奈良公園      

東大寺
743年(天平15年)、聖武天皇の発した詔によって造営された総国分寺で、華厳宗の総本山。仏教をもって
国をいさめるという政治構想を、形にして人々に示すのが建立の目的であった。12万坪の広大な境内に、国宝
・国の重文に指定されている24棟の建物をはじめ、多数の歴史的建造物が立ち並ぶ。大仏殿に安置されている
本尊の毘盧舎那仏は高さ15mの巨像で、”奈良の大仏”と呼ばれて親しまれている。世界遺産
大仏殿
本尊の毘盧舎那仏(大仏)を安置する金堂。正面57m、奥行き50m、高さ47mの世界最大の木造建築。
過去2回、兵火によって焼失したため、現在の建物は江戸中期、光慶によって再興されたもの。1973年から
は、7年かけた昭和の大修理が行われた。
南大門
下層から上層まで一本の柱が通り、天井がないなどの特徴をもつ天竺様の雄大な門。門の左右に立つ阿吽
一対の金剛力士像は運慶、快慶の作。約8.5mの巨大な阿形・吽形をわずか69日間で作ったと伝えられる
興福寺
藤原鎌足の病気平癒を祈願して、夫人の鏡皇女が669年(天智天皇8)に京都に建てた山階寺が起こり。
二度の還都に伴って移転し、興福寺となる。中世には実質的な大和守護職として権勢を誇ったが、火災や
明治の廃仏毀釈で荒廃したため現在も復興中。世界遺産
東金堂
聖武天皇が天正天皇の病気平癒を願って創建した。現在の建物は室町時代に再建されたもので、国宝。
銅造薬師如来座像や木造維摩居士座像、文殊菩薩座像、十二神将像などを安置する。本尊内部から
発見された仏頭は、鎌倉時代に飛鳥の山田寺から興福寺の僧兵が強奪してきたもの。
五重塔
天平2年(730)、光明皇后の発願によって建立されたと伝わる。度重なる火災で焼失し、現在の塔は室町
時代に建てられた6代目で、国宝。現存する古塔では京都の東寺の塔に次いで高く、約50m。初層内陣に
は、南に釈迦三尊像、北に弥勒三尊像、東に薬師三尊像、西に阿弥陀三尊像を安置。これらの像は再建時
の造立。


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