朝市は活気のあるカニ売りの声が聞こえるが、
お昼どきなせいか片付けているところも多い。
とりあえずなべさんに教えてもらった
北海道ガイド
に載ってた店を探すが見つからない。
観光客をナンパしているタクシー運ちゃん発見。
「すいません、この店ってどこか分かります?」
「ここに何しに行くの?」
まさか食べに行こうなんて思ってるわけじゃないよなといわんばかりの口調。
え?ここって食べるところじゃないの?と思いつつ困惑していると、
「あそこより隣の
きくよ食堂
がいいよ」
地元のタクシー運ちゃんが進めるなら間違いなかろう。
「そこの巴丼がいいぞ。神田が言ってたっていっとけ。」
ん?知合いなだけ?まあいいや。きくよ食堂へ行くべし。
ふと公園化している一角にテレビの中継車を見つける。
さて、五稜郭を後にしていよいよ5号線に向かう。
街乗りモード解除。チャリパンに怪しいウィンドブレーカーのいでたち。
地図によると5号線に行くには五稜郭脇の道を
[美原一丁目]の交差点で左折すれば良い。
しばらく走ると大きな交差点に出た。見ると[美原三丁目]と書いてある。
お、近いな。と思って何気なく横を見ると[美原二丁目]と書いてある。
おや?ま、まさか。後ろを振り返ると[美原一丁目]と書いてある。
なんで同じ交差点に3つも名前がついてるんだ。
それでもしばらくは歩道があったので安心して走れる。
が、それもやがて松林がでてくるのと同時になくなる。
たしかにみんな飛ばしている。だけど休日の割には交通量はそれほどでもない。
反対側の車線が空いているときは避けてくれるのを期待してそのまま車道を行く。
反対側から来ていて後ろに気配を感じたら松林に突っ込んでガタガタ道を行く。
10Kmほど走ると大沼公園への分岐点があった。
どうやら世の観光客は大沼公園で山川牛乳を飲み、
大沼だんごを食べるのを是としているらしい。
行かねばなるまい。
「すいません、その牛乳って山川牛乳って奴ですか?」
やがて海沿いの道に出てきた。
横風が強く、ややふらつくが歩道はない。
ちょっとドキドキ。慎重に走る。
しばらく走るとトンネルが目の前に。
これまでのトンネルはほとんどすべて歩道がついていた。
歩道がついていない奴は照明も必要ないくらいの短いものだった。
しかし、こいつは違う。
出口は見えない。しかし路側帯はほとんどない。車道を走らねばならない。
そういえば静岡を走っているときにまったく同じ状況があった。
宇津ノ谷トンネルだ。
このときは右に峠を越える道があり、
グイグイと進む姿を見たおばあさんに「元気だねぇ〜」といわれた覚えがある。
そうだよ。こういうトンネルの脇には迂回する道があるものなんだよ。
トンネルの手前まで来ると、ほらほらありましたよ、左に迂回路が。
どうやら林道らしい。
しかし、ちっとも5号線に当たる気配はない。
おかしい。車の音は聞こえるのに。
耳を澄ます。
ん?こ、これはよく聞いてみると川のせせらぎの音じゃないか!
「ザザザッ!」
びくぅ!
通ってみれば車はまったく来ず、楽勝だった。