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『ももよ』の川柳 落書き帳

『ももよ』の川柳記録でございます。ごゆっくりご覧下さい。
『ももよ』以外は書き込み出来なくなっております。


雑詠
  Date: 2016年08月15日 (月)

明日がある家族の支え身にしみる
晴れ渡る空に感謝の蒲団干す
散歩道今日は早苗の若い道
同じ年愚痴も自慢も言えてよい
一日一善温かい両手のある限り
心地よく汗ばむ初夏のウォーキング

雑詠
  Date: 2016年07月15日 (金)

いつの世も老いは孤独な野のアザミ
嫌なこと忘れてしまう蒸しタオル
柔らかなことばで話す日暮れどき
生き抜いて汚れも傷もある両手
ピンク色まとい女はまだ捨てぬ
精一杯趣味と遊んで悔いはない

雑詠
  Date: 2016年06月14日 (火)

陽の光り吸った枕と夢を見る
朝餉の香今日の活力湧いてくる
暗雲を晴らしてくれた再検査
ぐっと握り苦労忘れた太い指
相槌と笑顔で本気言えぬまま

雑詠
  Date: 2016年05月14日 (土)

平凡な日々を愛する蒸かし芋
心地よい絆たしかめ日向ぼこ
人間が脱げず掟に縛られる
肺ガンも切らずに治すよき時代
放射線スポット治療で生きる欲

雑詠
  Date: 2016年04月15日 (金)

背中押す風と気の合う深呼吸
可も不可も人生すごす独楽の芯
人生の節目節目に恩が生き
偶然が偶然を呼ぶ世の不思議
夜の河泳ぐ女にあるいくさ

雑詠
  Date: 2016年03月12日 (土)

ローカルの気さくな旅にある平和
冬のバラ気高く香る老いの部屋
焼き餅の醤油の匂い亡母の味
いい予感空気は凛と澄み渡る
生きること振り返るときありがとう

雑詠
  Date: 2016年02月20日 (土)

潤滑油足して希望の灯は消さず
深追いはせぬ友情にほだされて
まっとうに生きよう棘を抜きながら
寄り道の数だけ人も徳を積み
薄くとも影よしっかり胸を張れ

雑詠
  Date: 2016年01月18日 (月)

着物から老いの知性が匂い立ち
火も水もさらりと受ける厚い胸
人生は鉛色でもたのしめる
どんな夢もみんな明日へ生きる糧
先見えぬ神の試練はなお続く
遠い日の愛宕詣りに足の豆

雑詠
  Date: 2015年12月15日 (火)

方言の笑いに煙る温泉場
謎解きのヒントくれた向かい風
転んでも起きるパワーがまだ少し
押されたら引いてみるのも生きるあや
スリルならほんのり甘い方がよい

雑詠
  Date: 2015年11月13日 (金)

満月に声かけながらポストまで
欠点を笑顔でかばう処世術
ぬるま湯のレベルでホッと息を抜く
労りは不要老後に光るもの
不揃いに育つ無果実無農薬

雑詠
  Date: 2015年10月12日 (月)

のほほんな人生もまた生きる道
やんわりと言ったつもりが渦を巻く
力まない暮らしは風も味方する
紫蘇を揉む自信に満ちた母の背
バランス取り合う二人家事その他

雑詠
  Date: 2015年9月14日 (月)

愚痴ひとつきらめく星にストライク
人生の谷間でパズル解きほぐす
巻き戻す記憶の線が細くなる
半音下げて生き様考える
長寿とはどう生きるかに価値がある

雑詠
  Date: 2015年8月15日(土)

いい匂いゆっくりめくる新刊書
丸い石素直な気持ちにさせてくれ
心はいつも空の蒼さにしておこう
幸せの音シャキシャキと自分の歯
七転び超えて神にもある情け
八・一五猛暑忘れぬ土踏まず

雑詠
  Date: 2015年07月12日 (日)

我を張らず人の言い分聞くゆとり
穏やかな空気に変える生き仏
七彩の風に連れられ来た花野
ふん切りを付け現世の綱渡り
悲しみをしっかりと抱く熱き胸

雑詠
  Date: 2015年06月15日 (月)

余る程自由一人の空間で
陽を受けて登りつめたい道がある
人許すこころも母の背に学ぶ
薫風の誘い道草して帰る
身の丈に合わせて耳を切り替える

雑詠
  Date: 2015年05月15日 (金)

ふる里が育ててくれた人情味
方言が響き合ってる青い空
さくら咲く自分の出来ることをする
胸の内明かすだけでも出る元気
高齢化玉虫色で生きてゆく

雑詠
  Date: 2015年04月16日 (木)

生き方の形それぞれ故たのし
母老いてお手玉の技あざやかに
陽を浴びて弱音を吐いた霜柱
思いぞれぞれ水仙凛と風を抱く
原点にもどるコーヒー飲みながら

雑詠
  Date: 2015年03月14日 (土)

結論が出るまでゆっくり待機中
夢未完十指にあまる欲抱いて
春の絵をあたためている牡丹雪
遠ざかる人を目で追う雪の朝
時差ボケも楽しからずや一人旅

雑詠
  Date: 2015年02月13日 (金)

ハッピーの雪降り積もる三ヶ日
長寿法見たり聞いたり笑ったり
まだ少し光っていたい老いの坂
水はひくく流れる人といて平和
未来永劫祈る平和とこしえに

雑詠
  Date: 2015年01月19日 (月)

忘却という妙薬で敵はなし
花ばさみ師走の風を締め括る
当たり前がままにならない余命表
美しい花の癒やしに触れる幸
六感が冴える海鳴り聞いてから

雑詠
  Date: 2015年12月15日 (月)

暮れいそぐ空望郷のカキアカネ
満天の星余生ゆっくり噛みしめる
前向きにとらえてゆこう明日がある
人生に正解はないあかね雲
取り替えた部品に回路つかがらぬ

雑詠
  Date: 2014年11月15日 (土)

無に遠くまだ思い切り四肢伸ばす
頑固さも少し曲げると丸くなる
ぬるま湯に侵り可もなく不可もなく
まだ熱くなれる一途なオミナエシ
人の道除けて通れぬ向かい風

雑詠
  Date: 2015年10月17日 (土)

大正の残像命の塩は枯らさない
友情の風にふわっと乗ってみる
咲く花も枯れ行く花も会者定離
手伝いは出来ぬが助言なら出来る
生かされて今日も心の糧を足す

雑詠
  Date: 2014年09月15日 (月)

朝顔の笑顔教えて散歩道
共白髪空気のような人といる
夏風邪にふっと遠のく亡夫想う
心根の軽さ誰とも歩調を合わせ
コーヒーの香りの中でホッとする

雑詠
  Date: 2014年08月16日 (土)

無に還る道を探して黄昏れる
物忘れ多忙なせいにして元気
無駄足も懲りずに運動だと思う
初夏の風吹いてパレット色作り
幸せがついハミングとなって出る

雑詠
  Date: 2014年07月15日 (火)

現世を維持することにいる努力
詰め込んだ夢がこぼれるコンパクト
時に毒吐いてすっきり同居中
絞っても知恵の雫は落ちてこぬ
何処までが平和かワサビ摺り下ろす

雑詠
  Date: 2014年06月16日 (月)

生きていてよかった良い人に会えた
前向きにゆっくりことは考える
何事もざっくばらんで人と和し
甘納豆老いの繰り言いつ終わる
食卓の笑いも食べて孫育ち

雑詠
  Date: 2014年05月12日 (月)

春の嵐めくるページの笑い声
老いたとは思わぬ空は美しい
くじけない白寿の人に励まされ
しだれ桜の見頃酔うた平和論
黄砂とは思いたくない春霞

雑詠
  Date: 2014年04月15日 (土)

重ね着が少し気になる春うらら
年の差は問わず楽しい趣味の会
母さんの笑顔ヒマワリ咲いたよう
年金の話で瓜はよく伸びる
思い出を積み重ねては明日を生き

雑詠
  Date: 2014年03月11日 (火)

冬薔薇の気高く匂う早春賦
写経する窓に月光舞い降りる
満点の星に願いの夢プラン
精一杯生きるわたしの指先
同じ歳どこから湧いてくるパワー
六地蔵静かに祈り香を焚く

雑詠
  Date: 2014年02月12日 (水)

点滴が箸に変わった回復期
労りのことばにそっと肩を寄せ
平凡な日々へ感謝をして生きる
頑固さは遺産一つ父ゆずり
潤滑油さすと無口が喋り出す
不揃いの野菜が届く母の愛

雑詠
  Date: 2014年01月14日 (火)

こみ上げる感動うすれ行く怖さ
程々に時間をかけて来たジョーク
罪をみな許して眠る冬木立
母だけに本音を書いておく便り
暖色を着よう静かに老いてゆく

雑詠
  Date: 2013年12月12日 (木)

秋色に染まるこころの旅に出る
年相応笑って茶化す物忘れ
秋風煮込み料理がほしくなる
野の花を活けて自然を慈しむ
鬼の目に涙かんとくうれし泣き

雑詠
  Date: 2013年11月11日 (月)

秋桜揺らす無邪気な風が好き
幸運の影と静かに時を待つ
耳よりの話笑顔が待っている
転んで来たボールを杖で止めてあげ
限界を耐えたヒットが陽をはじく

雑詠
  Date: 2013年10月15日 (火)

花のいのち知る蜜蜂の忙しさ
躓けば小石も岩に見えてくる
追憶をやさしく濡らすポストの朱
黄昏れていま幸せのひとり言
より添うてここは夕陽の見える窓

雑詠
  Date: 2013年9月14日 (土)

寿命まで進む迷いのない歩幅
ちょっとした偶然なのに嬉しい日
そんな事言うた言わぬの老い二人
八十坂脳を鍛える本を読む
古きよき時代涙は武器だった
まだ未練夜の孤独が身に沁みる

雑詠
  Date: 2013年8月15日 (木)

少し砕けて少し真面目に生きている
紫陽花の移り気今日はピンク色
夢一つ深い絆の風に逢う
素晴らしい朝だすべてを許せそう
平凡に生きて元気と言う宝
根回しがよくて笑いのタイミング

雑詠
  Date: 2013年07月13日 (土)

浅の街モカの匂いに立ち止まる
謎が解けストンと肩が笑い出す
ありがとうメール笑顔の絵文字来る
携帯をつかいこなせぬもどかしさ
生きてるって楽し気配りおもてなし

雑詠
  Date: 2013年06月12日 (水)

新緑に背を押されてる無料パス
心機一転頬なでてゆく青田風
体力にプラスの距離とみて歩く
修正の出来ぬ人生だからこそ
険しいが夢のなる木をまだ探す
風のうしろで迷い続けているこたえ

雑詠
  Date: 2013年05月13日 (月 )

ポケットにいつも持ってるありがとう
さくらはらはら儚いいのち重ね合い
思いやりやんわり包む姉いもと
いつまでも元気でいてと無理を言う
その先は小さな声でしか言えぬ

雑詠
  Date: 2013年04月12日 (金)

のほほんと生き平凡な幸福度
友情がどさりほろほろ温い風
日溜まりに抱かれ小言が届かない
毒舌を投げるあなたと添いとげる
愛された過去なつかしい胡蝶蘭

雑詠
  Date: 2013年03月11日 (月)

生きることかくも楽しい老いの視野
ふる里の原風景へ草紅葉
生き甲斐を余生に咲かす夢を持ち
健やかで人の輪に居る尾骶骨
向かい風プラス思考に代える知恵

雑詠
  Date: 2013年02月12日 (火)

景気回復ひたすら願う初暦
青空とプラス志向の手をつなぐ
順番に咲いて音符に変わる花
折に触れ脳裏をよぎる温い里
限りある命悔いなく生きたくて
はた目では呑気者だと見られてる

雑詠
  Date: 2013年01月11日 (金)

一本の道をひたすら八十路坂
気取らない友と方言慈しむ
ふる里を歩いて遠いさがしもの
一人欠けまた一人欠け冬の音
ふり向けば顔はやさしく温かった

雑詠
  Date: 2012年12月11日 (火)

生姜湯の出番うながす急な冷え
器用ではないが前向き一歩ずつ
人並みに節電をして早く寝る
念押されだんだん怪しくなる記憶
元気です上手に嘘もついてます

雑詠
  Date: 2012年11月13日 (火)

彼岸花棚田を染めて花浄土
ほどほどの湿度を保つ車間距離
しなやかな竹なら皆と円満に
反論はせぬが気ままな猫の耳
欲はなれ四国詣り癒やし旅

雑詠
  Date: 2012年10月15日 (月)

やんわりと妥協してます丸い背
向かい風吹いて微笑む野の仏
蛇行して川の嗚咽が流れつく
石橋を叩きやりくりする火宅
萩白く忘れ上手な老母となる

雑詠
  Date: 2012年09月15日 (土)

甘いもの無性に欲しくなる疲れ
心美人になるには欲が深すぎる
生きて来た涙の色もそれぞれに
度忘れに一人笑いが増えて来る
いい話だしっかり蓋をして置こう

雑詠
  Date: 2012年08月11日 (土)

発想の転換出来ぬことで書く
健康の遺伝子授け空の青
目の保養デパートの行く肚の虫
入浴剤今日は有馬に来た気分
働き蜂死はすり足で突然に

雑詠
  Date: 2012年07月12日 (木)

打つ手なら幾らもあった結果論
聞き流すことも大事な耳の役
歳ですね後が先でも気にならず
だからこそ人の運命は解らない
後何度夫婦で浴びる青田風

雑詠
  Date: 2012年06月20日 (水)

葉ざくらを共に歩いた日の余韻
草萌ゆるきっと願いが叶いそう
言い難いことを友情ありがとう
山緑老いを忘れる目の保養
厄除けの日の粉浴びるお水取り

雑詠
  Date: 2012年05月30日 (水)

杉花粉連れて噂の人が来る
花いちもんめ老いの心も膨らんで
無口でも心はいつもさくら色
さりげなく夢は忘れぬ好奇心
桜前線追うて人間取り戻す

雑詠
  Date: 2012年04月24日 (火)

母なる大地神の力を信じよう
毒少し混ぜてコラムが面白い
現金が見えぬカードの気の緩み
よい方に取れば励みとなるお世辞
芽を出した古木へ花の笑い声
よいことば拾って生きる糧とする

雑詠
  Date: 2012年03月12日 (月)

凍てついた心を溶かす寒椿
春一番こころのリズム変えに来る
寄り添って春の足音待つつぼみ
記憶にはあるが昔と違う道
夢を見るだけで女は若がえる

雑詠
  Date: 2012年02月13日 (月)

龍の玉幸せ詰めてことしこそ
よく笑う花に希望が湧いてくる
あの時はあれでよかった柿を剥く
欲のない亡父思い出だけ残し
冬木立どの一本も夢を抱く

雑詠
  Date: 2012年01月12日 (木)

福寿草平和な龍の色が映え
役割りは根廻ししたかすぐ決まり
子宝に恵まれ過疎に独り老い
補聴器を外すと風のひとりごと
福笑いなどは知らないゲームっ子

雑詠
  Date: 2011年12月13日 (火)

気持ちだけ走って足が追いつかず
日帰りの旅でも老いのリフレッシュ
愛ひとつ秘めて夫婦のカクレンボ
他愛ない会話もはずみ日は暮れる
その先は言いっこなしの阿弥陀くじ

国民文化祭.京都府知事賞
  Date: 2011年12月1日 (木)

国民文化祭:2011年度開催地:京都府
 川柳部門:高校生・一般部門
 入選【京都府知事賞】

 『無添加の古都そのままでよろしゅおす』





雑詠
  Date: 2011年11月20日 (日)

毎日の試練老化の進む脚
満点の星と余生を噛みしめる
いい躾見ましたバズのここちよさ
人としてこころを結ぶ手を結ぶ
溢れ出る想いを抱いたクラス会
揉み洗いすればまだまだ生きられる

雑詠
  Date: 2011年10月17日 (月)

背を伸ばし歩きなさいと風が押す
内緒などケイタイ派手な音で鳴る
あれこれと白髪のおしゃれ考える
風向きが変わり静かに席外す

雑詠
  Date: 2011年9月13日 (火)

つらくとも我慢の後にある夜明け
窓の下ゴーヤ競ってクールビズ
放射能見えぬ恐怖が脅かす
蝉しぐれ涼しい場所を猫に問う
温厚な目差し永遠胸に在り

雑詠
  Date: 2011年8月15日 (月)

夢持てば生きているのも頼もしい
和を保ちふっくら節度のある暮らし
円満の回転軸は母の芯
口に出せば涙になる一行詩
老いたとて未知の明日が待っている

雑詠
  Date: 2011年7月11日 (月)

老いの知恵流されながら逆らわず
何事もなく軽やかに踏むペダル
青葉風昨日のうつを吹き飛ばす
被災地を案じて今日も胸傷む
老いて猶きれいな円がまだ書けぬ

雑詠
  Date: 2011年6月17日 (金)

春の彩一時楽し試着室
平穏のくらし野薔薇と通じ合う
ギアチェンジすれば笑ってすむ話
暗黙のルールーで結ぶ愛もある
同居せぬ姑に本音はありがとう

雑詠
  Date: 2011年5月16日 (月)

原発の信頼揺らいでいる被害
夢一つきっと叶える汗を積む
欲捨てて楽しき余韻腹八分
ボケ防止少し悪女になるお酒
花茗荷忘れ上手になる余得

雑詠
  Date: 2011年4月12日 (火)

省略は出来ぬ三度の飯の味
本心を叫んでみたい日のピエロ
潮時を探しつづけた落ちこぼれ
鍵束の一つ一つにあるドラマ
友情の温さに触れている至福

雑詠
  Date: 2011年3月14日 (月)

山茶花の一輪トイレ華やかに
立春の福を呼び込む恵方巻き
あれそれと言う間に二月逃げてゆき
不況とも知らずに梅は香を放ち
視点かえ生きる汚れのないいばら

雑詠
  Date: 2011年2月10日 (木)

脳トレで煩悩しばし追い払う
青臭い本音の色をそっと抱き
人生のパズルを解いて又一歩
喜びに変わる我慢の道歩く
かさこそと踏めば落ち葉のひとり言
年下の人にときめくまだ若い

雑詠
  Date: 2011年1月20日 (木)

初日の出初心に帰る深呼吸
穏やかな明日を占う茜雲
パソコンヘ老人力の好奇心
紅の彩足して自画像ふくらませ
呑む食べる喋る百歳達者です
身の丈に合うた自由で満ち足りる

雑詠
  Date: 2010年12月15日 (水)

あてにせずあてにされずに生きてます
やんわりと心理をつつく聞き上手
ふっくらと女は夢を織り続け
毒舌家毒を抜かれてゆく加齢
酌み交わすビニール垣根のない甘さ

雑詠
  Date: 2010年11月13日 (土)

上げ底の元気を今日も持ち歩く
強がりは止しなと揺れるススキの穂
学ぶことまだある老いの虫眼鏡
守備範囲の中なら独楽はよく回る
恙なくプラス志向で焼く秋刀魚

雑詠
  Date: 2010年10月14日 (木)

苦も楽も充分知っている両手
百均の造花の愛とすれ違う
笑う日がだんだん減ってゆく余生
音を殺して風は味方の振りをする
人間の温みを渡すこころ付け
ゆとりとはこのようなこと虫を聞く

雑詠
  Date: 2010年9月13日 (月)

南部風鈴他郷の風に溶け込んで
香焚いて心に咲かす曼珠沙華
蓮の葉へ月の雫をころがせて
胸の内住む人も老ゆ遠花火
黙々と夢をデザインしてる蜘蛛
頑張れと口でエールはくれるけど


雑詠
  Date: 2010年8月18日 (水)

適材適所良いスタッフに恵まれて
優しさにすれば優しさ返される
嘘付かぬ心にだってある鏡
愛しさの妻がいつでもいてくれる
年老いて弥陀のお膝に守られて

雑詠
  Date: 2010年7月22日 (木)

石投げてまずは波紋を確かめる
試し切り大根スパーツと切れました
切り札をつぎつぎ妻に試される
親の恩大切にして今日の幸
褒め言葉誘いみづとは気がつかず

雑詠
  Date: 2010年6月14日 (月)

朝霧に光りいとしく花菖蒲
迷うとは優しい心かも知れず
ケセラセラ雲の流れも穏やかに
何事もなかったように逝った人
しとしとと心の壁に氷雨降る
人として生きる正解ないままに

雑詠
  Date: 2010年5月11日 (火)

満開の桜仏間にひとり言
鈍感な私にも来た花粉症
薫風に五体の風を入れ替える
満ち足りた愛はまあるくおだやかに
すぐ人を許してしまう花曇り
身の程を忘れ煩悩ばかり追う

雑詠
  Date: 2010年4月12日 (月)

梅林のほのかの風に立ち止まる
夢抱いた八十路の春のコンサート
息抜きの逢瀬に胸の鈴が鳴る
キャベツさくさく感情線は凪いでいる
茶碗蒸し騙され上手生き上手
喜びに変わる我慢の道を行く

雑詠
  Date: 2010年3月15日 (月)

アラジンのランプ介護の手にほしい
クスリより良く効くワイン飲んで寝る
笑おうよ命が二つあるじゃなし
馬耳東風のんびり夢のある八十路

雑詠
  Date: 2010年02月13日 (土)

暖冬に救われている八十路坂
ロゼワイン夢いっぱいに誇らしく
快調な朝だ手足がよく喋る
爽やかに自己主張するシクラメン
ぼきぼきと首が老化をうたいだす
運命の糸ままならぬ風に揺れ

雑詠
  Date: 2010年01月13日 (水)

年新た阿吽の呼吸ととのえて
かしわ手に煩悩ひとつ消して覇気
夢つづきいのちきらきら輝かせ
準備してお待ちしてます福の神
手の平をかざすと見える夢多彩
差し伸べる手から平和が蘇る

雑詠
  Date: 2009年12月22日 (火)

黄落葉通りすがりの語を拾う
夢遥か命をつなぐ種を乾す
沸点ですっきり溶けた蟠り
輪を抜けて極楽トンボの顔になる
叱るより親の背中で説くモラル

雑詠
  Date: 2009年11月15日 (日)

適当な距離を保って戦中派
軽い夢ふわりとシャボン玉に乗る
流行に少し後れていいセンス
自然には勝てぬ友達にはなれる
健康という遺伝子にありがとう
何げない会話の中にある本音

雑詠
  Date: 2009年10月15日 (木)

夢のある話の好きな夏帽子
本当の答は胸の底にある
空想へ思いひとつを裏返す
老老介護自分の影に手を貸して
何もない一日だったいい夕日

雑詠
  Date: 2009年9月19日 (土)

朝食に手作りジュースぐっと飲み
再会のドラマ老いても胸おどる
憂きことを忘れることで楽しもう
遠い思慕ビタミン剤として生きる
あの事は内緒になんか出来ません

雑詠
  Date: 2009年8月15日 (土)

再びは逢えぬ雲かいわし雲
愛と言う泉あふれる母の森
後戻り出来ぬ峠で気合い入れ
喜びは三度の食事有り難い
過去はかこあしたへ若い眉を

雑詠
  Date: 2009年07月24日 (金)

ツバメの巣修理でヒナを良く育て
くさめ一つ出て現実に戻される
お互いに触れずにおこう過去は過去
忘却という色々の良薬と
歩く会扁平足がやや遅れ

雑詠
  Date: 2009年06月19日 (金)

朝霧に光りいとしく花菖蒲
迷うとは優しい心かも知れず
ケセラセラ雲の流れも穏やかに
何事もなかったように逝った人
しとしとと心の壁に氷雨降る
人として生きる正解ないままに

雑詠
  Date: 2009年05月13日 (水)

和やかな会話の弾む垣根越し
幸せという昨日より軽い靴
医療費も歳で線引きする時代
呆け防止あれこれ読んで又読んで
菜の花も桜の花も解毒剤
視点変え笑顔にもどる老いの坂

雑詠
  Date: 2009年04月20日 (月)

物忘れ少しの火種絶やすまい
逢える日を数える指が疼き出す
夢やぶれ愛の雪崩を聞いている
果実酒を並べ琥珀の色に酔う
善悪の狭間に揺れる煩悩よ

雑詠
  Date: 2009年03月13日 (金)

目覚め良きことが嬉しくお茶が沸く
春が来て寡婦にも四季の詩がある
猫を呼ぶもう一方の声で呼ぶ
厄除けの法話に護摩の火が爆ぜる
方言の温もり添えて受話置く

雑詠
  Date: 2009年02月12日 (木)

あっけらかんてっぽう百合の白昼夢
ひらがなで書くと優しい春の風
かけがえのない人生を生き延びる
へりくつを言う孫可愛い頼もしい
福は内二月の風がほくそ笑み

雑詠
  Date: 2009年01月24日 (土)

感動はまだあり神に感謝して
華やぎのページ記憶の色もみじ
真っ当に生きていますと初詣り
充電の森でいくどか蹴躓ずく
どの指も無口で役をこなしてる

雑詠
  Date: 2009年12月25日 (木)

金木犀香る無邪気な風が好き
草取りの軍手根気を試される
コスモスの遊び上手に教えられ
箸袋聞いてはならぬ事をきく
手を合わす姿にことばなどいらぬ

雑詠
  Date: 2008年11月27日 (木)

いたわりの言葉ほのぼの胸に抱く
捨て切れぬ昨日が残る風の乱
アングルを変えて未来に賭けてみる
すっぽりと記憶が抜けた不整脈
逆らわず風に任せるこぼれ萩

雑詠
  Date: 2008年10月20日 (月)

新しい言葉拾えぬ古い耳
にが笑い火種の残る妥協案
そっとして置くも優しい思いやり
決心へとても静かなことば尻
さわやかに老いていのちの音をきく

雑詠
  Date: 2008年09月25日 (木)

泳ぐのは下手で長生きした金魚
浮き雲に旅の話をきいて見る
吐く息も一つになってゆく二人
臆病で右折ばかりのウインカー
紙コップ程の情けにほだされる

雑詠
  Date: 2008年08月12日 (火)

恙なく生きてゆき度い遠花火
コンチキチン雅の風に包まれて
輪投げした路地にも進む高齢化
蛍火のこと更謎を深くする
無駄口を言わず静かに耐えている
温度差のある手握っている余生

雑詠
  Date: 2008年07月12日 (土)

加齢とはこう言うことかおっとっと
転ばないために時々脇見する
ありのまま見せて空気は丸くする
遠い日の夢だいこんの白い花
しなやかに媚びずに野辺の花でいる
散り際の花のいのちがまだ熱い

雑詠
  Date: 2008年06月12日 (木)

イイ街だ優しい風の中にいて
風多情昔のことは忘れよう
草萌えてワルツ奏でる靴を買う
老いてなお甘い誘いに乗せられる
その時は敢えて言うまい胸の内
老いは現実手提げ袋を掻き回す

雑詠
  Date: 2008年05月12日 (月)

強がりを通してやがて孤独感
的を射た助言五感がよみがえる
さくら咲く一会の夢を地に還す
ときとして矛盾の道も進まねば
身の程の歩幅自分で気が付かぬ
もやもやをふっ切るような五月晴れ

雑詠
  Date: 2008年04月21日 (月)

お話を聞くのは好きで口下手で
いい風だ春の道草して行こう
まだ生きる力が沸いたたなごころ
喋ったら爆発しそう黙っとく
胸張ればやる気を呉れる向かい風

雑詠
  Date: 2008年03月20日 (木)

古里の風は土鈴の中で鳴る
なる程の心は何時も持っている
欲望はおさえ遙かな山仰ぐ
デジカメは愛のピントは外さない
サクラサク一歩飛躍の靴が鳴る

雑詠
  Date: 2008年02月20日 (水)

前向きに明日への道はリズミカル
楽天的な嫁を頑固が持て余し
にこにこと上手に骨を抜きに来る
努力する亀に希望の灯がともる
雨だれの音やわらかく春近し

雑詠
  Date: 2008年01月20日 (日)

語らずも又逢える日の寒牡丹
朝のお茶ひとりもいいね熱くして
声もなく握る手と手が通じ合い
言わぬが花みんな賢いナと思う
しみじみが続いてコーヒーが甘い

雑詠
  Date: 2007年12月08日 (土)

さるびあの燃えて流れてくる挽歌
きらり残照いとしき日々はまだ続く
カーテンを替える些細な事だけど
優しさを指に集めて菜を間引く
いい空気吸って本音をふと洩らす
ままならぬ日もあり風に逆らわぬ

雑詠
  Date: 2007年11月15日 (木)

逆ろうてやがて流れの丸い石
赤トンボ追って来る子がもう居ない
鈴虫の鳴く夜遠い人想う
爽やかな顔で泣きたい日も笑う
味方だと思い込んでた 水たまり
苦いから効く忠告もせんぶりも

雑詠
  Date: 2007年10月12日 (金)

ゆるやかな風を味方に生きている
頬なぜる風がさらりとなって秋
容赦なく時は流れて流されて
夢語る君の若さが眩しすぎ
いのちとは重くされどもあっけなし
彼岸花棚田に赤く花浄土

雑詠
  Date: 2007年09月18日 (火)

向日葵の一途は点を信じ切る
やわらかい耳に吹き込む桃の息
懐に灯す希望の明日がある
良心の裁きで渡る虹の橋
ひと言が支えになっている不思議

雑詠
  Date: 2007年08月15日 (水)

恥かいた話ユーモア混ぜながら
言い訳は無用藁って風を待つ
切り取り線やっぱり鬼に成り切れず
風向きが変わって胸を撫で下ろす
夏草といのちのことを語り合う
謎解きはよそう気儘が好きだから

雑詠
  Date: 2007年07月17日 (火)

優しさに触れて涙腺脆くなり
垣根越し花の憶いを聞いてやり
難解のパズル楽しみ増えました
事なかれ主義で歩の合う影法師
雑草に生きる姿を教えられ

雑詠
  Date: 2007年06月12日 (火)

何処でどう定かではない顔の傷
安心を写して貰うレントゲン
風薫る庭の小手鞠散り急ぐ
水なすの艶ふっくらと掌に溢れ
山吹と軽い話になる散歩

雑詠
  Date: 2007年05月11日 (金)

旬の味いとおしくなる四月馬鹿
曖昧な会話で終わる春がすみ
ささやかな希望ま白い花水木
説得がとても上手な 春の波
風みどり森で人間取り戻す

雑詠
  Date: 2007年04月**日 (*)

編集中.

雑詠
  Date: 2007年03月**日 (*)

編集中

雑詠
  Date: 2007年02月16日 (金)

いのちある限り欲望おいつづけ
原点が人の心を呼び戻す
工夫して編んだ帽子は空が好き
逢いに行く仄かにスリルなど抱いて
珍客ださあキッチンへ腕まくり

雑詠
  Date: 2007年01月31日 (水)

明日もまたいい日だろうと眼鏡拭く
湯気の立つ仏飯盛って感謝する
立ち直る勇気を呉れた母の風
老いの部屋のんびり窓に置く夕日

雑詠
  Date: 2006年12月13日 (水)

七彩を足して自画像ふくらませ
身分証明だけの免許を持っている
酸欠のまま捗らぬ脳回路
残り火がくだらぬ夢をくり返す
天高く昨日のいくさ忘れよう
気苦労の好きな軍手に穴が出来

雑詠(11月)
  Date: 2006年12月02日 (土)

土鈴鳴る独りの秋を深くして
言い訳はしないと決めて風を待つ
よく喋る仲だが言えぬ事ひとつ
突然と言う事がある空模様
明日もまたいい日だろうと眼鏡拭く

雑詠
  Date: 2006年10月10日 (火)

胸のうち見えない物も見えてくる
声だけで今日の機嫌はわかります
若いです声ほめられた電話口
いろいろの思い出胸に同居中
台風の動き気になる夜の雨

雑詠
  Date: 2006年09月13日 (水)

風の便り届かず義理を欠いてます
打ち明けておけば良かった遠花火
やせ我慢ばかりしている女偏
からだの芯ねじが一本緩み出す
以下余白今日はゆっくり眠ります
体調のよい心臓はリズミカル

お盆
  Date: 2006年08月16日 (水)

ご先祖のご恩忘れぬ花バケツ

雑詠
  Date: 2006年07月10日 (月)

嫌なことノーとは言えず爪をかむ
赤い爪噂話はにがさない
幸せなペットでめしは知らぬまま
リハビリの足執念で動き出す

m(_ _)m
  Date: 2006年06月

お休み

雑詠
  Date: 2006年05月12日 (金)

夢のあることばが春の土手にある
円満にまとめる答持っている
オバチャンの親切断ること出来ず
散る花に心を寄せる我が余生
相槌を打って様子を見ることに
思い出がふくらんで来るよもぎ餅

雑詠
  Date: 2006年04月10日 (月)

息災の笑顔で夢はまだ老いぬ
煮詰まったときめき色の苺ジャム
仏前の話の尽きぬ春の宵
思い出の春のにがみを膳に添え
しなやかに生きたし明日のある限り
欠点をいっぱい持って許される

雑詠
  Date: 2006年03月16日 (木)

着膨れのこころ法話に諭される
春だ春暦に増えるスケジュール
梅の香に誘われ五感動き出す
割り勘で屈託のないよい仲間
早とちりの性で素直に詫びておく

雑詠
  Date: 2006年02月17日 (金)

盆梅は優しく老いに語りかけ
幸せの余生へ右脳みがかねば
かこ形の四方山ばなし灯が温い
底抜けの笑い上戸が姑の客
又来てね思いを込めて手を握る

雑詠(1月)
  Date: 2006年02月17日 (金)

無病息災ことしも神とねんごろに
福徳円満そんな絆の輪の中に
八十路坂昇るいのちは輝やかせ
おだやかな心で座る初写経
いい仲間時々苦言投げてくれ

雑詠
  Date: 2005年12月10日 (土)

托鉢の僧に喜捨する古都の冷え
頷いて法話に何を悟れたか
葉牡丹の 芯に秘めてるエネルギー
逝く秋を惜しむコーヒーブラックで
まだ微熱残しハラハラ散る紅葉
したたかに生きる私も秋の蚊も

雑詠
  Date: 2005年11月11日 (金)

秋ざくら風と会話が楽しそう
ここだけの話に遠い耳を寄せ
軽い嘘赦すうつわにまだゆとり
幸せの時が流れる宿の下駄
反論はしても流れに添う覚悟

雑詠(10月)
  Date: 2005年11月11日 (金)

和やかな視線が許す秋日和
無理しない歩幅にしよう風は秋
老春へ学ぶメニューはたんとある
とくめいて秋の味覚をたしかめる
澄んだ瞳とこぼれる笑顔信じよう

雑詠
  Date: 2005年09月12日 (月)

ねんごろに霊位と話す盆供養
いとおしく脆きせみ殻手の平に
小さき事聞き流せよと仏間の灯
ピリ辛を良薬にして嫁と姑
約束を減らし凌いでいる猛暑
程のよい位置このままで風任せ

雑詠
  Date: 2005年08月10日 (水)

八月忌忘れてならぬある祈り
流れ星まだまだ欲が捨て切れず
辻褄がなんとか合って 傘たたむ
孫が来ててんてこ舞いの今日も無事

雑詠
  Date: 2005年07月09日 (土)

片袖の濡れた言い訳傘に聞く
お話があると態度の変わる妻
巣を張ってじっと我慢のくもの昼
顕示欲減って自分の顔がない
なれぬ嘘ついて思わず赤い顔
ややこしい事は嫌いな父でした




雑詠
  Date: 2005年06月17日 (金)

乗り継いで故郷の甘い風に酔う
さま変わりするふる里に父母はなく
あすは明日今日は楽しいクラス会
必ずと約束出来ぬ師は白寿
風は初夏ブルーベリーは花盛り
気遣いが過ぎたと思う雨しとど

雑詠
  Date: 2005年05月10日 (火)

天高く曽孫と歌う鯉のぼり
風五月希望の森にあるポエム
ホッとする朝のスープに迎えられ
幸せに囲まれていて忘れ癖
道遥かゆっくり今を輝かせ
病む友へ想いはつきぬ走馬燈

春到来
  Date: 2005年04月02日 (土)

春の香に少し笑顔の羅漢さま
陽は眩し今日の感性リズミカル
春到来我が家に降りたキューピット
花を愛で夫婦妥協を積み重ね
芽ぶきだす草木にことば温める

雑詠
  Date: 2005年03月28日 (月)

耳朶をほんのり染める好奇心
迷わずに進めと春と道祖神
優しさへつい傾いて楽天家
発想はリッチ若さだなと思う

雑詠
  Date: 2005年02月11日 (金)

老梅のほのかに乗せて舞う小雪
山頂でいのちの開放感に酔う
言うべきかどうするべきかミカン剥く
知らん振りこれもひとつの思いやり

雑詠
  Date: 2005年01月07日 (金)

四世代健やかであれ初春の鈴
開運の風もゆるやかに賑やかに
もえるもの心に秘めて寒つばき
原点に立って八十路の白い画布
穏やかに老いてお経も板につき
心根の優しい嫁で以下余白

雑詠
  Date: 2004年12月10日 (金)

残照の夢に色香はまだ失せず
魅力ある内に尻尾も振っておく
振り返る道に迷いはなかったか
地図にない人生今はどの辺り
無責任な噂に鬼が手をたたく
成らぬ堪忍コーヒーを熱い目に

雑詠
  Date: 2004年12月07日 (火)

お別れは不意に追憶深くする
命とは尊いされど呆気ない
口惜しさの涙は溜めて空仰ぐ
強がって見ても若さに勝てません
膝小僧かけ声かけて立ち上がり
お手伝いしてる積りが疎まれて

雑詠
  Date: 2004年10月19日 (火)

感動の一日だったありがとう
身体中流れる熱いものがある
コスモスと会話のしたい無人駅
はぎ時雨遠い記憶を呼び戻す
秋暮色ははの残像追うしじま

折れて気配り痒くなり
  Date: 2004年09月20日 (月)

天狗の鼻折れて信者がいなくなる
気配りの姑が平和な風にする
気配りの過ぎて思わぬ火傷する
気配りの傘が一気にたためない
調子よいジョークに耳が痒くなり

雑詠
  Date: 2004年09月11日 (土)

蒼天にこころ遊ばす鬼やんま
まだ種火残しています 蝉しぐれ
毒少し持つ優しさで生きてます
思慕追慕ほのかに蓮の花ひらく
むくげ咲く老いのひと日を凛と生き
手の平に悟り切れない石ひとつ

雑詠
  Date: 2004年08月23日 (月)

毒舌を吐いておんなにある威勢
ひょっとしてあの事なのか風当たり
節目節目で女の夢は太りだす
怖いのは私を裁く影法師
あすは明日今日一日を華やかに
気に染まぬはなしにしばし貝になる

雑詠
  Date: 2004年07月08日 (木)

梅雨しとど昔の夢をたぐり寄せ
朝顔も胡瓜も迷う伸びざかり
諦めの悪いわたしもあじさいも
他愛ない嘘もころがすレモンティー
喧嘩する程のパワーも知恵も出ず
許す気になれば何でもない話

雑詠
  Date: 2004年06月10日 (木)

森林浴すかっと空気入れ換わる
如才なく花咲く朝の喫茶店
あの時の出会い素敵に老いの日々
故郷の逢えば笑顔のぬくいとこ
祭りずし亡母の秘伝は 生きている
薄れゆく記憶の揺れるへび苺

雑詠
  Date: 2004年05月12日 (水)

新緑に溶ける悩みもうっぷんも
胸襟を開ける友でライバルで
笊耳でぐちを聞いている桜餅
老いて尚あすへ詩のうは脹らまし
気力まだ確かな筈の物忘れ
気まぐれで一番怖いのはわたし

雑詠
  Date: 2004年05月06日 (木)

連弾のピアノ母娘のリズム音
感動の出会いさくらは三分咲き
蕗わらび 摘んで弾んだウォーキング
百花繚乱 日陰の好きな花もある
聞く恥を重ね五感の活性化
何時までも根には持たない清浄器

雑詠
  Date: 2004年04月06日 (火)

春うららやがて鬼とも手をつなぐ
初恋のロマンの芯にいる私
惚れ抜いた憎い男を切り刻む
雑音の都会呆けてはおれまへん

雑詠
  Date: 2004年04月01日 (木)

生意気へ少し我慢のろばの耳
下手な嘘笑ってあげる平和主義
うぐいすの音痴が春の庭にする
妥協ぐせついて鬼には成り切れず
残り火は静かに燃やそ喜寿の阪
ぬるま湯でゆるんだ捻子をしめ忘れ

梅 ロマン 花
  Date: 2004年03月12日 (金)

梅林へ春告げ鳥はまだ音痴
きっかけは梅見それから狂い出し
おむすびころり一つロマン語りつぐ
放し飼いの世界で遊ぶまだ女
美しい花が誘った回り道
花束の甘さに酔うた日の誤算

予感
  Date: 2004年03月05日 (金)

予感的中駄馬も私も目が痒い
胸騒ぐ予感喫茶の水で待つ
よい予感今日は素敵なパートナー

春 明日 雑詠
  Date: 2004年02月10日 (火)

三寒四温春の夢抱く冬木立
抑えてた想い火となる春の乱
悔しさをバネに明日へする努力
老境の扉夢あり明日があり
目に見えぬ神や仏がいて達者
如才ない言葉の裏にある反旗

雑詠
  Date: 2004年01月23日 (金)

表情が柔和になってゆく童話
遠い夢もう深追いはせぬつもり
多機能に振り回されて メカ音痴
作り笑いの奥にひそんでいる疑心
忠告はおまけが付いて返される

気楽・雑詠
  Date: 2004年01月09日 (金)

無干渉主義がやっぱり気楽だナ
割り切って風の軽さで生き抜こう

交差する対話で弾む夢未来
強かに生きよういのち光らせて
遠くなる耳優しさだけ聞こえ 

雑詠
  Date: 2003年11月14日 (金)

車座のことばの海にいて孤独
口数の少ない鬼の芸の幅
賛成の中身疑問の咳払い
大空の心で許すことにする
一駅を歩く二人の途中下車
昨日まで金魚はいたと言ういのち


雑詠
  Date: 2003年11月08日 (土)

秋霖へこけは優しく人を待ち
おも影を金木犀の香に偲び
自己暗示かけてとべるか水溜まり
スパイスを振って続編たのしもう
凪の海小さな事はみな忘れ
躓いたヒールの靴はリストラに

雑詠
  Date: 2003年10月15日 (水)

ふんわりと名案浮かぶ秋の天
自身ならまだ少しある足の裏
にんげんの脆さ知ってるこぼれ萩
懐の深いところに抱く未練
溢れだす想い言ってはならぬこと
老いてなお時計の針を追っている

雑詠
  Date: 2003年09月24日 (水)

げんき元気朝の鏡に呪文かけ
天井桟敷でよし飄々と生きたいね
人並みに生きて仲間の輪に溶ける

あの時は押すより引いて見た結果
口出しをしたばっかりに荷を背負い


雑詠
  Date: 2003年08月18日 (月)

再会の予感四つ葉のクローバー
その先は言うてはならぬ 人の道
冗談の通じぬ男がぬっと来る
雲悠々自分のことは自分なり
弱点を突かれ空転する思考
追憶の背広と語る土用干し

雑詠
  Date: 2003年07月10日 (木)

下駄箱にあるじ忘れぬ桐の下駄
思い出の紐ゆるめたり伸ばしたり
花菖蒲おんなざかりの彩で咲き
ときめきの指から洩れる罪と罰
指切りの殺し文句に弱い耳
胸に手を当てる程でもない思案

雑詠
  Date: 2003年07月01日 (火)

旗色の悪い舟にも乗ってみる
開襟を開いて敵の真ん中に
癖のある馬必要で飼ってます
メモ帳がいざと言う時 雲がくれ
ここは当然僕が頭を下げておく
的一つ遠いところへ置いておく

雑詠
  Date: 2003年06月20日 (金)

煮こぼれの匂い懐かし亡母の味
青葉風胸の振り子も弾み出す
趣味一つゆるりと余生埋めてゆく
省略も上手になって丸く生き
以下余白まだまだ喜寿は通過点
曲がる背をポンと叩いて呉れる友

雑詠
  Date: 2003年05月15日 (木)

趣味一つ遊びごころもプラスして
喜寿過ぎて半熟の夢持ち続け
追憶は遠く石南花咲きました
曇らせる先入観のメガネ拭く
息抜きに歩けばこそのエピソード
仮縫いはとても上手に出来たのに

雑詠
  Date: 2003年04月10日 (木)

心の窓あけて酸素を入れ替える
偶然でない運命の出合いかも
食い違う意見へ心ありのまま
少しずつ五感も鈍る風当たり
忌は巡りはは好物のよもぎ摘む
結局は私を変えてゆく処世

雑詠
  Date: 2003年03月10日 (月)

輪の外で自由のよさをかみしめる
人生に忘れてならぬ道がある
纏まらぬ話に老いの知恵袋
棘のあることも笑える歳になり

春の予感
  Date: 2003年02月09日 (日)

そして今予感うれしい春の夢
春炬燵耳が拾ったよい話
梅はちらほら景気回復 など祈る
まだまだの心は若く春帽子
すぐ溶けて幸せそうな雪ダルマ


新年・・雑詠
  Date: 2003年01月10日 (金)

上向いて思考回路を磨かねば
飾らない言葉の芯にある温み
喜怒哀楽静かに抱いて和の心
句読点打ってふくらむ喜寿の夢
筆下ろす写経心はフレッシュに
北風の試練はまだまだ続きそう 

年の瀬 雑詠
  Date: 2002年12月24日 (火)

火も水もくぐった過去を皿に盛る
ふたたびの吃水線にする努力
晩学の夢ふくらますシャボン玉
雑念を払い写経の筆下ろす

雑詠
  Date: 2002年12月07日 (土)

病母笑う昨日の約束など忘れ
寄り添える絆に泣いたり笑ったり
人間が未熟ですぐに妥協する
下積みの石が私の性に合い
色褪せる写真の記憶あざやかに
ときめきの風を畳んで持ち帰る

雑詠
  Date: 2002年11月08日 (金)

言い辛いことば読まれていたショック
血のめぐりとぎれ無口になるカラス
火も水もくぐった過去を皿に盛る
信じたいあのことばには裏がない
美辞麗句きく快感と虚しさと
反省を重ねおろかと言われても

雑詠
  Date: 2002年10月11日 (金)

潔く負けを認めるジャンプ傘
輪廻転生秋がふわりと肩叩く
人間が好きで戸惑うことばかり
雑念は捨てて楽しや遠花火
ひと言は譲り穏やかなる流れ
夕焼けに明日の元気を予約する

ぬけぬけ 偽る
  Date: 2002年09月24日 (火)

ぬけぬけの殺し文句に生け捕られ
ぬけぬけとその一言が骨を抜く

偽りの舌一枚を夜干しする
偽りの喉に気付かぬ自尊心

雑詠
  Date: 2002年09月12日 (木)

迎え火送り火今年も恙ない絆
ありがたく仏間に座る 孫曽孫
空想の広がる 洗濯機が回る
通り雨お喋りだけが続いてる
幸せはああだこうだと蝉しぐれ
悠々自適雑魚にも生きる詩がある

雑詠
  Date: 2002年09月02日 (月)

気疲れの昨日はきのう初夏の風
主義主張少しゆずって和に溶ける
風になる夫婦ますます深い味
にっこりの母の妙薬効いてくる
目的があって腹筋きたえてる
頷いてくれる私の影法師 

雑詠
  Date: 2002年07月15日 (月)

疑いが晴れたが穴が埋まらない
気にしないことにしていて気にかかる
会釈するただそれだけのよい仲間
鍋焦がし不快指数を倍にする
あれは夢これが現実ぼやこうと

客 と はんなり
  Date: 2002年07月10日 (水)

一泊の姑へ布団はふっくらと
常連の客へ女将の目のくばり

おもてなしはんなり心盛り付ける
はんなりと敵も味方も包みこむ
一歩引きはんなり友と和を保つ

雑詠
  Date: 2002年06月08日 (土)

限りある命をすすぐ青葉風
豊かさに慣れて気ままが手に余る
心機一転明日と言う日へ賭けてみる
ときめいて逢う日私を変えてみる
苦労して知る平凡に感謝する
思い出ははんなりのまま胸に置く

小説、先斗町
  Date: 2002年05月29日 (水)

完全燃焼したい未完の私小説
読みかけて源氏私を眠らせず

先斗町雨の風情を逢いに行く
先斗町ふたりにドラマ生まれそう

雑詠
  Date: 2002年05月16日 (木)

現実を踏まえ夢持つ両手足
新緑の森でいのちを貯蓄する
柔らかな弁明耳が痒くなる
琴線に触れて羅漢と花の径
淑やかな笑顔で怖くなる情け
青空のこころ背筋にある誇り

美人 と ピンク
  Date: 2002年05月02日 (木)

ひそひそと噂の種になる美人
抱きしめたい美人のぐちを聞いてやる
逢うた夜は指の先までピンク色
頬染めて今愛されている自信

手の平へ暗示をかけて飲む薬

脳/雑詠
  Date: 2002年04月10日 (水)

脳テストクイズ解くにも四苦八苦
ワンテンポ遅れが目立つ脳指令
横文字が脳に定着して呉れぬ

意気のある人生歳は棚に上げ
諸々を呑んで流している絆
未知数が一ぱい潜んでいるたまご

運転免許
  Date: 2002年03月10日 (日)

ささやかの誇り無傷の免許証
更新はこれが最後か試験場
ハンドルの遊びの中にある余裕


雑詠
  Date: 2002年02月22日 (金)

福寿草冬の文句はもう言わぬ
裸木の会話のはずむ春うらら
戻り寒花のリズムを狂わせる
アンテナは情報過多に惑わされ
眉ピクリ伝え損ねた悔いがある
簡単に人を疑うものでない

本年も懲りることなく・・(*^_^*)/雑詠
  Date: 2002年01月10日 (木)

黎明の空へ感謝の手を合わせ
足し算の好きで人生 まだ未完
奇人変人皆んな仲間で柵はない
温い手を重ねてくれたのが返事
残り花咲かす人生以下余白

雑詠
  Date: 2001年12月11日 (火)

不況風泌みて老班また一つ
ひと言がすぎて怪しくなるムード
清濁を胸におさめて舞うピエロ
忘れ度い人の噂を風に聞く
大根おろしも人の情けもほろ苦い
挫折した足にも歳だと言い聞かせ

おでん
  Date: 2001年11月24日 (土)

おでん鍋囲む友達のほしい夜
こだわりがちょっぴりおでん煮えました
おでんぐつぐつ誰か遊びにないかナ

雑詠
  Date: 2001年11月09日 (金)

ひと言が気になる今日のちぎれ雲
風向きが急に変わって来た誤算
毒舌のそのひと言に出る勇気
健康の鬼でクールに生きてます
老々介護本気になって 考える
淡墨で書くこと多し風は冬

マンネリ・もしも
  Date: 2001年10月20日 (土)

マンネリへ脳波が少しずつ狂う
マンネリへ柱時計がボンとなる

決断へもしもは思わないことに
階段の一段ごとにあるもしも

雑詠
  Date: 2001年10月12日 (金)

秋色に染まる気儘の旅まくら
せめてもの心黙って聞く話
歯応えのない人だった買い被り
少しずつ納得をして老いの守備
だとしても夢の続きは伏せておく
未練かな水引草の朱ほどの

雑詠
  Date: 2001年09月19日 (水)

恙ない感謝で囲む仏の灯
やさしさに傾く曽孫膝に乗せ
おりがとう今健康の夏帽子
血圧も程よい風の中にいて
送り火の五山へしばし無の心
かがり火の爆ぜて鵜匠の技映える

雑詠
  Date: 2001年08月22日 (水)

視野少し変えて再起の風に乗る
寄り添うとすぐにくの字になる女
バスタオルぐらい巻いてよお父さん
決断をせよと優しく風が押す
胸にある手帳に火種溜めてある

雑詠
  Date: 2001年08月09日 (木)

浴衣縫う祗園ばやしに急かされて
夏元気微量の毒も飲みながら
好奇心抱いて私はまだおんな
底抜けで活力源になる女
ハードルを下げて私のマイペース
良いこともあろう気にすることもない

雑詠
  Date: 2001年07月13日 (金)

一歩引くことも同居の処世術
前向きにプライドを持つ熱帯魚
想い出を結んで解いてひとりの絵
梅雨晴れ間まだ私にもある役目
あすは明日気楽にせよと影法師
錆びた脳洗う樹の声みどり風

雑詠
  Date: 2001年06月12日 (火)

自然美を満喫軽いスニーカー
万緑に心委ねているベンチ
蛇行して明日への夢を持ち直す
繰り返す波にヒントが あるのかも
必要とされて余生に張りもあり
ゆっくりと老いて折れない竹の節

雑詠
  Date: 2001年05月09日 (水)

潮どきもけじめも凛と君子蘭
体より口の元気な欠け茶碗
省略が上手になって生き延びる
リズムよいさざ波を抱くははの海
気分爽快空はわたくしだけの色
本心を隠すとぎこちない笑顔

雑詠
  Date: 2001年04月10日 (火)

適当な欲で楽しさ増す余生
逢いに行く笑い袋は大きめに
以心伝心あなたに風があたたかい
言い渋る心の奥は覗かない
雑談に移ると口が軽くなり
老いの毬弾みすぎると疎まれる

雑詠
  Date: 2001年03月14日 (水)

大切に想うあなたの裏の価値
怒ったら負けと鏡に言いきかす
貧乏くじだけはぴたりと引き当てる
疑った心を恥じる鼻めがね
反論へさてどうしよう喉仏
義理不義理揺れて出欠どうしよう

雑詠
  Date: 2001年02月09日 (金)

希望ふつふつ神は良い策くれました
平和主義眉間のしわは消しておく
愛するっていいな豊かな顔になる
発想は変えて流れに妥協する
梅の香の匂うゆとりのある小部屋
茶を替えてどこまで友の話好き

新世紀 雑詠
  Date: 2001年01月10日 (水)

興味津津何が起きるか新世紀
星占いよいことだけを信じよう
若い輪に溶けてキラキラ夢貰う
欠点は程々にあり老いすすむ
寄せて波いくつ余生の悩みごと
無理言える友が近くに居てくれる

謹賀新年
  Date: 2001年01月01日 (月)


雑詠
  Date: 2000年12月28日 (木)

相性がよくて二人で風邪の咳
一言に触れて真っ赤に咲いたバラ
その内にきっと追い風吹く予感
ブレーキの効かぬ啖呵を吐いたうつ
ほめ上手叱り上手に芽が伸びる
ライバルを今も素敵だよとほめる

雑詠
  Date: 2000年11月18日 (土)

捨て切れぬ想いの溜まる磨りガラス
未練ではないが振り向く癖がある
諦めも教えて呉れる座右の銘
息災というささやかな欲ひとつ
親しみの湧く尊敬という美学
本物を造花と思うことがある

雑詠
  Date: 2000年10月21日 (土)

月円く乾いた心癒やされる
年輪を考えないが認めねば
いつまでも達者な母と子は信じ
友愛の余生の毬はよくはずみ

雑詠
  Date: 2000年10月05日 (木)

慕われて慕うて無二の友でいる
無口でも真の微笑足しておく
近々にあなたに毒が効くはずだ
近しい人だから相談出来ぬこと
優しさをそそぐ愚かな母でよい
火の橋を渡る愚かと言われても

雑詠
  Date: 2000年09月01日 (金)

惜別へ心の整理出来ぬまま
砂を敷き庭師が睨む石の位置
ほどほどの我慢で風になるわたし
合掌の指は素直に天を指す
未来ってなーに少年の竹トンボ
日焼け止めたっぷり塗ってまだ女

雑詠 と ヒント
  Date: 2000年08月08日 (火)

「雑詠」
生かされる今を素敵に大切に
薄化粧私優しくなるように
「ヒント」
人に躓き人に愛され知るヒント
よいヒント大根スパッと切れました

雑詠
  Date: 2000年07月27日 (木)

摩訶不思議つばめ巣立ちは大安日
腑に落ちぬ噂は風に聞き流す
生かされるこの贅沢に気が付かず
計りからニッと笑って下りる顔
ユーモアの少しも足りない人も好き

雑詠
  Date: 2000年06月30日 (金)

来し方をゆっくり辿る無位無冠
ひとりには一人のリズム花筏
よく食べて歩けと誘う野のみどり
火を秘めて女がまもる車間距離

雑詠
  Date: 2000年06月02日 (金)

指切りの指がときどき嘘を言う
耳打ちをされた秘密は裏切れぬ
秘を抱いて女が守る車間距離
添いとげて愛はいつしか水となり

雑詠
  Date: 2000年05月26日 (金)

深爪のじんじん魔法にかかる愛
エプロンの下で叫んだ捨て台詞
何ごともプラス思考で庇い合い
恍惚のははの魔法はとけぬまま

刃物**痩せる
  Date: 2000年05月06日 (土)

企みを隠し刃物となることば
平和主義男の刃物錆びている
**
やせた痩せたとバンドの穴が騒がしい
飽食の海で思考が痩せ細る

雑詠
  Date: 2000年04月13日 (木)

賛否両論玉虫色にした答
あいさつはスリム核心ついている
また聞きの話は胸に包んどく
胸襟を開き言えない事がある

雑詠
  Date: 2000年04月06日 (木)

風は春若い意見を取り入れる
わたくしを磨いてくれたのは修羅場
しっかりせよと春一番が 背なを押す
思いでの風に尽きない赤ワイン

雑詠
  Date: 2000年03月13日 (月)

これからも亀のペースで平和主義
午後からの酒で洗ってやるいのち
風は気ままに言うて良いこと悪いこと
いつの日か笑い話になる我慢

雑詠
  Date: 2000年03月09日 (木)

ひと言のにがさの中にあるまこと
結論出そう飾ることばはもういらぬ
割り切ってしまえば損も怖くない

お題 『やめて』
  Date: 2000年03月05日 (日)

誉めてから人を切るのはもうやめて
延命治療やめてと書いておくつもり

お題 『勇気』
  Date: 2000年02月15日 (火)

ちっぽけな夢も勇気もある老後
謝れば済むひとことにいる勇気

お題 『例えば』
  Date: 2000年02月15日 (火)

例えばと昔ばなしが熱くなる
例えばの話でわたしわやにする
例えばにチクリと刺を潜ませる

『ももよ』の川柳 落書き帳
  Date: 2000年02月15日 (火)

『ももよ』の川柳 落書き帳を設置しました。
川柳句集の内容は、平尾 桃代の許可なく複写・引用・複製は、特定の場合を除き権利侵害になりますので禁止いたします。

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