子の付き方が異なっています。
道の両側にセイロンベンケイソウが群生しています。
 光のよく当たる道の両側にセイロンベンケイソウ (Bryophyllum pinnatum) が群生していました。セイロンベンケイソウは乾燥に強く、葉が一枚あれば葉の縁に小さな芽をどんどんつけることから、観賞用にされているのを見かけることがあります。繁殖力の強さからここでもどんどん増えたのでしょう。これだけ生えていると圧巻です。

2003.07.09


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