白川郷と高山散策

池田屋安兵衛商店・高岡山瑞龍寺・高岡古城公園 「世界遺産」五箇山・白川郷
池田屋安兵衛商店
 江戸時代から続く「越中富山の薬売り」の始まりともなった「反魂丹」を製造販売する「池田屋安兵衛商店」。昔ながらの”座売り”にこだわり、越中反魂丹や六神丸など、二十数種の和漢薬や漢方薬を製造販売しています。
高岡古城公園
 高岡古城公園は、加賀藩2代藩主前田利長が慶長14年(1609)に築城した高岡城跡を整備したもので、全面積の3分の1が水郷という珍しい水郷公園です。
高岡山瑞龍寺
 加賀藩2代藩主前田利長公の菩提を弔うため3代藩主利常公が約18年の歳月を要して建てさせた曹洞宗の巨刹です。広大な敷地を周囲に壕ををめぐらし、まさに城郭の姿を想わせる趣だったといわれています。仏殿、法堂、山門が国宝に、総門、禅堂、高廊下、回廊、大茶堂が重要文化財に指定され、江戸初期の禅宗寺院建築として高く評価されています。
五箇山(菅沼合掌造り集落)
 冬は豪雪に閉ざされる山間のわずかな平地に寄り添うようにたたずむ合掌集落です。平家の落人伝説や南朝の遺臣が隠れ住んだ里とも伝えられ、哀調をおびた民謡、和紙作りなど、伝統芸能、技術の宝庫でもあります。菅沼合掌集落には、9棟の合掌造り家屋が現存し、世界遺産になっています。
白川郷(合掌集落)
 110余棟の合掌造民家が点在する白川郷は、平家の落武者がひっそりと隠れ住んだといわれ、隣接する五箇山と並ぶ合掌造の集落として知られ、世界文化遺産に登録されています。合掌造の民家風景が周囲の自然と見事に調和しているのが荻町周辺にある荻町合掌集落。白川の中心集落の一つで、100余りの合掌家屋がわずかな平地に棟を並べ、いまも村人たちがそこで生活を営んでいます。その中で、最古で最大の民家である和田家は、江戸中期の建築物といわれ国の重要文化財に指定されています。長瀬家は白川郷最大級の五階建て合掌造家屋。江戸期の医療器具が残されており、明治23年完成した。
高山市内(自由散策)・高山陣屋
高山市内(自由散策)
 「飛騨の小京都」と呼ばれる高山は、北アルプスの山々に囲まれた飛騨の中心地。市内に流れる宮川の東側には古い町並みが残り、特に上三之町には、江戸時代に立てられた軒の低い2階の
紅殻格子の町並みが並び、重要伝統的建造物群として国から指定されています。
高山陣屋
 元禄5年(1692)徳川幕府は飛騨を幕府直轄領としました。それ以来、明治維新にいたるまでの176年間に25代の代官・郡代が江戸から派遣され、幕府直轄領の行政・財政・警察などの政務を行いました。
 御役所・郡代役宅・御蔵を併せて『高山陣屋』と称します。
 明治維新後は、主要建物がそのまま地方官庁として使用されてきましたが、昭和44年に飛騨県事務所が移転したので、岐阜県教育委員会は、全国にただ一つ現存する徳川幕府郡代役所を保存するため、平成8年3月まで三次にわたり、約20億円を費やして復元修理をおこないました。
 こうして、江戸時代の高山陣屋の姿がほぼよみがえりました。