7:00 西バイの丸忠でサンドイッチを食べていると、落合さん夫婦が約束の時間どおりやってきた。廿日市ICから高速に乗り、一路柳井に向けて車を走らせた。 7:45 ゲートオープンの時間ピッタリに柳井スポーツランドに到着した。少なくとも第1戦は有料だったが、今回は一般客は無料だった。またスケジュールでは午前中にレースが終わり12:30からの賞典でおしまいとなっており、午後からは一般走行が可能となっていた。各クラスのエントリ数は、SDが7台、SS86が5台、PVが3台とちょっと閑散とした感じだが、子供連れが多くほのぼのとした感じで、まぁこれもアリかな...と。セトウチからはPVクラスに落合さん、SDクラスにニューフレームの友森さんの二人がエントリだった。セトウチの社長も朝からコースに来ていた。 SDクラスは最低重量が130kgになったとのこと。友森さんは5kgのウェイトを取り付けていた。あとから判ったことだが、PVは逆に135kgから130kgに変更されたとのこと。オーバーウェイトの落合さんはちょっと辛い。SS86に関しては不明だが、恐らくPVと同じく130kgだろう。みんな着々とマシンを組み立てていた。 8:50ごろドライバーズミーティングがコントロールタワー前で行われた。そこでSS86とPVクラスを予選第2ヒートまで混走にするとのこと。またタイムトライアルは正順で行われることになった。 まずはSDクラスの公式練習が始まった。友森さんはニュータイヤの感触を確かめながら、コースを周回していた。ゼッケン1がみるみるうちに追いつき、追い越され、そして離されていった。ニュータイヤだったが思うようにタイムは上がっていないようだった。 次はSS86,PVクラス混走での公式練習が始まった。34秒後半で周回を重ね、時々34秒中盤というタイム。他の2台がどんなタイムか測ろうとしたら、ゼッケン9の佐々木選手がストレートエンドでエンジンを焼き付かせコースアウトしてしまった。幸い大事にはいたらず、マシンにもダメージは無さそうだった。もう一台は34秒46だったので、もうちょいタイムを上げたいところ。 続いてタイムトライアル(以降T.T.とする)が始まった。ゼッケン3の友森さんは2組目のスタート。1コーナ入り口の電光掲示板には36秒769というタイムが表示されていた。ちょっと厳しいタイムだったが、以外に他のドライバーもタイムが伸びず4番手のポジションをゲット。しかしトップとは1秒以上も離されてしまった。 SDのあとSS86クラスのT.T.が始まったが、引き続きPVクラスも始まるので、1コーナ近くのダミーグリッドで待機していた。SS86クラスの5台なんてあっという間に終わり、すぐにPVクラスのT.T.が始まった。まぁPVクラスは3台なので、そんなにT.T.のタイムに神経質になる必要はないのだが、SS86に抜かれてはちょっとね。公式結果では34秒808で落合さんはT.T.を終えた。戻ってきた落合さんは自分の走りにちょっと不満そう。しばらくゼッケン9の佐々木選手のタイムが表示されていなかったため、2番手のタイムだったのだが、しばらくして33秒838というタイムが表示され、落合さんは1秒も離されて3番手に落ちてしまった。そうとう厳しいレースになりそうだった。T.T.のあと落合さんは2コーナでのブレーキング時のマシン挙動に対処するためリアトレッドを変更。これで予選第1ヒートに挑む。 SDの予選第1ヒートが始まった。T.T.4番手の友森さんは2列目外側からのスタートだが、内側の3番手がなぜか1台分のあいだを空けてローリングするため、楽々と3番手に浮上。しかし、レース序盤の1コーナ立ち上がりでラインをミスって4番手に後退。あとで聞いたところ、フロントのグリップ感が少なくアンダーになってしまったとのこと。そのままの順位で第1ヒートを終えた。 友森さんのお迎えに行き、重量計測を行ったら、すぐにダミーグリッドへ走る。ピットも忙しくなってきた。SS86とPVクラス混走で予選第1ヒートが始まった。ちょっと押し掛けが足らなかったのか、エンジンが吹けていかない。ちょっと心配してみていたが、無事1コーナを駆け上がっていった。すぐにピットに戻りラップタイムを測る準備を始めながらローリングを見守っていた。混乱もなく日章旗が掲げられスタートした。2周目、早くも落合さんは3コーナで仕掛けた。ゼッケン7の槿(むくげ)選手のインを差してポジションアップ。しかしゼッケン9の佐々木選手がぐんぐん後続を離し独走状態。落合さんは2番手のポジションを危なげなくキープして第1ヒートを終えた。 友森さんは第1ヒートと同じ2列目外側から予選第2ヒートをスタートした。ゼッケン6末岡選手のミスに乗じてポジションを上げたが、レース中盤Zコーナの進入でブレーキミスしたのかインを開けてしまい、再び4番手。これもアンダーが出たとのことだが、アンダーだけでなく、アンダーのあとにオーバー気味になるとのこと、まだニューフレームのセットが決まっておらず手探り状態のようだった。 第2ヒートは1列目外側からのスタートした落合さんは、序盤からトップを追いかけるが、まったく歯が立たず、あっという間に差をつけられてしまった。中盤後ろにいた3番手が突然ピットイン。決勝に備えてキャブをセットしていたようだった。さすがに3台しかいないと、こういう作戦もありよね。タイミングよくピットアウトしてトップの後ろについたものの、それが最終ラップですぐにチェッカーが振られてしまった。 決勝前に友森さんはフロントのジオメトリを変更しグリッドについた。「一つは抜きましょう。絶対抜けますよ。」と声を掛けて、ローリングに送り出した。決勝も2列目外側からのスタート。トップ2台から離されていく中、序盤にZコーナ進入で、ゼッケン6のインを差したが、うまくラインをクロスされ差し返されてしまった。その後前を行くゼッケン6にピッタリとついたままレースは終盤に。今一つ抜きどころがなく、これまでかと思った瞬間、ここぞとばかりに3コーナでインを差し3位に浮上。抜いた直後は所々ミスっていたが、落ち着きを取り戻すとジリジリと後続を離して行き、そのままチェッカーを受けた。決勝後、3コーナだけは最後まで取っておいて、それまではZと2コーナでプッシュしていたとのこと。とりあえず満足そうな友森さんだった。 SS86の決勝が行われている間、セトウチからはエントリがないため、ちょっとした息抜きタイムとなった。落合さんはリアトレッドを変更するかどうか考えていた。大した変更ではないとのことなので、それぐらいなら変えても変えなくても大差ないだろうから、変えておく方が精神的にベターとアドバイスしてグリッドに送り出した。3台でのローリングは非常にさみしい感じで、なにも問題なくスタートした。グリッド順のまま1コーナを立ち上がってきた。とにかく序盤でトップに出ないことには、話にはならないだろう。落合さんもそれがよく判っているようで、序盤のタイムは今日自己ベストの34秒2台。だがトップを行くゼッケン9はジリジリと後続を離し始めた。というより落合さんのタイムが若干落ちていたのだった。レース中盤3番手のゼッケン7が最終コーナを立ち上がったところでストップ。エンジンが焼き付いたのかメカニカルトラブルなのか、よく判らなかった。これでコース上を走っているのはたったの2台。気がつくと落合さんとトップとの差が詰まり始めている感じだった。しかしタイムは伸びていない。どうもゼッケン9は手を抜き始めたようだった。懸命に追いかける落合さんだったが、そのまま20周が過ぎチェッカー。ちょっと悔しいレースとなってしまった。 決勝はお昼過ぎに終わり、12:30ごろほぼ予定どおり賞典が始まった。友森さんはSDクラス3位で表彰台をゲット。PVクラスは3台エントリのため、表彰台は1位のみ。ポイントもつかない。しかし各クラスにブービー賞が用意されており、上からも下からも2番目の落合さんは、2位かつブービー賞ということで、とりあえず手ぶらで帰ることだけは避けられた。 次回柳井シリーズ第5戦は7月5日に行われる予定、がんばって練習して次回は参戦したい。
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