裁判では特に争われなかった問題点です。
垂水マンションの場合、環境協力金の何が問題なのか 裁判では特に争いにはなっていないが、根本的な問題がここに有る。 1. 問題当時の理事長以外、誰も金銭を要求していない。 2. 問題当時の理事長は報酬が少ないから自分はやって行けないと言いながら、理事長続投を前提に総会議事を進めた。 と言う事は、上乗せ集金は必然となる。 3. 居住組の数人は自分達は理事を一切引き受けず、問題当時の理事長に押し付け続投させる為に上乗せ報酬を 与えようとしたが、負担は自分達以外に求めた。 4. 環境委員会の仕事内容は環境協力金の集金と自分達への分配だけであるのに、実態の無い役員名を数人に割り振って 体裁を繕った。 5. 自分が住まないのに部屋を所有し、それを貸して家賃を取る等真似の出来ない事であり、非常な嫉みを覚える住人が居る。 6. 僅か月額8000円の管理費を払いさえすれば、至れり尽くせりの対応が受けられるのが当たり前と思っている住人が居る。 そういう住人は高級老人ホームと一般の分譲マンションの区別が付いていない。 自分は別格扱いにして、他人が費用負担すべきと思っている住人が複数居る。 上記の様に何ともお粗末な内容だが、住人の多くは高齢者であり、そういう水準の管理組合で今さら何を言っても詮無い事である。 もうひとつ大きな問題に住人全員が気が付いていない事を指摘しておこう。 気が付きたくない問題とも言えるのだが。 建物は金をかければかけるだけ寿命は延びる。入院の高齢者と同じである。 建物も人も年月経る程に金がかさむ。 建て替えた方がましという事になるが、2度の引っ越しと解体費用を考えると、もう少しましな建物にさっさと引っ越しした方が 安上がりだし、早期に快適な生活を送れる。 年金や介護保険でいつまでも今の部屋に住めると思うのは余りにも楽観的な考えである。 生活扶助も同様であり、減額打ち切りはすぐそこまで来ている。 どうしようも無くなるまで今の部屋に居り続けても結局処分すべき時期にはタダでも貰ってくれる人は居なくなる。 かさむ維持費と管理費が重荷となり、相続人に大きなお荷物となる。 相続人の居ない人は社会に迷惑をかける事になる。 死ぬ時はきれいにして死にたいものだ。 そんな建物にせっせと金をつぎ込むべきなのか。 これに対して正反対の意見も有ろう。 この建物にしがみつき組みである。 自分一人では維持出来ないが莫大な管理費をつぎ込めば自分の負担は僅少に押えて、そこそこの建物に住み続ける事が出来る。 しかし、そう考える住人も案外早く行き詰まる時が来る事を知らない。 過去、どこの管理組合でも、管理費を上げる事は有っても下げる事は滅多と無かった。 建物も住人も古くなる一方では、管理費を下げる事も検討すべき時代に入った。
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