私のPC−9821 Cx3(改)は完全に沈黙しました・・・

5月10日の日曜日、私の使っているコンピュータ、NECのPC−9821Cx3(改) (メモリ16M増設、セカンドキャッシュメモリ512K増設)のハードディスクが突然クラッシュしました。復旧を試みるも、ハードディスクの回転が途中で止まってしまう状態・・・。MS-DOSをフロッピーディスクから立ち上げてデータの救出をしようにも、もはやハードディスクへのアクセスができません。しかも、このような事態をまったく想定していなかったがために、私はデータのバックアップをとっておりませんでした。すぐに修理に出し、ハードディスクを交換することで故障は完全に治りました。しかし、今までに蓄積していたデータはお星様になってしまいました。アプリケーションはCD−ROMから復活させることができます。また、インターネットから手に入れた情報も根気と時間さえあれば何とか前に近い状態に戻すことはそう難しいことではありません。しかし、パソコン通信の記録は二度と戻ってきません。また、メールアドレス帳も完全に消失してしまいました。すべてコンピュータ管理しようとしてプリントアウトしたものを用意しておらず、また、これすらもバックアップをとっておりませんでした。まことに申し訳ございません

つきましては、このホームページをご覧になっている方で今までに私とメールのやり取りをした実績のある方等、以下に連絡を下さいますようお願いします。もう一度アドレス帳を作り直します。別にメールの本文がある必要は特にはございません。差出人名とメールアドレスだけご記入下されば結構です。また、今までに私に送られたメールの内容、私が送ったメールの内容も合わせて送ってくださいますと嬉しいです。

hikubota@mua.biglobe.ne.jp

皆様方、重要なデータは必ずバックアップしておきましょう。現在システムを復旧していてつくづく思うことは、一度失ったデータは二度と復活できないということです。病気になって健康のありがたみが分かるように、ハードディスクがクラッシュしてはじめて普段何気なく使っていた環境のありがたみが分かるものです。特にバックアップした方がよいと思ったものを以下にあげますと、

1.アドレス帳、通信記録等 : これは本当に復活できません!メールアドレスは普段から会っている人や住所・電話番号を知っている人は比較的簡単に知る事ができますが、あまり会えない人、住所が転々とするためメールでの交流を中心としていた人、外国に行ってしまった人(私の友人で一人該当者がいらっしゃいます。お願いします。もう一度メールを送ってきてください!)等になると大変です。今の私のように相手からメールが来るのを待つだけということになってしまいます。アドレスは手書きでも十分です。とにかくバックアップをとっておきましょう。

2.自分で作成したデータ : ワープロ等で自分が作成したデータは、もちろん自分だけのものですから、どんな内容のものかは自分しか知りようもなく、それをとっておくことができるのも自分しかいないわけです(この文章は1日で一気に、しかもビールを飲みながら書き上げており(この時点ですでに350ml缶2本があいておりそろそろ3本目に突入)、このあたりになると文章も支離滅裂になってきております)。どこかの保険のコピーではありませんが、「誰も守ってくれません、データはあなた自身で守るもの」というわけです。

3.インストールしたソフトのリスト : これはバックアップというものではないかもしれませんが、どこのフォルダに何のソフトをインストールしていたか、このソフトはどこから手に入れたか(何月号のどの雑誌の付録CDか、インターネットからか、違法コピ・・あ、これは冗談ですが)等の情報があるとかなり助かるものです。ファイルの構成の記録方法は、まずDOSプロンプト(いわゆるDOS窓)を起動し、たとえばAドライブのすべてのファイルを記録するのならば、 DIR A:\ /S >C:\ADRIVE.TXT とすれば、Cドライブ(98シリーズならばフロッピーディスクですね)にADRIVE.TXTという名前のファイルができており、そのファイルにはAドライブのすべての構造が記されております。もっともドライブの全ファイルを記入してあるわけですからファイルの容量はかなり大きくなってしまいます。全ファイルではなくてもフォルダの構成だけで良いのでしたら、TREE A:\ /F >C:ADRIVE2.TXT とすればCドライブのADRIVE2.TXTというファイルの中にAドライブの全フォルダの構造が記されたファイルができているはずです。もっともTREEコマンドはWindows95プレインストールのパソコンには入っていませんので別途MS−DOSを購入するか、どこからかコピーしてくるか(これこそ違法コピーかもしれませんが)する必要があります。

4.自分で鍛えたFEPの辞書ファイル : FEPというのは、ATOKやMSIMEといったような日本語変換ソフトのことです。これは、使っているうちに自分がよく入力する単語や癖などを覚えていくために、だんだんと使い勝手が良くなっていくものです。この辞書ファイルがなくなってしまうと、インストールし直しても使い勝手については1からやり直しといったことになってしまいます。この辞書ファイルは拡張子がDICの形になっているものが多く、新たにFEPをインストールしても、自分が鍛えた辞書ファイルに置き換えてやることにより今までどおりの入力環境を取り戻すことができるはずです。

5.CONFIG.SYS,AUTOEXEC.BATのファイル : これはMS−DOSを使っている人だけに関係することですが、この両者のファイルはX特に重要なものであり(当たり前ですが)、バックアップはぜひとも必要なものです。余談ですが、私はゲームなどの環境毎に起動ディスクを用意しており、そのためにある環境についてはこの両者のバックアップをフロッピーディスクにとっていたという形になっています。ところが、一番よく使う、ハードディスクに記録していた両者のファイルを消失してしまいました(ハードディスクからのMS-DOS起動をしたいがために、たかだか1.2GBのハードディスクを1GBと200MBとの二つのパーティションに切って使っていました)。現在Windowsの環境の復旧が精一杯で、DOSまで手が回りません。DOSはカスタマイズのしがいがありますから確かに面白いのですが、逆を言えば今のように忙しいときにはただただ面倒なだけかもしれません。わざわざメニューソフトまで組んでマウスで一発起動という環境にしていたのですが、すべてやり直しです。DOSに関しては、この2つのファイルだけでなくある程度環境は保存しておいた方が良いと思われます。

以上、私が思ったことをそのまま記してみました。コンピュータの上級者の方から見ればもっと重要なデータは他にも沢山あるとの謗りは免れないところですが、とりあえず趣味でコンピュータを使っている範囲内ではこんなところだと思います。そういえば内容がWindowsやMS-DOSに偏りすぎてしまいましたが、もともと私は林檎のコンピュータはほとんどわからないので書くことはまずありません。しかし、1.2GBのハードディスクの内容がなくなっただけでこれだけ苦労しているのですから、今現在の数GBの容量は本当に復旧が大変だと思います。日ごろのバックアップは本当に大切です。

ここから先は私が思ったことをただ書き連ねただけの文章です。興味のある方、私と同じくハードディスクのクラッシュの経験があってその悲劇を共有できる方、退屈な方、等はお読み下さい。本当は身長補完計画の途中経過を記そうかとも思いましたが、この時点ですでに缶ビール三本+ブランデーが入っており、明日も普通に仕事があるので(ちなみに現在時刻は午前0時20分、しかも最近毎日3時間以上の残業があり、仕事でとても疲れている状態です)、とても普通に書ける状態ではないのでとりあえず今回のことについて起こったことをだらだらと書いていきたいと思います。まず最初にハードディスクの異常に気がついたときはきわめて極普通にコンピュータを立ち上げようとしていたときでした。電源スイッチを入れますと、98シリーズ特有の「ピポッ」という音が聞こえまして、次にメモリのチェックが始まりました。いつもどおり数値が気持ちよく上がっていきまして31Mのところでストップ(メモリの実装は32Mですが、98シリーズでは1M少なく表示されます)、次にハードディスクの回転が始まりました。いつもならここでだんだんと回転の音が高くなっていくのですが、このときは途中で回転が止まる音が!そしていつまで経っても次のステップに進みません。しばらく待っていると再びハードディスクが回転、そして停止。その繰り返しが2〜3回繰り返した後、「No system files」の文字が表れるではないですか!何回繰り返しても同じ事ですので、次にテレビを立ち上げてみることにしました。PC−9821Cx3は、実は知る人ぞ知るキャンビーでありまして、テレビやCDプレイヤーとして使うこともできるのです。私も周りの人も冗談で、このコンピュータはあと5年立てばテレビだな、という話をしていましたが、リモコンからテレビを立ち上げてみますとやはり立ち上がらず、「ハードディスク使用不可」の文字が表れ、「マニュアルを見て解決してください」云々と書いてあります。もちろん、この時点でマニュアルはすでに座右に携帯・熟読しておりまして、こちらとしましては、マニュアルに載っていないから何とかしてほしい、という状態だったのです。その後、フロッピーディスクから起動を行いましたが、結局ハードディスクは回転しないのではじめから無い物と認識されたらしく、「B:」と入力しても、ただ「無効なドライブの指定です」という冷たい返事が返ってくるだけでした。さすがにあきらめ、NECのサービスセンターに修理の依頼を頼みますと、「ハードディスクのクラッシュに関してはデータの救出はできない、修理の費用は大体5〜6万円位」ということを聞かされました。この時、私は確かに戸惑いました。というのは、今度でるWindows98にむけて、今あるコンピュータをパワーアップして使い続けるか、あるいは最新の最廉価の本体だけを購入し、今あるコンピュータとネットワークを組んで用いる、という二つの選択肢を、ハードディスクの故障前から考えていたからです。それならば、最廉価版(PC98−NXのPC−VS16F/EZAA2、実売価格11万円弱程度)を買って(もちろんこれでも故障したパソコンよりは高機能)、キャンビーを手放そうかとも思ったのですが、さすがに2年近くも使い続けていると愛着も出てきており(この辺がキャンビーの魅力、というか魔力なのかもしれません)、修理を依頼することにしました。もっとも、修理前に自分でハードディスクを交換すれば良いのではないかと思い、実際にパソコン本体のケースをあけてみたりしたのですが、キャンビーは作りが特殊らしく、まあもともとが狭い筐体に様々なものが詰め込まれすぎているといった感じなのですが、金具も特殊なものを使っており、フロッピーディスクドライブとハードディスクドライブが一体化させたような金具でとても素人の手に負えないという事が分かってあきらめました。もっとも私もメモリやセカンドキャッシュメモリの増設を一人でやった事があったのでこれくらい大丈夫だと高を括っていたところもあったのですが・・・。結局修理にだすことにしました。その間約2週間、何と長かったことでしょうか。パソコンが使えない、インターネットができないといったことは勿論、わたしはこのパソコンをテレビ代りにもしていましたから、テレビが見られない(と言いましてもあまりテレビは見ませんが)等、生活にハリが感じられない時が過ぎました。確かに多趣味とは言えない私ではありますが、思えば最近、残業だらけでほとんど自由な時間を持っていない自分に改めて気がつきました。パソコンが使えませんとあとはファミコン(この場合のファミコンというのは任天堂の初代のテレビゲーム、ファミリーコンピュータのことではなく、一般的なテレビゲーム全てのことを指します、念のため)しかありません。しかも今はなぜか今時ドラゴンクエストVIをやっておりまして、どこまで進んでいるかともうしますと・・・これ以上は推理小説の犯人を教えるようなものですので割愛させていただきます。話を元に戻しましょう。とにかく非常に不便な思いをしていたわけであります。さて、修理が終わって自分のところに再びコンピュータが戻ってきたときはさすがに喜びました。私は車を持っていませんから、寮から最寄りの駅まで徒歩、電車に乗って2駅、さらにそこから徒歩でサービスセンターまで行くもので(しかも帰りはコンピュータ本体が荷物として加わる)、往復だけで疲れてしまいました。何とか寮までたどり着き、セットアップを行ってスイッチを入れました。そして「ピポッ」という音とともにメモリチェック、そしてハードディスクの回転が・・・始まりました。しかし、何かが違います。そうです、ハードディスクを完全に交換してしまったので、その回転音が違うのです。前の異様に高かった音に対して新しいディスクは少し低めの音。また、ハードディスクの中もただフォーマットして最低限のMS−DOSが起動するだけのシステムが入っているだけの状態です。ハードディスクの容量は前と変わらず1.2GB。パーティションはきらずにフォーマットされておりました。本来ならばこの程度の容量ならばパーティションはきらない方が良いのですが、私は今までひねくれた使い方をしておりまして、MS−DOSのゲームをしたいがためにDOSが起動できるBドライブを作っていたのです。まだまだDOSの資産は残っていますし(といってもゲームですが・・・。また、98のDOSのゲームといっても変なものを想像しないでください。ゲームのほとんどはこの前和議を申請したコンパイルのディスクステーションです。内容は健全です。)、フロッピー起動よりハードディスク起動の方がはるかに速いので、やはりパーティションをきることにしました。FDISKコマンドで領域を開放した後、1GBと200MBの二つにきります。とりあえず、DOSの環境構築は後回しにして、まずはWindows95のインストールを始めました。まあ、CDからのインストールですから楽なものです。しかし、会社や友人のコンピュータには何度か95をインストールしたことがありましたが、自分のコンピュータにインストールしたのはこれが始めてです。もしかしますと、プレインストールタイプのコンピュータを購入した初心者のユーザーはかなり挫折することが多いのではないでしょうか。Windowsのインストールが終了した後、ドライバの設定でちょっとしたいざこざがありまして、結局もう一回インストールし直すはめになりましたが、とにかく無事にインストールすることができました。さて、次は肝心のシステムの復旧ですが、何しろ何一つバックアップをとっていません。CD−ROMのあるアプリケーションは簡単に入れ直すことができますが、それ以外はお手上げの状態です。とりあえず、インターネットエクスプローラー4.01とDirectX5をインストールし、デフラグをかけます。インターネットの設定も終わり、さあこれから他のアプリケーションも復旧させよう、と思いましたが、インターネットを使えるようになったらついそれをやりたくなるというのが私の意志の弱いところ。結局他にシステムを復旧させることなく再びインターネットにはまって今に至っています。皮肉なことに、サーバーに登録してあるこのホームページは無事でして、それを再び私のハードディスクにダウンロードしていてこのように更新をしているというわけです。

さて、今現在半分以上酔っている状態ですが(ちなみに私が完全に酔っている状態というのは記憶を無くしている、或いは倒れているということを指します)、気がつけば駄文がこんな量にまでなってしまいました。最後に今後のこのホームページの予告です。まず、身長補完計画、この続きを発表します。とりあえずまだ続けていますので途中経過といったところです。次に、私が最近はまっているエミュレータについて紹介したいと思います。もっとも私の知っている範囲内の部分だけであり、他のホームページにはそれこそ詳しく紹介してあるページはいくらでもありますが、私なりに特徴を出していきたいと思っています。さらに、私は青春18切符を使って気ままに一人旅(徘徊?)をする趣味がありますが、私が乗車した鉄道の中で、特に景色が美しいところ、おいしかった駅弁等を紹介するような企画も考えています。ただし、私にその土地の名物、名所等を尋ねても無駄です。何しろ私の旅行では1日の7割が列車の中、後の3割が宿泊であり、その土地に降り立つことは列車の待ち合わせでもない限りほとんどないからです。とりあえず今は仕事がかなり忙しい状態でありまして、仕事とドラクエVIが一段落ついた状態で更新したいと思っています。あまり当てにせず覗いて見てください。

 

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