昨日は結局大学訪問以来ずっと街乗りモードだった。
今日は八女市に入るまでに峠ごえがあるので
それまではまた元のTシャツ、チャリパンでのスタートにした。
昨夜も雨が降ったらしいが夜のうちに降ってやんだようだ。
今年の旅は憑いてる^H^H^H^Hツイてるぜぇ。
サイクリングターミナルを出て3Kmほど行くと、
道沿いの小高い丘の上に色とりどりのツツジが見えた。
日輪寺とかいう寺の境内がツツジ園のようになっているらしい。
右折しよう。
信号待ちしていると2人の小学生が歩いてきた。
手には黄色い旗を持っている。
熊本の小学生はあんなもの持って登校するのか。
信号を渡るとふりむいて横断歩道に礼していったぞ。
あんなこと信号渡るたびにやるのかなぁ。
変な風習。
すぐに八女市に入った。
ここからは大きな筑後平野を走ることになるので、
アップダウンはまったくなくなるだろう。
ここまで来ればあとは車にひかれないようにすればいいだけだ。
八女から10Kmほど行けば久留米市だ。
ここから左折して佐賀に向かえば森さんの実家だが、
このまま北上して博多に向かう。
博多にはどうしてももう一度行っておきたい場所があるのだ。
久留米に入ってから再び街乗りモードに着替えることにする。
もう山ごえはないから一見普通に見える格好の方がいい。
着替える場所を探してうろうろしていると大きな公園を見つけた。
よし、ここのトイレで着替えよう。
ん?
赤い旗がいくつも並んでいる向うで何か演説している人がいる。
その周りには多くの人がつったってたり、
お弁当を食べたり、談笑したりしている。
あ、そうか。今日はメーデーだ。
みんなで仕事をさぼる日ね。
もうお祭りと化して形骸化してるんだからやめりゃいいのに。
公園の奥にトイレを見つけ、街乗りモードにチェンジ。
再び北を目指す。
高速道路のランプが交錯しているところで
行き場を失って横道にそれた。
まぁ、高速を見ながら走ればいずれ3号に合流できよう。
…あれ?この高速は大分自動車道だったか?
九州自動車道はあっちだから、えーっと、
ひえぇー、分かんなくなっちゃった。
犬を洗っている人がいたので聞いてみる。
あちゃー、全然違う方に来ちゃったよ。
あっちに行けばいいんですね?
危ない、危ない。向かおうとしていたのと反対方向だったよ。
しかし、いい毛並の犬っすね。
ひょっとして品評会とかに出しちゃったりするのかな?
[暇つぶさねばの歌]を歌いながら太宰府に向かう。
広い店はたくさんの客と従業員でごった返している。
満腹ラーメンなるものを注文。
満腹にはならなかったが美味しかった。
腹がふくれたところで再び太宰府を目指す。
しかしどうも様子がおかしい。
そろそろ[天満宮こっち]とかいう看板があってもいいのだが。
おばさんを捕まえて聞いてみる。
「この道を戻って3つ目の信号を左だよ」
げー、やっぱり来すぎてた。
天満宮は3号線から入って2、3Kmというところだ。
3カ月くらい前なら受験生で溢れかえっていたところだろうが、
季節柄、純粋な観光客ばかりのようだ。
おみくじは小吉。凶を引いた正月に比べればだいぶましだな。
ね、ももさん。
参道では梅ヶ枝餅がそこかしこで売られていた。
その一画にあるオルゴール屋に入ってみる。
1000円くらいのオルゴールを見ながら、
「これ高音がおかしくないっすか?」
などと店の人に文句を垂れてたら、
「こちらのものはいい音しますよ。」
確かに。でも値段を見たら1万4千円。
「参りました。」
素直に謝って結局2000円くらいだが
高音がおかしくないやつを選んでみやげにした。
3時くらいには博多についてしまった。
もう博多にはGWのたびに3年連続来ている。
ここ2年はどんたくを見ていたのだが、
今年は2日に佐賀に行くためどんたくは見ない。
ならばなぜわざわざ博多まで来たのかというと、
去年来て気に入ったうどん屋、「なか川」に行くためだ。
あのエビ2本、イカ、いろんな野菜が入って750円という
特上てんぷら定食を食べるのだぁ。
博多駅から住吉通りを目指す。
あれ?どこだっけ?
道は全部見覚えがあるんだけど、住吉通りってどれだぁ。
30分くらい迷った挙げ句にようやく発見する。
まだ夕食には早いのでとりあえず宿を確保。
7時近くになって期待に胸を膨らませて「なか川」に向かう。
ちょうどカウンターが一人分空いていた。
「てんぷら定食の特上ください。」
迷わず注文する。
お品書きを見ると特上は780円になっていた。
まぁ、1年も経てば30円くらいは値上がりしますわな。
…ビールを飲みながら待っているとやっと出てきた。
でも何か店の主人が変わってる気がするのは気のせいかなぁ。
従業員もいかにも不慣れな感じだし。
まぁ、いいか。あの味をもう一度味わえれば。
………。
エビが一本になってる。
しかもあのサックリした感じがないぞ。
これでは780円なりの味ではないですか。
期待が大きくなりすぎたという面もあるだろうが、
明らかにあの私を「来年も来よう」という気にさせた味ではなかった。
1年というのはそれほどに長い時間なのか…。
ちょっとがっかりしながら、夜の博多をうろつくてつやであった…。
明日はいよいよゴールだ。