下手な詩
【その4】 今日も勤めが終わり 公園入口に座り ビールを少し飲みながら 空を眺めて瞑想にふける 風が心地よい 子供達の遊び声 遠い昔の自分 明日は明日の風が吹く
【その3】 僕は小さい頃 夜、気分が悪くなることが時々あった 「かあちゃん、気分が悪いわ」 夜、いつ呼んでも、母は返事をしてくれた 「はよ、こっちへ来い」 と言って、僕を布団の中に入れてくれた そして、暖かい足を、僕の冷たい足に当ててくれた 母の足の温もりが伝わってきた あの時の足の温かさは忘れないよ お母さん
【その2】 ジャーン ジャーン 今日も朝から 機械の音がする 僕達のために 朝から晩まで働く お父さん お父さんって、偉いなあ これは、私が小学校の中学年頃につくったものです。親父(私の実家)は昔、指物屋(建具業)を していました。機械の音が、よく聞こえたものです。親父は腕が良く、いい「もの」を作りました。
【その1】 … 季節と私 … 季節は、いじわる。 私が知らない間に、桜は散り、若葉が芽生えた。 ツツジは散り、アジサイが咲いていた。 体調を崩して寝ていた私を待ってくれずに、先に咲くなんて。いじわる。 季節は巡り、四季折々の花が、入れ替わり咲いては散る。 一日の中で、私の心も春夏秋冬のように移り変わる。 春は心が浮き、冬は心が沈む。自然だろうか。 夏のひまわり、秋のコスモスよ。私は脱皮して先回りし、あなた達を迎えてあげるよ。 季節は巡る。人の心も、また。 (治癒を祈念しつつ)