AWACS浜松に到着 実用試験を開始へ
日本に初めて導入される最新鋭のAWACS(早期警戒管制機E767)2機が25日午前、米国から配備先の航空自衛隊浜松基地(浜松市)に到着した。ボ−イング社の旅客機B767を米軍が改造して監視用レ−ダ−などを取り付けた特殊な機体で、米国から乗り組んで来た隊員らを航空自衛隊幹部らが出迎えた。

B767は引き渡しを受けたシア卜ルからハワイを経由して浜松に入った。全長約49メートルの機体は整備されたばかりの真新しい滑走路に着陸すると、幹部らが待つ格納庫前に。降り立った隊員らが到着を報告した。
幹部を代表して試験飛行を担当する開発実験集団司令官の岡本智博空将が「E767は専守防衛をむねとするわが国の防衛において大きな力となりえるものである。全力で実用試験の完遂にまい進されることを要望する」と実用試験を担当することになる隊員らに訓示した。

(平成10年3月25日付静岡新聞夕刊より)
AWACS引き渡し
25日に浜松基地配備

【ロサンゼルス11日共同】

最新鋭の空中警戒管制機(AWACS)E767(2機)が日本に初めて導入されることになり11日、米シア卜ルのボーイング社本社近くで同社から防衛庁への引き渡し式が行われた。25日に浜松市の航空自衛隊浜松基地に配備される。

AWACSは、機体の上に監視用レーダーを搭載、空中から航空機情報を収集する。航空自衝隊が使っているE2C早期警戒機に比べカバー範囲が広く、低高度の監視能力も高い。
収集したデータは有事の際は米軍にも撮供されるため『米軍の武力行使との一体化を意昧する』との批判も出ていた。

1機の値段は約570億円。防衛庁は1998年度末に、さらに2機の引き渡しを受ける予定になっている。

(平成10年3月12日付静岡新聞夕刊より)