正論じゃろん?(C) 02
議員選定基準(新聞掲載) 何が正論で何が邪論かは分からない。十人十色も民主主義かと思う。私も表現(言論)するから には正論を出したいが、正論か邪論かは自信が無い。「正論じゃろ?」と問いかけるつもりで、 「正論じゃろん?」と命名しました。今回は、新聞に掲載された私の「論」です。 議員選ぶ基準、明治にお手本 明治二十三年に発行された「通俗選挙人心得」には、衆議院議員を選ぶ基準が、次のように書か れてある。 第一、広く内外国の形勢に通じ当世の事務に明なる人 第二、品行方正にして道徳堅固なる人 第三、権勢に屈せざる勇気ある人 第四、公共の事業に力を尽くす人 第五、独立の見識ある人 第六、名利心の薄き人 第七、多少の弁舌ある人 第八、実着穏厚なる人 第九、相当の資産ある人 第十、定業ある人 血税の無駄遣い、消費税アップ、不況による残業カット等々、庶民にとっては腹立たしく、先行 き不安な毎日である。 まともに国会討論すらできない議員を選んだ国民にも、責任の一端はある。が、それ以上に問題 なのは、選挙制度と議員の資質である。 「おらが街に新幹線、高速道路を……」式の地元利益に偏る選挙制度では、真に日本全体、世界 のために働く政治家の出現は望めない。 選挙制度の改革と共に、国民の議員への「おねだり」も慎むべきであるが、求められるべきは議 員の政治倫理である。司法の手が回っても辞職しない議員などは、言語道断である。 国会から市町村までの議員諸氏よ、明治の先達の教訓に恥じることはないか。謙虚に振り返って ほしい。 以上