考えないヒット

第二回 「CANDY GIRL」hitomi(1995年)

1999.11.20

コギャルの曲。
とぼくは思っているんだけど、それって正しいのかな?
1995年のぼくは、街を歩いている女の子たちをどう判断すればいいのかよく分からなかった。
とりあえず、アイドルの子の歌の中の女の子達は「リアル」じゃない。それはハッキリしてた。

今朝もミニのスカートで 人ゴミの中走ってく
ママが言うの“チカンに気をつけるのよ”って
私の元気にかなうやつなんていないわ
可愛いだけじゃないのよ 優しいだけじゃつまらないでしょ

なんか、この曲を聴いて、「ああ、そういうことなのか」と当時のぼくは感じた。
どこがどう「そういうこと」なのかはうまく言えないんだけどね。
この曲だってそれほど大ヒットしたわけじゃないけど、
その後のコギャルっぽい歌(deepsとか、その辺)がほとんど流行らなかったことを考えると、
hitomiの作詞したこの曲には、ある程度の「リアル」が含まれていたんじゃないかな、
と思う。

私は世界中でたった一人前向きだよ
もっと楽に生きて行きたい

そう。「もっとラクに生きて行きたい」ってこと、だったのかも。


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